むしろ | 『もの想い』macoto

『もの想い』macoto

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情報化社会の現代


特に今の日本では


何かにつけて批判される


そんな傾向にある気がします




ああ言えばこう言われ


こう言えばああ言われる


まさに針のむしろ




どんなに気をつけていても


誰も傷付けずにいるのは至難の業


1億人が同じ考えのわけがないのです




むしろ違って当たり前なのに


自分と違う考えや人や物に対して


攻撃的になるのは何故でしょう




きっと自分が攻撃される恐怖心を


誰かを攻撃することで紛らわせ


自分自身の弱さを認められないのかもしれません




インターネットという情報の混沌とした世界で


一歩間違えると加害者にも被害者にもなる


そんな危険な世界に放たれた言葉たち


それをどう受け止め なにを信じるかは


自分自身のアイデンティティの確立が必要だと


私はそう思うのです




ここまで野放図になってしまったインターネットにも


実名で個人が特定できる世界


匿名性の保たれる自由な世界


その線引きが必要になってきているのではないでしょうか




ある意味 車が事故を起こして人を傷付けるように


インターネットも人を傷付けるという点では


むしろ特定の免許が必要な時期に来ているのかもしれません




なんにしてもインターネットの素晴らしい世界が


心無い一部の人たちによって汚されてゆく


そしてこの発言でさえ針のむしろのように


攻撃される対象になりかねない


表現の自由という名のもとに


自由を履き違えている愚かな者たちに







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201206170000エッセイ『もの想い』