親雪~想いを込めて~ | 『もの想い』macoto

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夜空を見上げて


深々と降り続ける雪を眺めていた


闇に吸い込まれそうになって


なぜか恐怖を感じていた幼き頃の記憶


東京に降る雪はどこか生き急ぐ僕らのようで


すぐに溶けて消えてしまった




ねぇ どうして僕らはそんなに先を急ぐのかなぁ・・・




きっと限られた時間のなかで僕らは


少しでも自分の生きた証を残したいんだ


そしてそれを形にしなければ


不安でしょうがないんだね




ねぇ 君は僕のことを覚えているかい?




僕の笑顔 僕の泣き顔 僕の言葉 僕のぬくもり


なぜ僕らは心という無限の宇宙のなかへ


たくさんの想いを残していることに気付かないのだろう




たとえこの雪が溶けて消えてしまっても


僕の想いと同じように 君への想いと同じように


この心のなかに生きた証は残っているんだよ




君とめぐり逢ってからの僕は


この雪のように少しずつ想いが降り積もって


深く深く そして親しみへと変わってゆくよ




僕の想いを込めて・・・親雪(しんせつ君へ






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201201202130詩集(ポエム)

※親雪(しんせつ)はmacotoの作った造語で

親切と深雪を合わせて親しみを込めた雪の意。


子供の頃って雪が降るとすごく嬉しくて

だけど夜空から降る雪は吸い込まれそうなくらい

不思議な感覚で見上げてた記憶がありませんか?

それでも雪には親しみを感じるのは何故でしょうね^^