3月の終わり
「ホーホケキョ」という春を告げる声
その鳴き声の完成度の高さに驚く私
3年前まで住んでいた家でも春を告げてくれた声の主
名前は ‘ホチョ’(勝手に命名)
細い声で、「ホーホチョチョ」
まだ春も序盤
これから少しずつ上手になっていくよね、と夫と話をした。
5、6、7月もホチョの特訓は続く
けれどもセミが鳴き始める頃になっても
「ホーホチョチョ」のまま…
日々の特訓の成果で声量が増した張りのあるホチョの声に応援される気持ちで、出社する日々
そのままホチョとの暑い夏は終わった
翌年の春
一際大きな声で、
「ホーホチョチョ」が聞こえた日には
夫と笑ってしまった
今年こそは、と意気込むホチョを温かく見守る2年目の春
ホチョの特訓最中に今の家に引っ越すことになった
ホチョが無事お相手を見つけられたのかは分からない
だから今年の春の声は
そんなホチョを思い出してちょっと物足りなさを感じる私だった