昨日は、こんな会に参加しました。
タイトル: 第8期運用報告会
日時: 2015年 2月 1日(日)13:30~16:00
場所: 東京都千代田区 日比谷図書文化館 日比谷コンベンションホール
結構長めの会なので、簡単にまとめようと思います。(^^;
今回はこんな冊子ができていました。
お金に余裕ができてきたのかなぁ~、などと隣に座った友人とも話していたのですが。(^^;
最初はマーケティング部から。
昨日(1月31日)から日本郵便のホームページで、セゾン投信との提携のことが載っているそうです。そして、今日(2月1日)から、日本郵便の計器の横にある広告スペースでも告知が始まったとのこと。
ホームページは、こちら↓ですね。
セゾン投信との業務提携を開始します!
冊子を見ながらの説明がありました。
表紙を開くと、セゾン投信5大NEWSから始まっていました。
これは、参加される方のお楽しみのために、記載は控えておきますね!
最初に、概況。
運用資産総額は、1,127億円。口座数は、77,732口座。足元では、79,500ほどで、8万口座近くなっている。セゾン投信を知った方法は、1.インターネット 2. 友人等のくちこみ 3.新聞・雑誌。口座の分布は、年々女性の比率が増えているそう。7割以上が40代以下で、NISA口座も同様。会社別純資産残高を見ると、トップ3は大手が並んでいるものの、75社中31位にさわかみ投信、それに次ぐ39位にセゾン投信。説明されていた津田さんが会社に入られた2008年には77社中54位だったので、徐々に上がってきているそう。しかし、販売態別純資産残高を見ると、まだ直販は1%にも満たない。
メディアで振り返る2014年として、メディアで紹介された内容のリスト。その中で、11月27日の日本経済新聞電子版「わたしの投資論」と12月30日の投資信託事情2015年12月号〈新春号特別対談〉は、コピーが資料に含まれていました。
最後の沿革では、3月が運用開始の日であり、今年は日曜日に当たっているため、セミナーを予定しているとのことでした。
次に、中野さんからのお話「第2ステージに入ったセゾン投信」。
プロジェクタに映し出されたのは、タイトルだけで消えてしまいましたが。。。(^^;
席に隙間がないくらい。満席になっていると、座っている方はつらいかもしれないが、こちらとしては盛り上がってくる、と言って始まりました。
今度の3月15日で丸8年。早いものだと思う。最初はぜんぜん人が集まらなかった。草食隊3人で行ったら、お客様が3人で、それぞれ著書を用意していたので、1冊ずつプレゼントしてきたこともある(和歌山)。鳥取に行ったら、主催者とその両親と兄弟だけで、家族会みたいだったことも。こんなことから始めるのか、と思った。最初に澤上さんが始めたことで、1人でも聞きたい人がいたらやる、と言われていた。そして、愚直に続けてきたら、こうなった。
2014年のこと。一番幸せな都市だったと思う。最大の躍進を遂げられた。創業期が形を整えてきた。これから第2ステージとなる。次の段階に入ったと言える。日本の金融業界との戦いだと思っている。
1千億というのは、創業時から夢に見ていた。運用としても大きい。早く達したいという目標だった。近付いたら、あっさり超えていたが。桁が変わったな、と思ってくらいだった。1千億の意味というと。運用会社として、一人前と言える。プレゼンスがあり、業界でも認知される。日本の投信で1千億のファンドは大きいと言える。セゾンは2本合わせてなので、少し違うが。1千億を超えているのは、5400-5500本のうち120本程度。投信全体の平均は1百億ちょっとというところ。
1千億を支えているのは、間もなく8万人になるという仲間。2014年が始まる時に、年度内に1千億円と8万口座の年度内達成を、と言っていたが、両方クリアできそう。思ったことがかなった。
この8万人のコミュニティは、世の中に無視できない存在である。
そして、1千億というと、経営の安定となる。創業以来、赤字決算だった。今年度は黒字決算になるだろう。2-3千万くらいの黒字。安定して、長期投資を続けられる環境だと言える。
2つのファンドの運用が安定してきた。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(SVGBF)は、投信ブロガーの選ぶFund Of the Yearで、115人で投票し(実行委員注: 有効投票数115です。)第3位に返り咲いた。2007年には1位で、ずっと右肩下がりだった。
達人ファンドは、アクティブファンド。インデックスのSVGBFが地球経済の成長に自然体で乗ることに対し、会社の考えが出る。このファンドは、R&I大賞をもらった。本当に欲しい賞。インチキがない。きちんとリスクコントロールして、対応した利益を実現した、ということのみで評価される。1年で終われば偶然となるので、2年、3年と続けたい。
また、日経マネーで、昨年から1億人のファンド大賞をもらった。フェアな評価をしている。ギッタンバッコン変化の大きいところは排除される仕組みになっている。2年続けて、外国株式の賞をもらった。
