昨日は、下記のセミナーに参加しました。
タイトル: 草食投資隊セミナー『草快塾』(第1回)
日時: 2011年5月19日(木)19:00~20:45
場所: 東京都千代田区 レオス・キャピタルワークスセミナールーム
いきなり遅刻しました。
始まったばかりのところに入ったようですが、席は後ろに追加された椅子のみの席。
もちろん、PCを立ち上げて、ツイッター中継はできませんでした。
ということで、普通にブログに内容をまとめます。
いや、少し緩めに。。。(^^;
最初は草食投資隊の紹介から。
#ここから参加できたので。
隊長は渋澤さん。経験があるからでも、一番できるからでもなく、一番年長だから。
日経マネーの対談で盛り上がり、個人に広めたい、ということになった。
記事だけではもったいないので、本になるのではないか、ということで実際に本になったのが、1年前。
運用のプロが教える草食系投資/渋澤 健
¥1,575
Amazon.co.jp
なぜ、「草食投資隊」というのか。
通常投資というと、勝った負けた、というものだと思われている。これは肉食に思える。その反対で、草食。
もう1つの意味は、キリンやカバが同じところに共生できるということ。肉食系同士が共生できているとは思えない。
本のカバーのネクタイが、今日もしているネクタイ。最初は躊躇したが、今ではすっかり慣れた。
積み木も持って、北海道から沖縄まで、その間を40回くらいセミナーを行っている。
投資を知らない人にも、参加していただいている。
これから2年目。違うことをしよう、ということで始めた「草快塾」は今回が1回目。
草快塾とは、草食隊の快心塾の意味。
全部で6回行う。
一方的な講義ではなく、できるだけディスカッションをしていきたい。
最初に題を出し、4人くらいずつで、自己紹介を含めてディスカッションしていただく。その後、プレゼンをしてもらう、参加型にしたい。
まずは、草食隊の自己紹介から。
次男の中野さん。
今日も1回目でほとんど打ち合わせなし。渋澤さんがここまで話したのも驚き。
回を重ねるごとにいい会にしていきたい。忙しくない限り、毎回参加していただきたい。
また、この会をコミュニティにしたい。ぜひみなさん、仲間になって欲しい。
草快塾が広げるご縁にしたい。
新しいお金の流れを作って、自分の人生の軸にしていただきたい。
世の中にどういう価値を生み出していくか、そこまで考えていただきたい。
投資というと、危険なもの、怪しいものと言われる。それを変えていこう。
悪いものでもないし、ダークでもない。
逆に、世の中に勝ちを与えられるものである。
これを1人ずつ広めていくと、どんどん広がっていく。ねずみ講のように。
そして、それがムーブメントになる。
生活者主体のお金の流れになる。
日本経済も、世界も。こんな壮大な思いを持って欲しい。
渋澤さんからお題を。
ホワイトボードに大きな四角を描いた。これは「枠(わく)」。
この枠の中で暮らすと考える。環境がある。暗黙知がある。
しかし、枠の外から見ると、1つの点に見える。
これを会社とすると、社員がある。価値がある。しかし、外から見ると、点である。例えば、株価、売上げ、収益である。
どちらが正しいのか。両方正しい。同じ存在を違う視点で見ているだけ。
金融業界にいて、直販は外にいる。
国にすると、福島も長崎も東京も同じ1つの点である。
1歩踏み出すこと。外へ出る事によって、固定概念を外しましょう、と考えていきたい。
金融業界を見える化することが我々の役目。
では、何が見たいのか。
そして、中野さんからもお題を。
#急に当てられたので、慌てて考えていらしたようですが。(^^;
副題に投資は危険、裏がある、とある。
固定概念を壊すことが大事、新しい物を作るよりも。
投資のダーティーなイメージを。
例えば、沖縄県人は騙しやすいと言われる。大分県では、株が好きでも、証券会社の袋を持って歩いていると石を投げられると言う。(これは極端かも知れないが)
なぜ、投資が悪く思われているのか。
(4-5名ずつに分かれ、しばしグループディスカッション)
各グループからプレゼンテーション。(全部書き切れませんが)
- 何故参加したか、という話になった
- 何故投資を始めたか ⇒ 長期、手数料、らくらく
- 損してる
- 何に投資しているのか分からない
- 経験はマチマチ
- ダーティなのは、説明不足だから
- 額に汗して働くことが美徳。お金の教育がない
- 儲かる話は騙す話だと思われている
- どれが正しいのか分からない
- 利用しきれない
- 働いている以上のリターンは悪
