昨日は、下記のセミナーに参加しました。

タイトル: 投資の悩みや不安を解消します!「知っているようで知らない、つみたてパワーの真実」
日時: 2010年1月22日(土)12:45~14:30
場所: 東京都千代田区 トラベルカフェ 飯田橋店

さすがに、星野さんのお話を聞くのも3回目なので、今回はツイッター中継ではなく、ブログにまとめてみることにしました。
そして、3回目であるにもかかわらず、グラフを見ての回答が分かっていないことに気づきました。
星野さん、ごめんなさい。。。m(__)m

セミナーは、中野さんのお話、積立投資から開始しました。
1.ツミタテへのこだわり
2.運用する側のメリット
3.何故ツミタテが普及しないか?

1.についてはさらに3つに分けられるそうです。
1)誰でもできる
2)無理なく
3)リズムよく

お金がない人が、今から将来のために、と始めることができること。
お金がない代わりに時間をかけること、そして付加価値を生み出す仕事や人生で大事なことに集中できること。
そして、毎月同じ間隔・同じ金額で、何があっても投資することができること。

2.については、キャッシュフローがあることが大事である、と言われました。
実際にセゾン投信は、4万2千人のお客様の62%がツミタテをされているそうです。
そうすると、毎月同じリズムでファンドにお金が入ってくることの大切さが分かります。

そして、3.については、比較として既存のビジネスモデルが収益を上げるためにやっていることが説明されました。
- 大きなお金を取るために、シニア層がターゲットとなっていること
- 販売手数料を得るため、まとまったお金で、何回も買ってもらうこと
- そして、ニーズとされる、儲かるもの(儲かりそうなもの)、動きのありそうなものを提供していること

それらの状況から、ツミタテは不効率であるとのことです。
営業マンも、これだけ説明したのに、とりあえず積立1万円、300円の収益、というとやる気がそがれるのではないか、と。

そして最後に、格言を2つ。
マーク・トゥウェイン
「20年もすると人生やったことより、やらなかったことに後悔する」
中野さんのお母様
「香典を出すか出さないか迷った時は出す。(迷ったらやる)」

ツミタテも後で後悔しないように、とのことでした。


その後は、星野さんのお話。
とうとうご著書が昨日、3刷になったそうです。
おめでとうございます!
ブロガーの書評も40件になったそうです。
#私も入ってるのかしら!? (^^;

3-4年間研究を重ねた結果が、そのご著書であり、今まで実施されてきたセミナーとなっているそうです。
毎回、グラフを配られ、その中で10年間120回(120万円)積み立てると、どんな結果になるか、クイズ形式で進められます。
会場でも当てられるので、みなさん真剣に聞いていらっしゃるように思いました。

積み立てることによって、上昇相場でもあまり儲かるわけではないこと、下落相場でもあまり悲観すべきではないことを話されます。
10年間で、下がってから上がる架空の金融商品や、上がってから下がる金融商品を例としています。
また、どの時点で黒字化するか、といった、回復効果も説明されます。

ビジュアルで表されることによって、とても分かりやすいです。
しかし、300ある証券会社のうち、ホームページでつみたてを紹介しているのは、13社だけだそうです。
やはり、既存の証券会社にはうまみは少ないのでしょうね。

今では、金融機関へのセミナーもされているそうですから、これから変わっていくのでしょうか。
今ある金融資産1450兆(預貯金880超)より、サラリーマンの年間のお給料200兆円が魅力的に思えてきたのでしょうか。

今までの、低い時に買って上がったら売る、という投資の知識に加え、新しい知識にしたいとのことでした。
こちらの格言は、日本人になじむという
「継続は力なり」
でした。

お2人とも長期答弁家なので、トークセッションは短めでした。
中野さんから2つの質問、会場から3つの質問がありました。

中野さんからQ: 山崎元さんがよく「ツミタテは意味がないよ。みんな上がると思うから投資するんだ」と言うが、それにはどう反論するのか。
A: 感情を排除して、合理的に投資できる方ならそれも可能であろう。しかし、実際に合理的と思われるネット証券を利用しているのは500万口座。実際には、数十万程度の人が合理的に投資できていると考えられる

中野さんからQ: ツミタテはどんな商品でやるべきか。
A: 未公開株や自社株は働くモチベーションのためのもの。老後資金、教育費、住宅のためであるなら、投資信託がいいと思う。グローバルに分散しているものなど

Q: 世の中の変化について。活動を開始してから、今まで。
星野さんからA: 驚くほど地味な本(著書)が売れている。また、六本木でコツコツの会も行なわれている。こういった変化は、政治やサブプライム、リーマンショックといったネガティブなことが多くなった分、出てきているように思える。セゾンなどでも、具現化できているのではないか。

Q: グローバルバランスファンドをやっているが、想定が上下しながら、5%くらいと言われたが、今日の話を聞いていると自分のお金はどうなるのか。
中野さんからA: セゾンバンガードグローバルバランスファンドは、世界への成長に乗るためのもの。そのせかいの成長は、実質経済成長は4%台半ばである。リーマンショック前は5%を越えていた。実感としては名目成長率で、7%ある。5-7%成長があると考えてよい。すると、30年で8倍程度。経済と相場で考えると、経済規模に収斂されていくことが分かる。
星野さんからA: つみたての場合、30年で5倍になる金融商品でも、上がって下がったり、下がって上がったりすることによって、損をする可能性もある。つまり、利回りだけでは測れない。中野さんは経過で5%と言われるかもしれないが、プロセスによって結果は変わる。また、止め方については、別な本を書く予定である。

Q: 個人的に何に投資しているか?
星野さんからA: インデックス投信。個別の銘柄については、金融機関との関係から開示しないことにしている。
中野さんからA: 若いころにはガチャガチャ投資家であった。また、仕事の経験とも合わせて、セゾン投信を作った。セゾン投信の2つのファンドに半々に投資している。

p.s. トークセッションの部分は、ほぼそのまま載せてみました! (^^)