そして、NISA。想定外の結果となっている。1万2千人ちょっと。セゾンを選ぶ意味、2つしか選べないことを考えると大きい。業界7百数十万取っても、稼働率は40%台。カラの口座が多かったり、平均年齢がたかったり。60代以上が2/3、50代以上が3/4となっている。また、ラインナップも毎月分配型が多い。一方でセゾンは、40代以下が7割以上、稼働率は100%近い。理想通りとなっている。
10月に新株主として、日本郵便が入った。こちらからは何もしていなくて、向こうからラブコールをくれた。事業参加したい、と。収益モデルを上げるわけとして。しかし、日本郵便では、一切セゾン投信を扱わない。邪魔をしないようにする、と。高橋社長がすごく愛をくれてる。今までの価値を寸分損なわないよう大きく、このまま成長するように。価値を壊さないように応援する、と。側面支援をする。彼らのコミュニティに魅力を伝える。伝えるだけで、直販で変わらない。日本郵便としての反省もあり、新しい価値の創造という挑戦でもある。取締役も変わり、4割が日本郵便から来た。ガバナンスもよくなり、仕事しやすくなった。
金融庁からの評価も高いはず。金融制度改革の第3の矢として。日本の金融業界は目詰まりが多い。お金が回っていない。その構造を変えようとしている。1つは預金840兆円を成長マネーに変えること。その成長マネーというのが、長期投資。つまり、産業資本になる。ここで重要なのが投資信託。投信業界にメスを入れようとしている。5000本もあって、何やってるんだ、と。しかし探したら、小さいけどマトモにやっている会社があるね、と気付いてもらった。免許もらった時とは隔世の感がある。がんばってるね、と見てもらえている。
2015年は、黒字が定着する年。二十数人でやってきた。これからは人材を強化していく。まずは、バンガード・ジャパンの廣江さんが今月から入った。よりバンガードとの強い関係ができる。また、信託報酬についても、すぐにはできないが、いよいよどういう風に還元するか、検討する時期になった。新しい運用会社として。
確定拠出年金についても、企業型を開始した。ほしのリゾートに商品提供を開始した。長期投資の成功例を作ろう、と一緒にやっていく。うまく回っていないことをお互いに憂えている。
これにまんぞくすることなく、気持ちとしてはゼロからがんばる年。長期投資が日本でも市民権を得ようとしている。そのリーダーシップを持ち、戦っていく。積極的に。
次に、第8期運用報告として、運用部のお話。
株式市場は、先進国が堅調だった。欧州、日本はその通貨ではプラスだったが、ドル建てではマイナスとなり、北米1人勝ちだった。円安効果もあり、上昇基調ではある。
債券市場は、金融緩和があり、原油や資源が下がり、インフレになる見方も下がった。米国もすぐに利上げしない。欧州は国債購入を開始。前から見込みはあったが。日本も第2段階へ。金利が低く、ずっとプラスとなっている。為替の影響もある。
為替については、ドルの1人勝ち。円は14%下がり、ユーロも10%下がった。
ここからは、運用報告書を見ながら。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド。騰落率は19.5%。。。とだいたい、内容は読んでいたので、いくつかコメントのみを書きます。
1万口あたりの費用明細の項目で、今回から金額のみではなく、比率が追加された。内容としては、大きく増加はしていない。
最近5年間の基準価額の推移は、2期続けて下がった後、3期連続で上がっている。これはそれぞれのファンドと為替の影響。
期中の売買について。買付の合計は約108億、売付は34億。回転は20%になるが、実際には流入が11%ほどあったため、実質10%程度。株債券共に上昇していた。株債券共に上がっていたが、株が大きくなってくると売却し、リバランスした。昨年12月に軽減税率の終了となり、解約が出た。
当期の分配はなし。元本と同様に運用する。
代表的な資産クラスと比較すると、株式50%債券50%であるため、ちょうど中間くらいとなっている。効果発揮していると言える。
次に、セゾン資産形成の達人ファンド。騰落率は25.2%。調整はあったが、基本的に上昇局面だった。T.ロウグロースファンドが下回ったが、第7期が良好だったので、その反動と思われる。コモンズ30ファンドは途中で売却したので、その後は分からない。ROEバブルの追い風とも言える。値上がったので、今後が難しい。
費用については、大きな変動なし。
直近3期が上昇しているのは、それぞれのファンドと為替の影響。
2013年12月に解約が増えた時は、組み入れ比率の高い所から売り付けた。コモンズ30ファンドについては、すべて売却している。運用姿勢が変わり、現金比率が変わるようになった。予測していないよう。カリスマファンドマネージャがいないところに投資している。投資しているファンドの評価は、月毎、四半期毎などで行っている。定量はあくまでも参考。PBRから、日本株は割安感はない。新興国の割安感は高まっている。数年前までは過熱気味で高かった。今は悲観的ではあるが、純資産が上がっている。普通に投資できる。