- 不労所得はよくない (本当は世界の成長を支えているのに)
- ものすごく儲かるか、ものすごく損した話ばかり。儲かるのは悪いことをしたから、損するのは危ないと考える ⇒どちらも悪い
- お金の話をしない
- 始めてみたら、応援したい会社に、と分かった
- 損すること、騙されることが怖い
- 販売会社と運用会社の違いが分からない。販売会社は出入りが多い方を歓迎し、運用会社はちょっとずつでも増やしてくれることを歓迎する
- 本当に社会貢献なんてできているのか
- 就活したい会社に投資すべきではないか
- 短期的に稼ぐより、汗水たらして稼ぐ金がよい
- すぐ終わってしまう投信のイメージがまだある
- 日本人の特性かもしれないが、よいことが伝わらず、損したことがデフォルメされて伝わっている
- (草食隊は)変化がない、つまりブレない、ということがプラスである
- 世の中にお金が回るのがいいこと、と伝達していただければよいのでは
- 親や周りの人が損をしている(個別株で)
- 中身が分からない
- どんな割合なのか
- 運用報告書の読み方が分からない
- 今持っている投信の止め方が分からない
これらの多くは、今後の草快塾で解消されていくものもあるので、今回すべて答えが出ることはない。
騙される、損するということが多かったが。
中野: 不労所得、とよく言われる。人として、生きる道として外れていると言われるが、仕事としては汗水たらして。。。
(というところで、藤野さん1時間遅れで登場。自己紹介)
中野(続き): 投資は、仕事としてではない。とすると、遊びの範疇。仕事ではないのに、どうしてやるのか考える。20世紀には不要だった。高度成長で、終身雇用であり、年功序列。先のことが分かった。21世紀はそういう前提が崩れた。競争に勝ち残ればよいが。お金にもう1回向き合う必要がある。そして、将来をサポートしてもらう。成長しない社会では、それを自分で作る必要がある。投資のイメージは、20世紀と21世紀では変えるべきものである。20世紀では遊びであり、博打であった。21世紀では本気で人生を作るためのもの。投資に必要なことは、時間軸で果実を作っていこうということ。
藤野: 投資とは何か、と言われてよく言うこと。僕ら全体が投資家である。人生は何かに賭けて投資している。何に賭けるかはそれぞれ。生まれた時から、親や社会の手を借りながら、チャレンジし、自立し、社会へ出て自分で稼ぐようになる。すべて教育投資。前の世代から投資され、そして次世代を支えている。事故投資が大切で、し続けるものである。他人への投資は、次世代へ繋ぐもの。教育を子供へ、税金を社会へ、会社・組織へも株式・債券として、寄付やNPO・NGOへ参加することもある。稼ぐ力をつけることが大事。株式は儲けることではなく、次世代を担うものとして。投資はお金、と考える人こそ金勘定のみの人ではないか。子供や会社を支えて、お金を回すことが原則。未来という不確実なところへお金を配分しながら。
渋澤: よく中野さんの言う言葉で、マネーゲームというものがある。マネーゲームと投資はぜんぜん違う。儲かると快楽を感じる部分だけが同じなのではないか。マネーゲームは、同じプレーヤーが同じ時間に始めて、終わらせる。投資はプレイヤーも異なり、時間も違う。終わらないこともある。社会がどう動いているのか。資本がなければ始まらなかった。会社も国も、資本がなければ運営できない。我々がいろんな形で回してるからこそ、収益や給与がある。お金は回らないといけない。同じところに溜まると滞る。我々の義務は、正しいことをすることと、お金を世の中へ循環させること。消費や投資の形で。以前は、現金を持ち、銀行が貸し出しをしていればよかった。しかし、国債は誰が払ってくれるのか。息子の息子の息子かもしれない。今朝、年金が新興国債権を増やすというニュースがあった。では、日本株は誰が買うのか。「投資が不労所得」という人は、社会の責任を果たしているのか。
投資が悪い、騙される、ということについて。
中野: 損をするというのは、下がったということ。騙されるというのは、証券会社に。儲けようとするから騙される。欲望から離れれば騙されない。儲けるならどっかに損が行く、というのが間違い。その典型がFX。FXは当てるゲーム。為替は数字が変わるだけ。ゼロサムゲームであり、パチンコなどと同じ。世の中を見ると、便利に豊かになっている。これを投資で支える。経済の血液となる。経済成長して、不愉快な人はいない。プラスサムとして、付加価値が生まれている。すべてに恩恵がある。下品となるのは、損を付け回すから。経済からリターンが返ってくることとはぜんぜん違う。プラスサムの投資のみにしたら、みんなの幸せに繋がる。
