Boot Camp を使って Windows XP を入れてみた | Mac mini でリビングPC

Boot Camp を使って Windows XP を入れてみた

昨夜、マックユーザなら耳(目)を疑うニュース が飛び込んできて驚いたことであろう。アップルが自ら Mac で Windows XP を動かすためのツールの配布をするとは、筆者もまったく予想外であった。あまりに突然だったので、ニュースリリースが4月1日に作られたものなのではないかと確認してしまったほどだ。

筆者は XOM をインストールして しばらく使っており、(私の使用範囲では)とくに不都合もなく普通に使えていたので、今回のこの「Boot Camp」を使ってインストールをやり直すべきかどうか迷っていたのだが、やっぱり、アップル純正のツールとあっては試さない理由はないので、さっそく、インストールしてみることにした。

アップルのサイトからツールをダウンロードし、まずは付属のドキュメント(インストール&設定ガイド)を読む。なんと、日本語での詳しい解説まで用意されており、かなり前から準備されていたものであることがうかがえる。

使い方はいたって簡単であった。Boot Camp にしたがってオペレーションしてゆけばよいだけなので、マニュアルは正直不要なくらいだ。

筆者の Mac mini はすでに先日公開された Mac OS X 10.4.6 にアップデートされていたのだが、XOM をインストールしていたので、ハードディスクをまっさらな状態にしてからクリーンインストールすることにした。
Mac OS X を再インストールし、10.4.6 の最新になったところで、まずは、Mac mini のファームウェアをアップデートする。

Boot Camp Install 01

上のような画面でファームアップデートは進む。

Boot Camp Install 02


無事、アップデートされるとこのような画面が表示される。これが表示されていない場合は失敗していることになる。

Boot Camp Install 03

ファームアップデートが終わったら、Boot Camp アシスタントを起動する。あとは画面の説明にしたがっていけばよいだけで、何の問題もなくインストールは進んでいく。

XOM の場合だと、元の Mac OS X 環境は削除されてしまうが、Boot Camp の場合は保存されたままパーティションの切り直しができるところがすばらしい。さすが、アップルが作ったツールだけのことはある。

途中、新規の CD-R か CD-RW を要求され、ドライバ関連が収録されたインストールディスクが作成される。Windows 本体のインストールが終了したら、この CD を挿入して、すべてのドライバをインストールすれば終わりだ。

Boot Camp Install 04
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ビデオドライバも Intel 製のちゃんとしたものが入っており、表示速度も申し分なく、また、設定画面では画面の回転など、いろんな設定が可能となっている。

Boot Camp Install 05
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デバイスマネージャを見ると、まだいくつか問題のあるデバイスがあるようだが、この辺は追々見ていきたい。

さて、ここまでで気がついたことを以下に書き記す。

・Windows の再起動が普通にできる(フリーズ無し)。スタンバイも動作可。
・外部スピーカはもちろん、内蔵スピーカからもちゃんと音が出る。
・Option(Alt)キーを押さない限り、起動時に OS 選択メニューはでない。

この辺の作りはさすが本家といったところか。使い勝手は XOM の比ではない。XOM 入れて落ち着いちゃった人も、面倒かも知れないけど Boot Camp での再インストールをおすすめする。

アップル - ニュースリリース
Apple - Boot Camp Pablic Beta


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