代表的な資産クラスと比較すると、すべて株式であるため、グラフも株式と同じ。現代ポートフォリオへの挑戦の様相を見せている。
休憩をはさんで、総前さんのお話「投資対象としてのセゾンファンド」。
昨年は3ヶ所回った。今年は、もう有名人に頼むことにして、自分は外して欲しい、と言ったのに、今年は8ヶ所全部回ることになった。投資と一緒で先は読めない、と言って始まりました。
最初に、ファンド選択のポイント。1.ファンドの運用目的が理解できるか。実は、作る本人も前と違う物を、と思っている内に分からなくなってくるもの。(笑) 2. その目的を果たすように運用されているか 3.その結果が満足すべきであるか。実際にはどれくらいの収益を求めているか、ということ。10%が目標であれば、5%は満足できないし、3%を目標としていれば、5%でも十分満足できる。4.将来も継続すると期待していいか。ここに皆さんが来る理由として、社長と瀬下の顔を見ることもあると思うが。話すことが変わっていないか、10年20年付き合うに足るか、見ることができる。細かいことを勉強しても、自分がやってきて思うが、こちらの方が大事。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド。市場の時価総額を基準として、世界の株式と債券に1:1の割合で投資する。為替ヘッジは原則として行わない。外貨に87%ほどになるので、もし10%の円高なら、8.7%基準価額が下がることになる。実は、3-4年前は為替の話をするのはイヤだった。聞かれれば大丈夫とは言ったが、不安だった。社長にヘッジするか、と話したこともあるが、本人はぜんぜん気にしていなかったが。
債券と株式のグラフ。債券15%は上がり過ぎ。株式が6割減に近づいたことも。そういうこともあり得る、ということ。これを1/2ずつ合算し、合成指数とする。これには負けるのが当たり前。コストが入っていないため。また、組み入れたファンドが違うため。見るのは、同じように動いているかどうか。もし指数に勝っていても同じように動いていなければインチキ。
8年の年換算で、4%収益。合成指数とは1.25%の差。信託報酬0.5%に各ファンドに払うお金を足して、0.8%ほど。他に0.4%のコストがあるか、組み入れファンドの違いか。
4%というのは、少ないか。複利で考えれば、18年で倍になるということ。今時の金利を考えれば・・・となる。
分散投資の効果が出ている。SVGBFは12%。リスクを下げている。自分としては、下げられるものは下げた方がよい、と思う。投資って心が弱いと続かない。債券と同じくらい、合成指数より2ポイント下がっている。
単年度で見ると、半分くらいは為替の影響。受け身のファンドであるため。費用については、今までは金額のみ記載されていた。0.503%で、他にはほとんどかかっていない。組み入れファンドにどれだけ払っているかも。
信託報酬の金額、60円に平均口数をかけると、セゾン投信がもらうお金が分かっちゃう。ただし、受託会社に払っている5円は引いてあげましょう。
資産形成の達人ファンド。世界に・・・と言っているが、つまり組み入れているファンドがいいファンドかどうか。世界の株式と比較すると、リーマンショックで追いつき、今は上となっている。あまり言いたくないが、いいファンドだと思っている。昨年1年で2倍。今までが過小評価だったとも言える。
-0.4%であるなら、信託報酬を考えれば、勝っていることになる。初年度以外はずっとプラスと考えられる。ファンドの寄与度はほとんどプラス。約束を果たせている。地域配分は、日本株が多かったが、これは運用会社の考えの表れ。
収益を上げられている。為替の影響が大きい。さらにファンドの影響も大きい。リターンとリスクを考えると、1.2%も勝っている。実質2割以上と考えてよいのではないか。リスクが17.3%で、4%も低減できている。リスクを抑えて、リターンを上げると。
下げ局面が3回あったが、下げている時に下げない。参考指数より下がっていない。下がっているファンドはダメなのだが。上げ局面が2回あったが、勝っている。複利効果が出ている。ただし、こちらがメインではない。下げているところで下がらないことが大事。積立の人は、個々で変えている。素直にいいファンド。これからももっと良いファンドになって欲しい。
コストは、その他費用に1円と入っているが、口数が少ないので、換算費用が掛かっている。SVGBFではかかっていないのに、という話ではない。
(立場上)おすすめはできないが、持っているのであれば、継続して悪くないファンドである。
最後に、質疑応答。(敬称略)
Q:質問は2つ。1つ目。日本郵政が資本を入れて、独立は保つという。日本郵政にとって、彼らのメリットは? 2つ目。本に自分の資産はこうしていると書かれている。4つの内の1つは今回売却しているものだが、今はどうしているのか?