藤野: ひふみで投資している無名な会社。アサヒ印刷。1995-2010年にずっと右肩上がり。富山の薬の印刷の会社。毎年5-15%の利益成長している。少子高齢化でもあり、薬の数が増えていること、スイッチOTCという、医科の薬が普通の薬局で買えるようになっているため。つまんないけど、すごく大切。○mgという細かい数字に対する知識が必要で、他の大手が参入できない。この中に奪い合いはない。会社利益の成長と市場の広がりによって伸びている。コモンズが投資している会社もそうだし、セゾンが選ぶファンドもそういう会社へ投資している。どんな仕事にも貴賎はない。カッコよくはないかもしれないが、必要なことである。
渋澤: 損する、騙される、という話に戻して。騙されるというのは、思ったことと違う結果になったこと。分からなかったのか、説明されたのかで変わる。絶対上がりますと言っていたら、皆さん買ってますと言っていたら、何かが不自然と思うものである。損すること。元本保証がない、と言う。出資したお金より減るのがイヤ。お金は命の次に大事なもの。命には元本保証はあるのか。ないだろう。全私財を入れない限り、命に別状はない。命の結果はみな同じなのに、なぜみんな一生懸命生きるのか。プロセスを楽しむため。投資ではすぐ結果を求めるが、同様にプロセスを楽しんでみたらどうだろうか。先ほどのような、枠から飛び出し、違う世界へ。すると、枠が大きくなる。どんどん大きくなる。いろんなことを体験する手段ともなる。自分の経験が高まる。反対に引きこもりというのは、外に出たら怖いということから。また、FXはスリル満タンではある。しかし、コツコツやるなら、縛られる必要はない。
藤野: 今日は1時間遅刻したが、2回目からはマジメに、少し掛け合いもありでやりたい。6回ある間に、皆さんと勉強し、意見を吸い上げ、何に困っていて、何に感心があるか知りたい。意見や質問を出して欲しい。
中野: 最初に話したように、コミュニティにしたい。今回会った方々と、お友達になって欲しい。再来月は5倍の部屋。。。(訂正が入って)1.5倍の部屋になるので、お友達を引きずり込んで欲しい。ねずみ講で。
以上です。
次回は、7月19日だそうです!
タイトル: 草食投資隊セミナー『草快塾』(第1回)
日時: 2011年5月19日(木)19:00~20:45
場所: 東京都千代田区 レオス・キャピタルワークスセミナールーム
いきなり遅刻しました。
始まったばかりのところに入ったようですが、席は後ろに追加された椅子のみの席。
もちろん、PCを立ち上げて、ツイッター中継はできませんでした。
ということで、普通にブログに内容をまとめます。
いや、少し緩めに。。。(^^;
最初は草食投資隊の紹介から。
#ここから参加できたので。
隊長は渋澤さん。経験があるからでも、一番できるからでもなく、一番年長だから。
日経マネーの対談で盛り上がり、個人に広めたい、ということになった。
記事だけではもったいないので、本になるのではないか、ということで実際に本になったのが、1年前。
運用のプロが教える草食系投資/渋澤 健
¥1,575
Amazon.co.jp
なぜ、「草食投資隊」というのか。
通常投資というと、勝った負けた、というものだと思われている。これは肉食に思える。その反対で、草食。
もう1つの意味は、キリンやカバが同じところに共生できるということ。肉食系同士が共生できているとは思えない。
本のカバーのネクタイが、今日もしているネクタイ。最初は躊躇したが、今ではすっかり慣れた。
積み木も持って、北海道から沖縄まで、その間を40回くらいセミナーを行っている。
投資を知らない人にも、参加していただいている。
これから2年目。違うことをしよう、ということで始めた「草快塾」は今回が1回目。
草快塾とは、草食隊の快心塾の意味。
全部で6回行う。
一方的な講義ではなく、できるだけディスカッションをしていきたい。
最初に題を出し、4人くらいずつで、自己紹介を含めてディスカッションしていただく。その後、プレゼンをしてもらう、参加型にしたい。
まずは、草食隊の自己紹介から。
次男の中野さん。
今日も1回目でほとんど打ち合わせなし。渋澤さんがここまで話したのも驚き。
回を重ねるごとにいい会にしていきたい。忙しくない限り、毎回参加していただきたい。
また、この会をコミュニティにしたい。ぜひみなさん、仲間になって欲しい。
草快塾が広げるご縁にしたい。
新しいお金の流れを作って、自分の人生の軸にしていただきたい。
