※※※ 注意 ※※※
「シネマ報告書」には、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれております。
これから観ようと思っている方は、本報告書の内容についてご理解のうえ十分注意してお読みください。
１．評価
狙っている割にいまいちバカさ加減が足りない
★★★
（★…1点 ☆…0.5点，★5つで満点）
２．基本情報
（2010年／アメリカ映画／105分）
製作：クエンティン・タランティーノ
監督：ロバート・ロドリゲス
イーサン・マニキス
出演：ダニー・トレホ
ジェシカ・アルバ
ミシェル・ロドリゲス
ジェフ・フェイヒー
ドン・ジョンソン
スティーヴン・セガール
ロバート・デ・ニーロ
麻薬王トーレスに妻と娘を惨殺されたメキシコ捜査官マチェーテ。
それから3年後、マチェーテはアメリカのテキサスで、不法移民としてひっそりと暮らしていた。
そこへブースと名乗る男から、不法移民に対して強鞭姿勢をとる
マクローリン上院議員の暗殺を依頼される。
不法移民たちを助けるため、大金と引き換えに依頼を請け負ったマチェーテだったが
ブースの裏切りに遭い、警察から追われる身となってしまう。
その暗殺の裏には、かつて妻娘を殺したトーレスの姿があった―
３．コメント
2007年公開『プラネット・テラーinグラインドハウス』の偽予告編から
まさかの本編製作と相成った本作。
本作『マチェーテ』も、『プラネット・テラー』『デス・プルーフ』と同様、
“古きB級映画”の雰囲気を意図的にかもしだした作品となっている。
ゆえに、いちいち場面場面で「なんでやねん！」と突っ込むのは不毛だ。
いや、むしろ観客にツッコミを入れさせることこそが本作の狙いだろうて。
とは言うものの、気持ちよくツッコミを入れられるかといえば
いまいちボケきれていない部分が多々あったわけで。
ロバート・ロドリゲスという監督、確かに面白い映画を作るのだが、
根が真面目なのか、普通のエンタテイメントな映画に見えてしまう。
腸を引っ張り出して窓からダイブとか、意味不明の美女との戯れとか、
ツッコミどころを作ってはいるのだが、
どこかバカさ加減が突き抜けておらず、普通のアクション映画になってるところがある。
そこらへんはタランティーノのほうが二枚も三枚も上手な感じだ。
役者にしてもそうだ。
いつもはインパクトのあるザコ役としていろんな映画で観るダニー・トレホ。
そんな彼の念願の主役として大活躍したのは見ての通りだが、
脇を固める役者たちに華がありすぎてトレホ食われまくり。
ジェシカ・アルバなんか美人過ぎて全然B級臭を感じないし
ヘタレ議員役のデ・ニーロもまたしかりだ。
しかも、大ボス役スティーブン・セガールの存在感といったら半端ない。
めずらしく悪役で、しかも大して暴れてもいないのに
下手すりゃ主演作の沈黙なんちゃらよりも存在意義があるくらいの存在感で。
とまあトレホ脇に食われまくるの巻な映画だったわけが
3部作になるみたいだし（まあウソだろうけど）
これにめげずにがんばれトレホ！次も期待してるぞ！
４．2010年度ランキング（11/6時点）
本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。
（１）ベスト10
① 告白
② アウトレイジ
③ ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ
④ クロッシング
⑤ ベスト・キッド
⑥ トイ・ストーリー3
⑦ 劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル
⑧ ゾンビランド
⑨ BECK
⑩ パラノーマル・アクティビティ
（次点）
エクスペンダブルズ
時をかける少女
第9地区
（２）ワースト3
① エアベンダー
② 彼岸島
③ シャーロック・ホームズ
＜その他ランク外一覧＞
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