中野: 1つ目。日本郵政は、ゆうちょ銀行と日本郵便とかんぽ生命の持ち株会社。今回は、その中の日本郵便。ゆうちょとは別物。今までゆうちょの人とは会っていない。郵便局の方。最初の発表でも言われたのは、ゆうちょうと混同されていた。では、メリットは純投資として、事業に株を持つことで、株式メリットがある。セゾン投信でやっていることと同じ。意義のある投資をしてくれた。ビジネスを理解して、投資してくれた。
2つ目。コモンズ30のことだと思うが。ポートフォリオを本に書いている。最初にセゾン投信の2つに同じだけ、サテライトには日本株。言ってしまうと、ひふみ、鎌倉、コモンズ、そしてむかしからのさわかみ。会社はコモンズ30を外した。しかし、さわかみを以前外したこともある。会社と個人でやってるものが同じではない。セゾンの考えに合うかどうか。長期投資としてはいいと思っている。仲間なので、応援もしている。
Q: 金融庁の後押しがあるというが、どんな投資があるのか?
中野: 具体的に言うわけにはいかない。長期投資マネーを作るのは必要不可欠と思っているよう。呼ばれて、どうやって1人1人の投資家を生み出したのか、聞かれた。8年間の成果として、認めてくれていると思う。お宅に肩入れするとは言わない。みんな平等。やってきたことをいいと思わないと、聞かれることはないと思う。業界の裏でもそういう感じがする。今や、足を引っ張ろうという人はいない。追い風を感じている。
Q: 確定拠出年金の件。企業型だけでなく、企業型以外もやって欲しい。
中野: 個人型は、自分でもやっているが、今はある物からやっているが、実際メニューは限定されている。政府も制度の改正をしている。あまりにも利用者が少ないので、誰でも参加できるように、と。何らかの形でセゾン投信にアクセスしてくださるようにしたい。2015年以降の課題。
Q: 20代30代の口座が少ないようだが、長期投資なら必要だと思う。社長として何をしていくのか?
中野: 業界からすれば若いファンドだが、課題でもある。20代にも広げていきたい。20代の頃の自分を考えれば、自分は何も考えていなかったな、と思う。やることとしては、若い人の集まりに参加するようにしている。すぐでなくても喚起するように。大学の講義など。若い人はまっさらなので、何かしら残る。
Q: 草食投資隊について。先ほどカリスマのファンドマネージャを外すと言われたが、草食投資隊の他2社にはカリスマファンドマネージャがいるのでは?
中野: ファンドマネージャは基本的運用スタイルが違う。それは本人のバックグラウンドによる。自分は根っからのグローバル。カリスマとは違う。藤野さんはカリスマとは思わない。自分と同じCIO。チームで運用している。
瀬下: カリスマに頼るのはどうかと思った。ファンド・オブ・ファンズとして、直接皆さんが選ぶのではなく、私が好き、信頼するということ。そうではなく、透明性などを考えている。
Q: 為替ヘッジをしないというが、外国の証券会社と付き合いが長く、上がってくると売りましょうと言われてきた経験から、不安になる。
瀬下: 繰り返しになるが、物価から離れて動くのは短期。為替はオーバーシュートするもの。短期的にはあきらめて、というより気にしないで、となる。円安になっているところでも、ドル建て、ユーロ建てでは変わらない。円は世界の1割。それにくっつけるか、世界の半分くらいを占めるドルで見たらどうか、と考える。リスク軽減できているということでもある。
房前: 利食い千人力と言いますが・・・作る時には為替はニュートラルと思っていた。短期的には気にせずに。
中野: 外貨を持つ意味を考えて欲しい。円資産の変調における、資産防衛となる。円ヘッジをすると、そこから降りちゃうことになる。
毎年、大きな会場になるよう、頑張ります、とのことでした。
以上
タイトル: 第8期運用報告会
日時: 2015年 2月 1日(日)13:30~16:00
場所: 東京都千代田区 日比谷図書文化館 日比谷コンベンションホール
結構長めの会なので、簡単にまとめようと思います。(^^;
今回はこんな冊子ができていました。
お金に余裕ができてきたのかなぁ~、などと隣に座った友人とも話していたのですが。(^^;
最初はマーケティング部から。
昨日(1月31日)から日本郵便のホームページで、セゾン投信との提携のことが載っているそうです。そして、今日(2月1日)から、日本郵便の計器の横にある広告スペースでも告知が始まったとのこと。
ホームページは、こちら↓ですね。
セゾン投信との業務提携を開始します!