世の中にどういう価値を生み出していくか、そこまで考えていただきたい。
投資というと、危険なもの、怪しいものと言われる。それを変えていこう。
悪いものでもないし、ダークでもない。
逆に、世の中に勝ちを与えられるものである。
これを1人ずつ広めていくと、どんどん広がっていく。ねずみ講のように。
そして、それがムーブメントになる。
生活者主体のお金の流れになる。
日本経済も、世界も。こんな壮大な思いを持って欲しい。
渋澤さんからお題を。
ホワイトボードに大きな四角を描いた。これは「枠(わく)」。
この枠の中で暮らすと考える。環境がある。暗黙知がある。
しかし、枠の外から見ると、1つの点に見える。
これを会社とすると、社員がある。価値がある。しかし、外から見ると、点である。例えば、株価、売上げ、収益である。
どちらが正しいのか。両方正しい。同じ存在を違う視点で見ているだけ。
金融業界にいて、直販は外にいる。
国にすると、福島も長崎も東京も同じ1つの点である。
1歩踏み出すこと。外へ出る事によって、固定概念を外しましょう、と考えていきたい。
金融業界を見える化することが我々の役目。
では、何が見たいのか。
そして、中野さんからもお題を。
#急に当てられたので、慌てて考えていらしたようですが。(^^;
副題に投資は危険、裏がある、とある。
固定概念を壊すことが大事、新しい物を作るよりも。
投資のダーティーなイメージを。
例えば、沖縄県人は騙しやすいと言われる。大分県では、株が好きでも、証券会社の袋を持って歩いていると石を投げられると言う。(これは極端かも知れないが)
なぜ、投資が悪く思われているのか。
(4-5名ずつに分かれ、しばしグループディスカッション)
各グループからプレゼンテーション。(全部書き切れませんが)
- 何故参加したか、という話になった
- 何故投資を始めたか ⇒ 長期、手数料、らくらく
- 損してる
- 何に投資しているのか分からない
- 経験はマチマチ
- ダーティなのは、説明不足だから
- 額に汗して働くことが美徳。お金の教育がない
- 儲かる話は騙す話だと思われている
- どれが正しいのか分からない
- 利用しきれない
- 働いている以上のリターンは悪
- 不労所得はよくない (本当は世界の成長を支えているのに)
- ものすごく儲かるか、ものすごく損した話ばかり。儲かるのは悪いことをしたから、損するのは危ないと考える ⇒どちらも悪い
- お金の話をしない
- 始めてみたら、応援したい会社に、と分かった
- 損すること、騙されることが怖い
- 販売会社と運用会社の違いが分からない。販売会社は出入りが多い方を歓迎し、運用会社はちょっとずつでも増やしてくれることを歓迎する
- 本当に社会貢献なんてできているのか
- 就活したい会社に投資すべきではないか
- 短期的に稼ぐより、汗水たらして稼ぐ金がよい
- すぐ終わってしまう投信のイメージがまだある
- 日本人の特性かもしれないが、よいことが伝わらず、損したことがデフォルメされて伝わっている
- (草食隊は)変化がない、つまりブレない、ということがプラスである
- 世の中にお金が回るのがいいこと、と伝達していただければよいのでは
- 親や周りの人が損をしている(個別株で)
- 中身が分からない
- どんな割合なのか
- 運用報告書の読み方が分からない
- 今持っている投信の止め方が分からない
これらの多くは、今後の草快塾で解消されていくものもあるので、今回すべて答えが出ることはない。
騙される、損するということが多かったが。
中野: 不労所得、とよく言われる。人として、生きる道として外れていると言われるが、仕事としては汗水たらして。。。
(というところで、藤野さん1時間遅れで登場。自己紹介)
中野(続き): 投資は、仕事としてではない。とすると、遊びの範疇。仕事ではないのに、どうしてやるのか考える。20世紀には不要だった。高度成長で、終身雇用であり、年功序列。先のことが分かった。21世紀はそういう前提が崩れた。競争に勝ち残ればよいが。お金にもう1回向き合う必要がある。そして、将来をサポートしてもらう。成長しない社会では、それを自分で作る必要がある。投資のイメージは、20世紀と21世紀では変えるべきものである。20世紀では遊びであり、博打であった。21世紀では本気で人生を作るためのもの。投資に必要なことは、時間軸で果実を作っていこうということ。
