Mac mini で WindowsXP を動かす (1) | Mac mini でリビングPC

Mac mini で WindowsXP を動かす (1)

Intel Mac で WindowsXP を起動するツール が公開されて以来、iMac や Mac mini、あるいは、MacBook Pro へ Windows XP をインストールした人が各所で続々と報告されている。筆者も先週末に時間が取れたので、ついに、Intel 版 Mac mini へ Windows XP Proffesional 日本語版をインストールしてみた。参考にさせていただいたサイトはこちら だが、書かれている通りにやってもうまくいかなかったり、情報が足りない部分もあるため、作業内容をここに残すことにする。

注意) Mac へ Windows XP をインストールする行為はメーカーのサポート対象外です。Microsoft や Apple のサポートを受けることは一切できません。あくまでも自己責任での使用になることを理解した上で行ってください。


1. 準備

筆者の Mac mini は Apple Wireless KeyboardBLUETAKE BT500 マウス を使って操作していたのだが、ワイヤレス(Bluetooth)では Windows XP のインストールにおいて問題ありそうなため、余っているキーボードとマウスを調達してくるところから作業は始まった。

Mini Keyboard

調達したキーボードは OKI Mini Keyboard II という、筆者が10年ほど前から使っていたトラックポイント付きの古いキーボードだ(左写真)。これだとマウスも一緒なので便利だし、Mac mini のコンパクトさとよくマッチするので丁度良い(現在ではこれの後継機種である Mini Keyboard III を手に入れることが可能)。しかし、Mini Keyboard II はコネクタが PS/2 タイプなので、そのままでは Mac mini に接続できない。仕方ないので「USB to PS/2 変換アダプター 」(右写真)だけは購入することにした。
なお、モニタは I-O DATA の「LCD-AD172C」にアナログ接続で行った。デジタル接続の場合は多少やり方が異なる。


2. XP SP2 インストールディスクの作成

筆者の場合は幸いにして Windows PC を所持しているため、ライティングソフトの「Nero」さえ手に入れれば、インストールディスクの作成は簡単だ。ただ、筆者はサービスパックの当たっている Windows XP インストールディスクを持っていなかったので、SP2 の当たったインストールディスクを作成するところから行わなければならなかった。手順はこちらのサイト を参考にさせていただいた。SPTOOL の作者に感謝したい。

さて、Windows XP Professional (SP2) のインストールディスクが完成したところで、これを Mac mini へインストールするためのディスクを作成することになる。手順は以下の通りだ。

a. WinXPonMac.zip の入手と解凍

OnMac.net から「Windows XP on the Intel Mac」をダウンロードし、解凍する。

b. Windows XP インストールファイルのコピー

a で作成された xp\src フォルダの下に Windows XP インストールディスクからすべてのファイルをコピーする。コピーが終わったら xp\xom.efi ファイルも同様に xp\src 下へコピーしておこう。

c. xp\patch フォルダ下のファイルを反映

まず、xp\patch\I386\TXTSETUP.SIF ファイルを削除し、その後、xp\patch フォルダ下のファイルを xp\src 下へ上書きコピーする。ここで TXTSETUP.SIF を削除するのは「Windows XP on the Intel Mac」のものを Windows XP Professional 日本語版のものに置き換えて使うためだ。

d. TXTSETUP.SIF の修正

xp\src\I386\TXTSETUP.SIF に次のパッチを当てる。

 ダウンロード - TXTSETUP.SIF.patch

パッチは Mac OS X のターミナルか、Linux などで patch コマンドを使うのが楽だが、Windows 用のフリーソフトなどでも同様のものがあるので、そちらを探して行うのでもよい。筆者は Linux 環境があるのでそちらで行った。
注意:Mac や Linux で行う際は改行コードに気をつけること。

e. ネットワークアダプタのデバイスドライバを入手

Windows XP SP2 のインストールディスクだけではネットワークアダプタが認識されないので、あらかじめこちら から Mac mini 用の Ethernet デバイスドライバを入手、xp\src\drivers フォルダを作成し展開しておく。

f. Nero で xp\sp2.nrb を読み込む

あらかじめインストールしておいた Nero を使って、xp\sp2.nrb を読み込み(ダブルクリックでOK)、右側のペインにあるフォルダやファイルすべてを、左側のペインへドラッグ&ドロップする。700MB を超えるようであれば、不要なフォルダを削除する(筆者は VALUEADD フォルダ下を消した)。

g. CD-R(RW)へ焼く

File メニューから Compilation Properties を選択し「Boot」タブへ移動。Image file の欄に Browse ボタンをクリックして xp\boot.img を探し、指定する。その他の項目は最新版の Nero をインストールした後に何も変更していなければそのままで OK だ。OK ボタンをクリックして閉じ、プロジェクトを一旦保存する。そして、ツールバーの「Burn」ボタンをクリックして CD を焼く。

ここまでで Windows XP インストールの準備は完了だ。次はいよいよ Mac mini へのインストールである。

TO BE CONTINUED ...


【参考にしたサイト】
OnMac.net - JP HOWTO
We're alive - SP適用化CD