冊子を見ながらの説明がありました。
表紙を開くと、セゾン投信5大NEWSから始まっていました。
これは、参加される方のお楽しみのために、記載は控えておきますね!
最初に、概況。
運用資産総額は、1,127億円。口座数は、77,732口座。足元では、79,500ほどで、8万口座近くなっている。セゾン投信を知った方法は、1.インターネット 2. 友人等のくちこみ 3.新聞・雑誌。口座の分布は、年々女性の比率が増えているそう。7割以上が40代以下で、NISA口座も同様。会社別純資産残高を見ると、トップ3は大手が並んでいるものの、75社中31位にさわかみ投信、それに次ぐ39位にセゾン投信。説明されていた津田さんが会社に入られた2008年には77社中54位だったので、徐々に上がってきているそう。しかし、販売態別純資産残高を見ると、まだ直販は1%にも満たない。
メディアで振り返る2014年として、メディアで紹介された内容のリスト。その中で、11月27日の日本経済新聞電子版「わたしの投資論」と12月30日の投資信託事情2015年12月号〈新春号特別対談〉は、コピーが資料に含まれていました。
最後の沿革では、3月が運用開始の日であり、今年は日曜日に当たっているため、セミナーを予定しているとのことでした。
次に、中野さんからのお話「第2ステージに入ったセゾン投信」。
プロジェクタに映し出されたのは、タイトルだけで消えてしまいましたが。。。(^^;
席に隙間がないくらい。満席になっていると、座っている方はつらいかもしれないが、こちらとしては盛り上がってくる、と言って始まりました。
今度の3月15日で丸8年。早いものだと思う。最初はぜんぜん人が集まらなかった。草食隊3人で行ったら、お客様が3人で、それぞれ著書を用意していたので、1冊ずつプレゼントしてきたこともある(和歌山)。鳥取に行ったら、主催者とその両親と兄弟だけで、家族会みたいだったことも。こんなことから始めるのか、と思った。最初に澤上さんが始めたことで、1人でも聞きたい人がいたらやる、と言われていた。そして、愚直に続けてきたら、こうなった。
2014年のこと。一番幸せな都市だったと思う。最大の躍進を遂げられた。創業期が形を整えてきた。これから第2ステージとなる。次の段階に入ったと言える。日本の金融業界との戦いだと思っている。
1千億というのは、創業時から夢に見ていた。運用としても大きい。早く達したいという目標だった。近付いたら、あっさり超えていたが。桁が変わったな、と思ってくらいだった。1千億の意味というと。運用会社として、一人前と言える。プレゼンスがあり、業界でも認知される。日本の投信で1千億のファンドは大きいと言える。セゾンは2本合わせてなので、少し違うが。1千億を超えているのは、5400-5500本のうち120本程度。投信全体の平均は1百億ちょっとというところ。
1千億を支えているのは、間もなく8万人になるという仲間。2014年が始まる時に、年度内に1千億円と8万口座の年度内達成を、と言っていたが、両方クリアできそう。思ったことがかなった。
この8万人のコミュニティは、世の中に無視できない存在である。
そして、1千億というと、経営の安定となる。創業以来、赤字決算だった。今年度は黒字決算になるだろう。2-3千万くらいの黒字。安定して、長期投資を続けられる環境だと言える。
2つのファンドの運用が安定してきた。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(SVGBF)は、投信ブロガーの選ぶFund Of the Yearで、115人で投票し(実行委員注: 有効投票数115です。)第3位に返り咲いた。2007年には1位で、ずっと右肩下がりだった。
達人ファンドは、アクティブファンド。インデックスのSVGBFが地球経済の成長に自然体で乗ることに対し、会社の考えが出る。このファンドは、R&I大賞をもらった。本当に欲しい賞。インチキがない。きちんとリスクコントロールして、対応した利益を実現した、ということのみで評価される。1年で終われば偶然となるので、2年、3年と続けたい。
また、日経マネーで、昨年から1億人のファンド大賞をもらった。フェアな評価をしている。ギッタンバッコン変化の大きいところは排除される仕組みになっている。2年続けて、外国株式の賞をもらった。
そして、NISA。想定外の結果となっている。1万2千人ちょっと。セゾンを選ぶ意味、2つしか選べないことを考えると大きい。業界7百数十万取っても、稼働率は40%台。カラの口座が多かったり、平均年齢がたかったり。60代以上が2/3、50代以上が3/4となっている。また、ラインナップも毎月分配型が多い。一方でセゾンは、40代以下が7割以上、稼働率は100%近い。理想通りとなっている。