藤野: 投資とは何か、と言われてよく言うこと。僕ら全体が投資家である。人生は何かに賭けて投資している。何に賭けるかはそれぞれ。生まれた時から、親や社会の手を借りながら、チャレンジし、自立し、社会へ出て自分で稼ぐようになる。すべて教育投資。前の世代から投資され、そして次世代を支えている。事故投資が大切で、し続けるものである。他人への投資は、次世代へ繋ぐもの。教育を子供へ、税金を社会へ、会社・組織へも株式・債券として、寄付やNPO・NGOへ参加することもある。稼ぐ力をつけることが大事。株式は儲けることではなく、次世代を担うものとして。投資はお金、と考える人こそ金勘定のみの人ではないか。子供や会社を支えて、お金を回すことが原則。未来という不確実なところへお金を配分しながら。
渋澤: よく中野さんの言う言葉で、マネーゲームというものがある。マネーゲームと投資はぜんぜん違う。儲かると快楽を感じる部分だけが同じなのではないか。マネーゲームは、同じプレーヤーが同じ時間に始めて、終わらせる。投資はプレイヤーも異なり、時間も違う。終わらないこともある。社会がどう動いているのか。資本がなければ始まらなかった。会社も国も、資本がなければ運営できない。我々がいろんな形で回してるからこそ、収益や給与がある。お金は回らないといけない。同じところに溜まると滞る。我々の義務は、正しいことをすることと、お金を世の中へ循環させること。消費や投資の形で。以前は、現金を持ち、銀行が貸し出しをしていればよかった。しかし、国債は誰が払ってくれるのか。息子の息子の息子かもしれない。今朝、年金が新興国債権を増やすというニュースがあった。では、日本株は誰が買うのか。「投資が不労所得」という人は、社会の責任を果たしているのか。
投資が悪い、騙される、ということについて。
中野: 損をするというのは、下がったということ。騙されるというのは、証券会社に。儲けようとするから騙される。欲望から離れれば騙されない。儲けるならどっかに損が行く、というのが間違い。その典型がFX。FXは当てるゲーム。為替は数字が変わるだけ。ゼロサムゲームであり、パチンコなどと同じ。世の中を見ると、便利に豊かになっている。これを投資で支える。経済の血液となる。経済成長して、不愉快な人はいない。プラスサムとして、付加価値が生まれている。すべてに恩恵がある。下品となるのは、損を付け回すから。経済からリターンが返ってくることとはぜんぜん違う。プラスサムの投資のみにしたら、みんなの幸せに繋がる。
藤野: ひふみで投資している無名な会社。アサヒ印刷。1995-2010年にずっと右肩上がり。富山の薬の印刷の会社。毎年5-15%の利益成長している。少子高齢化でもあり、薬の数が増えていること、スイッチOTCという、医科の薬が普通の薬局で買えるようになっているため。つまんないけど、すごく大切。○mgという細かい数字に対する知識が必要で、他の大手が参入できない。この中に奪い合いはない。会社利益の成長と市場の広がりによって伸びている。コモンズが投資している会社もそうだし、セゾンが選ぶファンドもそういう会社へ投資している。どんな仕事にも貴賎はない。カッコよくはないかもしれないが、必要なことである。
渋澤: 損する、騙される、という話に戻して。騙されるというのは、思ったことと違う結果になったこと。分からなかったのか、説明されたのかで変わる。絶対上がりますと言っていたら、皆さん買ってますと言っていたら、何かが不自然と思うものである。損すること。元本保証がない、と言う。出資したお金より減るのがイヤ。お金は命の次に大事なもの。命には元本保証はあるのか。ないだろう。全私財を入れない限り、命に別状はない。命の結果はみな同じなのに、なぜみんな一生懸命生きるのか。プロセスを楽しむため。投資ではすぐ結果を求めるが、同様にプロセスを楽しんでみたらどうだろうか。先ほどのような、枠から飛び出し、違う世界へ。すると、枠が大きくなる。どんどん大きくなる。いろんなことを体験する手段ともなる。自分の経験が高まる。反対に引きこもりというのは、外に出たら怖いということから。また、FXはスリル満タンではある。しかし、コツコツやるなら、縛られる必要はない。
藤野: 今日は1時間遅刻したが、2回目からはマジメに、少し掛け合いもありでやりたい。6回ある間に、皆さんと勉強し、意見を吸い上げ、何に困っていて、何に感心があるか知りたい。意見や質問を出して欲しい。
中野: 最初に話したように、コミュニティにしたい。今回会った方々と、お友達になって欲しい。再来月は5倍の部屋。。。(訂正が入って)1.5倍の部屋になるので、お友達を引きずり込んで欲しい。ねずみ講で。
以上です。
次回は、7月19日だそうです!