昨日は、こちらに参加しました。

タイトル: 第2回「結い 2101」受益者総会
日時: 2011年10月1日(土) 【第1部】10:30~13:00 【第2部】13:30~16:05
場所: 神奈川県鎌倉市 建長寺
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今回はソフトバンクの電波が入らなかったので、ツイッター中継はあきらめました。
なので、まとめにしたいと思います。

日程は、以下の通りでした。

第一部
第一部開演挨拶
「結い 2101」決算・運用報告
講演 持続可能社会の実現に向けたアミタの挑戦
講演 日本のトイレ文化を世界に広めるアメニティの挑戦
パネルディスカッション・受益者との対話
第一部閉会挨拶

第二部
第二部開演挨拶
講演 事業に対する想いやビジョン
講演 新たな保険業の創業
パネルディスカッション・受益者との対話
「結い 2101」決算・運用報告
第二部閉会挨拶

10:30開始で、16:05まで。相変わらず長いです。
でも、その長さはぜんぜん感じられないほど、とても楽しく聞くことができました。
みなさん、プレゼンがお上手なんですね。終始笑いが耐えなかったと思います。
#私は2回目の決算・運用報告の前にあった休憩時に退出させていただきました。

決算報告については、最近の「結い2101」の伸びが目を惹きました。
決算日が7月19日なので、資料はその日付けなのですが、ここ1ヶ月ほどぐんと伸びているそうです。
口座数が昨年約500、今年の決算時点で焼く1000。しかし、足下の昨日時点では1500人ほどになっているそうです。
それも、「ガイアの夜明け」効果だそうです。通常のテレビ番組では、1-2日の伸びはあっても、それだけなのだそうです。しかし、「ガイアの夜明け」は地方局が少しずつタイミングをずらして放送しているので、1ヶ月ほど続いているそうです。前日は富山の方が多かった、などとなるようです。顕著ですね。。。
私には概況(差異分析)の図がおもしろかったです。プロの間では普通に使われるようですが、誰が見ても分かりやすい図だと思います。でも、初めて見ました。
組み入れ銘柄ももちろんテーマ別。人・共生・匠。障害者雇用や女性の雇用に重点を置いていること、循環型社会・第一次産業・地方のためになっていること、日本らしい技術やサービスがあること。新井さんの熱い語りが続きました。
が、後の数字の部分は、さらっと流していました。鎌倉投信が何に重点を置いているのか分かりますね!
でも、株式の割合も増え、目標とされていた形に近づいているんだな、と思いました。組み入れ銘柄数が目標に達していないことも含め、数値の疑問に思いそうなところは、すべて答えていただいていました。とても分かりやすく。パフォーマンスについても、神様はやさしくて、ずっと目標を下回っていたのに、決算直前に米国債の格下げがあり、テレビもあり、プラスになったそうです。そんな調子で、分かりやすい説明が続きました。
そして、最後に震災発生後に、投資している会社が何をしたのか、しているのかをさも自分のことのように、うれしそうに話している姿も印象的でした。
もちろん、時間は延びてしまい、質疑応答は、パネルディスカッションの時間へ持ち越しとなりました。(^^;

最初の挨拶の時に、鎌田さんが「新井はプレッシャーは自分1人が受ければよい。お客様にプレッシャーを感じさせてはいけない。昨日より今日、今日より明日と、少しでもプラスにすると言っている」と仰っていたことの意味がよく分かりました。

アミタホールディングスの熊野さんの講演。
本当に会社の持続に配慮されていると思いました。
1977年に創業し、第2次オイルショック、円高、バブル崩壊を経験し、銀行が潰れたこともあった。9.11があり、リーマンショックもあった。3.11でも何か起こっていたな、となるかもしれない。
そして、お話の中から、循環社会を徹底して作ろうとしていることが分かりました。
3.11を経て、3/28の総会では、「自然資本と人間関係資本を増加する・・・」という言葉を定款に追加したり、ゴミを減らし、焼却炉や下水処理場を失くすことを目標にし、廃棄物処理ではなく、資源にこだわっている姿勢も見えました。今は、自分にやさしく、地球にもやさしいことを重視し、環境にいいというなら、少しくらい高くても、という発想をする人が増えているのですから、これから重要視される分野なのでしょうね。

アメニティ山戸さんの講演。
別名、御手洗銀三(おてあらいぎんぞう)さん。
まだ始まったばかりの会社と言いつつ、「日本のトイレ文化を世界に広めるアメニティの挑戦」としています。話が大きいです!
「人生は食って出すことだ」と仰った方もいらっしゃるように、生涯トイレと一緒の人生。物心付いたこともに最初に教えることでもあり、作法の中でもトップクラスの茶道でも、利休が3つのもてなしとして、食・飲・雪隠と言っている。
身近ではあっても、知らないことも多い。呼び方として、異名が1114もある。
また、日本の職業区分28000の中にも入っていない。そのため、自分たちでトイレ診断士という資格を作り、ビジネスネームも作っている。身も心もトイレである。
そんなお話から、身近でもよく知らないトイレをこよなく愛する人、というイメージが十分出来上がりました。
今までは、汚れてから掃除するからなかなかきれいにならなかったが、予防することを進めているというお話。とても納得に行くものです。
そのために、オリジナルの商品もたくさん生まれているそうです。もちろん、特許も多く含まれます。
そして、人財育成にも力を入れているとのこと。形を作るのがよいとして、トイレ診断士の資格を作り、それを胸に、プライドを持ってお客様を訪問すること、プロフェッショナルとして仕事ができることを上げていました。さらに、トイレ管理士や節水診断士など資格も増やし、仕掛けを作っているそうです。
お見事! というしかないですね。