10月に新株主として、日本郵便が入った。こちらからは何もしていなくて、向こうからラブコールをくれた。事業参加したい、と。収益モデルを上げるわけとして。しかし、日本郵便では、一切セゾン投信を扱わない。邪魔をしないようにする、と。高橋社長がすごく愛をくれてる。今までの価値を寸分損なわないよう大きく、このまま成長するように。価値を壊さないように応援する、と。側面支援をする。彼らのコミュニティに魅力を伝える。伝えるだけで、直販で変わらない。日本郵便としての反省もあり、新しい価値の創造という挑戦でもある。取締役も変わり、4割が日本郵便から来た。ガバナンスもよくなり、仕事しやすくなった。
金融庁からの評価も高いはず。金融制度改革の第3の矢として。日本の金融業界は目詰まりが多い。お金が回っていない。その構造を変えようとしている。1つは預金840兆円を成長マネーに変えること。その成長マネーというのが、長期投資。つまり、産業資本になる。ここで重要なのが投資信託。投信業界にメスを入れようとしている。5000本もあって、何やってるんだ、と。しかし探したら、小さいけどマトモにやっている会社があるね、と気付いてもらった。免許もらった時とは隔世の感がある。がんばってるね、と見てもらえている。
2015年は、黒字が定着する年。二十数人でやってきた。これからは人材を強化していく。まずは、バンガード・ジャパンの廣江さんが今月から入った。よりバンガードとの強い関係ができる。また、信託報酬についても、すぐにはできないが、いよいよどういう風に還元するか、検討する時期になった。新しい運用会社として。
確定拠出年金についても、企業型を開始した。ほしのリゾートに商品提供を開始した。長期投資の成功例を作ろう、と一緒にやっていく。うまく回っていないことをお互いに憂えている。
これにまんぞくすることなく、気持ちとしてはゼロからがんばる年。長期投資が日本でも市民権を得ようとしている。そのリーダーシップを持ち、戦っていく。積極的に。
次に、第8期運用報告として、運用部のお話。
株式市場は、先進国が堅調だった。欧州、日本はその通貨ではプラスだったが、ドル建てではマイナスとなり、北米1人勝ちだった。円安効果もあり、上昇基調ではある。
債券市場は、金融緩和があり、原油や資源が下がり、インフレになる見方も下がった。米国もすぐに利上げしない。欧州は国債購入を開始。前から見込みはあったが。日本も第2段階へ。金利が低く、ずっとプラスとなっている。為替の影響もある。
為替については、ドルの1人勝ち。円は14%下がり、ユーロも10%下がった。
ここからは、運用報告書を見ながら。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド。騰落率は19.5%。。。とだいたい、内容は読んでいたので、いくつかコメントのみを書きます。
1万口あたりの費用明細の項目で、今回から金額のみではなく、比率が追加された。内容としては、大きく増加はしていない。
最近5年間の基準価額の推移は、2期続けて下がった後、3期連続で上がっている。これはそれぞれのファンドと為替の影響。
期中の売買について。買付の合計は約108億、売付は34億。回転は20%になるが、実際には流入が11%ほどあったため、実質10%程度。株債券共に上昇していた。株債券共に上がっていたが、株が大きくなってくると売却し、リバランスした。昨年12月に軽減税率の終了となり、解約が出た。
当期の分配はなし。元本と同様に運用する。
代表的な資産クラスと比較すると、株式50%債券50%であるため、ちょうど中間くらいとなっている。効果発揮していると言える。
次に、セゾン資産形成の達人ファンド。騰落率は25.2%。調整はあったが、基本的に上昇局面だった。T.ロウグロースファンドが下回ったが、第7期が良好だったので、その反動と思われる。コモンズ30ファンドは途中で売却したので、その後は分からない。ROEバブルの追い風とも言える。値上がったので、今後が難しい。
費用については、大きな変動なし。
直近3期が上昇しているのは、それぞれのファンドと為替の影響。
2013年12月に解約が増えた時は、組み入れ比率の高い所から売り付けた。コモンズ30ファンドについては、すべて売却している。運用姿勢が変わり、現金比率が変わるようになった。予測していないよう。カリスマファンドマネージャがいないところに投資している。投資しているファンドの評価は、月毎、四半期毎などで行っている。定量はあくまでも参考。PBRから、日本株は割安感はない。新興国の割安感は高まっている。数年前までは過熱気味で高かった。今は悲観的ではあるが、純資産が上がっている。普通に投資できる。
代表的な資産クラスと比較すると、すべて株式であるため、グラフも株式と同じ。現代ポートフォリオへの挑戦の様相を見せている。
