サヴァン道。

帯より。「全部嘘らしいぜ 信号機の色も 君はあの時 右も左も知らないが天才だったね」。

一昨日購入しまいしたサヴァン道のアルバムのレヴィウを書きます。

 

 

 


昨日の仕事に行く時とさっき帰って来た時に聴いただけでフルで数回しか聴いてなくて・・まだ全然聴き込んでませんが、新鮮な気持ちのまま書けるので書いておこうと思います。

7曲入り2,000円。ちょい高目ですが納得のお値段。発売は2016年の12月15日。PELMAGE RECORDSから発売。

聴いた第一印象は正直スイマセン「当たりを引いた!!」という感じです。「良いの買ったー!!」っていう感じでした。

収録曲。

(1)猿サバ

(2)サバコア

(3)戦争は知らない

(4)尊厳

(5)ボルトとナット

(6)パープルゾーン

(7)サヴァン道

メンバー(パートの例えが素敵)。

独唱パンク主犯 チバ大三

サイケデリック音術 山崎怠雅

破裂バリトンサックス 浅野廣太郎

濃密ハイパードラム モンジ


月曜日のライヴで演奏された曲の最後の曲以外はこのアルバムに収録されているそうです。 買った時ヴォーカルさんは「こってます」・・みたいにおっしゃってて、ベースさんは「ライヴ感を出してるアルバム」とおっしゃってて・・相反することをおっしゃっててハテナでしたけど、 聴いて意味が分かりました。スタジオ録音なのにライヴ感を出すために苦労されてこったんだ!!と思いました。

一曲目から度肝を抜かれました。カウント残しからの強烈なパンクロックヴォーカルとビート。それなのにすぐ来る間奏はジャズ!!!!ドラムがアップテンポなのに本格的なジャズ。 それに水を得た魚のように泳ぎ回るサキソホン。ベースも満足できる重低音とピッチの良さ。

メンバー皆さん素晴らしい個性です。ワタクシがへヴィーメタルギタリストですので個人的な観点から言うと・・このバンドの肝はバリトンサックスだと思います。 サヴァン道はリードギタリスト不在でカミテ(ソリスト)はサキソホン。一曲だけヴォーカルさんがギターソロを弾いてらっしゃる(と思いますが・・)。 ワタクシ的リードギタリスト視点からするとサキソホンはライバルでもあり嫉妬する存在です。時に優しくそして狂うような音色・・このアルバムに色を与え唯一無二の存在にしていると思いました。

とは言え・・ヴォーカルさんの弾くギターもとっても素敵だと思いました。カッティングがハマってておシャレな感じすらします。本来この手のジャンルのギターは凶暴で荒れ狂うのがカッコいいのでオシャレではいけないかも知れませんが、 ヴォーカルとサックスが強烈ですのでバランスが取れていると思います。

録音方法もたぶんこってらっしゃると思いました。ドラムがまるで50年代のジャズのようにソリッド、それでいてクリア。ちょい聴き・・もしかしてドラムってモノラル!?って思うぐらいシンプル。 とってもクールだと思いました。残念ながら!?この収録されているドラマーさんは脱退されているようですがアクセントもアタックもめっちゃカっちょぇぇ~!!!!!って思いました。 もちろんライヴで観た現在のドラマーさんもカッコイイです。

歌詞も興味深いです。どういうこと~??とか・突っ込みどころも、想像力を働かせて聴けるところも素敵だと思いました。

戦争は知らない、この曲は後の時代に語り継がれる名曲だと思います。俺も若い頃「原爆の歌」という反戦の曲を作って発売したことがありました。 例えなのか実話なのか・・惹き込まれる歌詞の後・・・サックスの語るようなソロ・・考えさせられます。

尊厳・・・あー・・それにしてもベースの音色良いですね。各楽器がそれぞれの楽器らしく・そして・ヴォーカルの語り・・ ムードがあります。く*もれたって・・必死に絶叫して・・何かを語りかけたいのかも知れません。そこにメインテーマがあるんでしょう。人ってなんだ??テーマが深いです。

大取りの曲・・自らのバンド名を冠した曲「サヴァン道」・・たぶん代表曲でしょう。この曲はイントロからリードギターが炸裂してます。 出だしからサバのことを力説している歌詞・・バンド名のサヴァ・・ってサバのことだったんでしょうか??謎が謎を呼びます。謎は謎のままま方が良いかも知れません。歌詞も一人歩きします。聴き手の解釈に任せてくれているのかも知れません。想像力が働きます。

ライヴハウスシーンのお勧めな楽しみ方。テレビが無かった時代の芸能は全て現場でした。お芝居、音楽、落語、歌舞伎、紙芝居などなど・・ 実際現場に観に行かなければ観ることができなかった大昔。今、テレビが廃れて・・でもネットという新たな恐竜に呑みこまれてしまったライヴハウスシーン。 現場に足を運ばなくてもユーチューブで全て観れてしまう時代。CDも買わなくてもダウンロードで買える時代です。ライヴハウスシーンは氷河期だと思います。

それでもワタクシは言いたいです。現場(ライヴハウス)に足を運んでもらいたい。あなたが本当に欲している音楽がそこにあると思います。 ライヴハウスに目的のバンドを観に行って・・対バンでたまたま出ていたバンドで良いバンドに出会うこともあります。そしたら物販でそのバンドの音源を買って聴き込みます。 初めて観て知らない曲たちなのにいいなーって思ったほど・・ですので音源を聴き込めばもっと良い曲になるのは間違いないです。そして「知っている曲」になります。今度はそのバンド(たまたま観て気に入ったバンド)が目的のバンドになります。 2回目に観た時は「知っている曲」を演奏してくれるバンドになります。知っている曲を演奏されると感動はもっと凄いです。 ワタクシがTakashiさんやクレイジーミューさんに熱狂したのもそういう楽しみ方をしたからです。

と言う感じで次にサヴァン道を観た時は熱狂するでしょう・・ワタクシ。てか・・弾きまくりでメンバーに混ざりたいかも(笑?)。

 

 

サヴァン道のサイト

http://www.savandou.info/

 

 

 

 

巻末付録・自己ライヴ告知。

2017/5/26(金)。私のリーダーバンドMADEWで目黒鹿鳴館に出演します。

2017/5/29(月)。ソロBgで手刀に出演します。誰かとコラボするかも知れません。

2017/7/3(月)。ソロBgで手刀に出演します。この日は完全ソロ仕様です。

2017/7/10(月)。ROOTS!オールドスターズのギタリストとして高円寺Club ROOTS!に出演予定です。

2017/8/7(月)。池袋手刀。Whipp!!生誕イヴイヴGOGO記念ライヴ。出演形態未定。