この後の、パネルディスカッションもいろいろと楽しい話が聞けたのですが、今回は省略します。
後日、気が向いたら、アップします。。。
#全部メモってあるので、それを手打ちでコピーすると考えたら、気が遠くなったので。。。


第二部のテーマは「人」。

アイ・ケイ・ケイの金子さんの講演。
最初にDVDを見せていただきました。いくつかの結婚式のお話でしたが、ほろっとさせられる話ばかり。でも、すべて社員が自主的にやっているだけで、社長は一切知らないことも多いようです。
そんな自主性を重んじる会社なのですね。
佐賀県伊万里。5万8千人の人口。そんなところから来ました、と。
社員は475名、平均年齢は28歳。本当に会社も社員も若いです。
ご本人については、20歳までは自堕落で、20歳でタバコを止め、25歳で仕事を始め、28歳で1回目の交通事故、29歳で2回目の交通事故で、現在無免許。本格的に仕事を始めたのは30歳、などととても個性的な方でした。
ビジネスホテルで働いていた時に、先代に言われたこと、というのが印象的でした。(一部略)
-人に悪口を言うな。天に向かってつば吐くようなもの
-大きなホラを吹け。(そうすると、吹き当てがある)
-何をしてもよいが、(お金はないので)自分の知恵を使え
-社長の仕事は、大きな会社も小さな会社も同じ
そして、理念経営をしている。ビジネスモデルを構築し、ブラッシュアップするということ。自分の好きなこと、得意なことには無限の可能性がある、と。
現在は、いわきでも立て直しが済んで、黒字化できるめどは立っている。将来は中国へも同じように、思い続け、すばらしい中国人と出会い採用し、ビジネスモデルを構築する手法で進出したい。

アニコムホールディングスの小森さん。
「人」というのは生物学的なもの、「人間」というのは。。。人の間に何があるんだ? という感じ。
一方で、ペットは飼っていいものなのか。自然界にいた方がいいのではないか、とも思える。しかし、飼い始めてしまうと、自然界にはもどせないのだから、少しでもよくなるように、と考える。
創業の想いとして、元は保険会社にいた。上司には安心創造産業だと言われた。そのアンチテーゼである。
調べてみると、保険産業が伸びると、その国のGDPは下がっている。保険が普及しているということは、(生命保険であれば死亡率という)確率が高いということ。オーバーシュートしすぎである。
各道路でも、事故の多い場所は分かっている。「やっぱり」というなら、前に言ったれ、と思う。立体交差を作り、○○保険が作りました、事故がなくなり、渋滞もなくなりました、と言えば、大きなキャンペーンになる。
将来は予防型保険を作りたい。今までの、脅し型保険(パッシブ)ではなく、アクティブに。事が起こらなければ、保険料を安くするなど。
創業時は、資本金も集まらず困っていた。弟が獣医で、自分も動物が好きだったので、ペットの保険から入ろう、と思った。
2007年に、戦後初と思われる、保険免許を独立系として取得。対象の動物は、犬・猫・鳥・うさぎ・フェレットの5種類のみ。豚牛羊は国の共済がある。ヘビについては、飼い主もヘビっぽいので。(^^;;;
今まで、ペット保険には100-200社がチャレンジしたが失敗している。他の自動車保険や火災保険などを見ると、事故頻度は低い。しかし、ペットは、4歳児までの健康保険と同じ。年間80-90億になる。百数十回を超え、1人平均4回くらい請求することになる。これをすべてコールセンターで対応していたら、経費だけで潰れてしまう。保険証を発行して、お客様にはその場で自己負担分だけを払ってもらう。
10年前はありえないと言われたが、ワンちゃんが保険証をくわえてくる、とのこと。(^^;;;
また、保険を使わなかった人が抜けていってしまうと、ガンの子だけが増え、経費は上がってしまう。そのため、コールセンターは笑点系。一緒に楽しんでいる。
最近では、種類や体格などで、罹患しやすいものが分かってきた。もともとやりたかった予防型も始められる。
短期的にオーバーシュートした。それは、他からの参入の危険が高まったため、原価率を上げたため。。。と説明していた時、タイミングよく鎌田さんが離席。これもしっかり笑いのネタに。(^^;;;
人事戦略としては、最大摩擦係数が大きいと動かない。さらに、加速しないということが起こる。22歳で入社して、60歳で退社するとしたら、7900日。その日数1日1日を意識して。
ロープレで止まらない文化を作り、好き嫌いあることが嫌い、という文化を作る。適材適所の配属はせず、嫌いだというとそこへ配属するくらい。仕事以外も同じ考えで。
さらに、手を挙げないと仕事も来ない。だんだん、手を挙げるようになる。
3年に1回必ずジョブローテーション。みんな初々しい。
そして、動き出してもサボらない仕組みも。
1日1%ずつ改善すると、20日で1.22倍。1年で10.89倍になる。「大きなことはしませんが、小さなことだけします」も合言葉になっている。しかし、結果的には大きなことになっている。

こちらも、パネルディスカッション部分は省略します。


他に、展示ブースが用意されていました。
そちらには、各社の特徴が分かるよう、商品が置いてあったり、会社案内が置いてあったりしました。
直接お話が聞けるブースもあって、とても有意義でした。
私の目を惹いたのは、和井田製作所ですね。
写真を撮らせていただきました!
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とても和やかな雰囲気でした。
以前、いくつかの会社の株主総会には出たことがありますが、ぜんぜん雰囲気が違いました。
また各社のお話を聞くために、来年も参加したいな、と思いました。

外はもう秋でした。初めて見た、白とオレンジの曼珠沙華。
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