濡れた右肩 | 『もの想い』macoto

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右利きの僕は君と手を繋ぐときには左手


いざという時のために利き手は空けておく


いつでも君を守れるようにしておきたいんだ




曇天模様の泣き出しそうな空の下


この空が泣き出しても君が濡れないように


いつでも君が泣かずに済むようにしておくんだ




もし君を哀しませる出来事に遭ってしまった時


その涙をそっと拭ってあげられるように


僕はいつでもポケットに1枚忍ばせておくんだ




ほら空が泣き出したから僕らが濡れないように


1本の傘にふたりで一緒に入ろうか


僕は君が濡れないように少し斜めにして傘を差す




左手に君の手 右手に僕の傘 濡れた右肩






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201201222100詩集(ポエム)