休憩をはさんで、総前さんのお話「投資対象としてのセゾンファンド」。
昨年は3ヶ所回った。今年は、もう有名人に頼むことにして、自分は外して欲しい、と言ったのに、今年は8ヶ所全部回ることになった。投資と一緒で先は読めない、と言って始まりました。
最初に、ファンド選択のポイント。1.ファンドの運用目的が理解できるか。実は、作る本人も前と違う物を、と思っている内に分からなくなってくるもの。(笑) 2. その目的を果たすように運用されているか 3.その結果が満足すべきであるか。実際にはどれくらいの収益を求めているか、ということ。10%が目標であれば、5%は満足できないし、3%を目標としていれば、5%でも十分満足できる。4.将来も継続すると期待していいか。ここに皆さんが来る理由として、社長と瀬下の顔を見ることもあると思うが。話すことが変わっていないか、10年20年付き合うに足るか、見ることができる。細かいことを勉強しても、自分がやってきて思うが、こちらの方が大事。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド。市場の時価総額を基準として、世界の株式と債券に1:1の割合で投資する。為替ヘッジは原則として行わない。外貨に87%ほどになるので、もし10%の円高なら、8.7%基準価額が下がることになる。実は、3-4年前は為替の話をするのはイヤだった。聞かれれば大丈夫とは言ったが、不安だった。社長にヘッジするか、と話したこともあるが、本人はぜんぜん気にしていなかったが。
債券と株式のグラフ。債券15%は上がり過ぎ。株式が6割減に近づいたことも。そういうこともあり得る、ということ。これを1/2ずつ合算し、合成指数とする。これには負けるのが当たり前。コストが入っていないため。また、組み入れたファンドが違うため。見るのは、同じように動いているかどうか。もし指数に勝っていても同じように動いていなければインチキ。
8年の年換算で、4%収益。合成指数とは1.25%の差。信託報酬0.5%に各ファンドに払うお金を足して、0.8%ほど。他に0.4%のコストがあるか、組み入れファンドの違いか。
4%というのは、少ないか。複利で考えれば、18年で倍になるということ。今時の金利を考えれば・・・となる。
分散投資の効果が出ている。SVGBFは12%。リスクを下げている。自分としては、下げられるものは下げた方がよい、と思う。投資って心が弱いと続かない。債券と同じくらい、合成指数より2ポイント下がっている。
単年度で見ると、半分くらいは為替の影響。受け身のファンドであるため。費用については、今までは金額のみ記載されていた。0.503%で、他にはほとんどかかっていない。組み入れファンドにどれだけ払っているかも。
信託報酬の金額、60円に平均口数をかけると、セゾン投信がもらうお金が分かっちゃう。ただし、受託会社に払っている5円は引いてあげましょう。
資産形成の達人ファンド。世界に・・・と言っているが、つまり組み入れているファンドがいいファンドかどうか。世界の株式と比較すると、リーマンショックで追いつき、今は上となっている。あまり言いたくないが、いいファンドだと思っている。昨年1年で2倍。今までが過小評価だったとも言える。
-0.4%であるなら、信託報酬を考えれば、勝っていることになる。初年度以外はずっとプラスと考えられる。ファンドの寄与度はほとんどプラス。約束を果たせている。地域配分は、日本株が多かったが、これは運用会社の考えの表れ。
収益を上げられている。為替の影響が大きい。さらにファンドの影響も大きい。リターンとリスクを考えると、1.2%も勝っている。実質2割以上と考えてよいのではないか。リスクが17.3%で、4%も低減できている。リスクを抑えて、リターンを上げると。
下げ局面が3回あったが、下げている時に下げない。参考指数より下がっていない。下がっているファンドはダメなのだが。上げ局面が2回あったが、勝っている。複利効果が出ている。ただし、こちらがメインではない。下げているところで下がらないことが大事。積立の人は、個々で変えている。素直にいいファンド。これからももっと良いファンドになって欲しい。
コストは、その他費用に1円と入っているが、口数が少ないので、換算費用が掛かっている。SVGBFではかかっていないのに、という話ではない。
(立場上)おすすめはできないが、持っているのであれば、継続して悪くないファンドである。
最後に、質疑応答。(敬称略)
Q:質問は2つ。1つ目。日本郵政が資本を入れて、独立は保つという。日本郵政にとって、彼らのメリットは? 2つ目。本に自分の資産はこうしていると書かれている。4つの内の1つは今回売却しているものだが、今はどうしているのか?
中野: 1つ目。日本郵政は、ゆうちょ銀行と日本郵便とかんぽ生命の持ち株会社。今回は、その中の日本郵便。ゆうちょとは別物。今までゆうちょの人とは会っていない。郵便局の方。最初の発表でも言われたのは、ゆうちょうと混同されていた。では、メリットは純投資として、事業に株を持つことで、株式メリットがある。セゾン投信でやっていることと同じ。意義のある投資をしてくれた。ビジネスを理解して、投資してくれた。
2つ目。コモンズ30のことだと思うが。ポートフォリオを本に書いている。最初にセゾン投信の2つに同じだけ、サテライトには日本株。言ってしまうと、ひふみ、鎌倉、コモンズ、そしてむかしからのさわかみ。会社はコモンズ30を外した。しかし、さわかみを以前外したこともある。会社と個人でやってるものが同じではない。セゾンの考えに合うかどうか。長期投資としてはいいと思っている。仲間なので、応援もしている。
Q: 金融庁の後押しがあるというが、どんな投資があるのか?
中野: 具体的に言うわけにはいかない。長期投資マネーを作るのは必要不可欠と思っているよう。呼ばれて、どうやって1人1人の投資家を生み出したのか、聞かれた。8年間の成果として、認めてくれていると思う。お宅に肩入れするとは言わない。みんな平等。やってきたことをいいと思わないと、聞かれることはないと思う。業界の裏でもそういう感じがする。今や、足を引っ張ろうという人はいない。追い風を感じている。
Q: 確定拠出年金の件。企業型だけでなく、企業型以外もやって欲しい。
中野: 個人型は、自分でもやっているが、今はある物からやっているが、実際メニューは限定されている。政府も制度の改正をしている。あまりにも利用者が少ないので、誰でも参加できるように、と。何らかの形でセゾン投信にアクセスしてくださるようにしたい。2015年以降の課題。
Q: 20代30代の口座が少ないようだが、長期投資なら必要だと思う。社長として何をしていくのか?
中野: 業界からすれば若いファンドだが、課題でもある。20代にも広げていきたい。20代の頃の自分を考えれば、自分は何も考えていなかったな、と思う。やることとしては、若い人の集まりに参加するようにしている。すぐでなくても喚起するように。大学の講義など。若い人はまっさらなので、何かしら残る。
Q: 草食投資隊について。先ほどカリスマのファンドマネージャを外すと言われたが、草食投資隊の他2社にはカリスマファンドマネージャがいるのでは?
中野: ファンドマネージャは基本的運用スタイルが違う。それは本人のバックグラウンドによる。自分は根っからのグローバル。カリスマとは違う。藤野さんはカリスマとは思わない。自分と同じCIO。チームで運用している。
瀬下: カリスマに頼るのはどうかと思った。ファンド・オブ・ファンズとして、直接皆さんが選ぶのではなく、私が好き、信頼するということ。そうではなく、透明性などを考えている。
Q: 為替ヘッジをしないというが、外国の証券会社と付き合いが長く、上がってくると売りましょうと言われてきた経験から、不安になる。
瀬下: 繰り返しになるが、物価から離れて動くのは短期。為替はオーバーシュートするもの。短期的にはあきらめて、というより気にしないで、となる。円安になっているところでも、ドル建て、ユーロ建てでは変わらない。円は世界の1割。それにくっつけるか、世界の半分くらいを占めるドルで見たらどうか、と考える。リスク軽減できているということでもある。
房前: 利食い千人力と言いますが・・・作る時には為替はニュートラルと思っていた。短期的には気にせずに。
中野: 外貨を持つ意味を考えて欲しい。円資産の変調における、資産防衛となる。円ヘッジをすると、そこから降りちゃうことになる。
毎年、大きな会場になるよう、頑張ります、とのことでした。
以上