Jサイクルツアー13戦 全日本実業団 | 現役自転車ロード選手 平林昌樹の自転車日記

現役自転車ロード選手 平林昌樹の自転車日記

国内Jプロツアー、アジア国際レースを中心に、自転車ロードレース活動をしています。
選手の視点から、ロードレースの面白さをお伝えできればと思います。

コース:修善寺 日本SCS5キロコース



距離:5㌔×12周回  60㌔

カテゴリー:TR


エントリー人数;133名 完走:60名


湘南ベルマーレ:8名 平林、山根、小室、武田、山川、原川、金田、頓所


リザルト:平林:20位 原川:21位 頓所:27位 山川58位


小室:DNF 武田:DNF 金田:DNF 山根:DNF 


リザルト


http://www.jbcf.jp/db/listRaceResults.php?race_id=R1022&event_name=TR&PHPSESSID=61c02821147bf203362735f6797f6754




使用機材 フレーム:GIANT TCR ADVANCED SL


コンポ:SRAM  レッド


タイヤ:ジップ


ホイール:ジップ303


サングラス:SWANS


ヘルメット:GIRO


=======レースレポート=======




全日本実業団レースとは、実業団レースの中で、一番ステータスの高い大会で、このレースと、ツールド熊野は、ランクAとされていて、ポイントも一番高い。




そのため、チームとして、ランキングをあげる為には、とても大切な大会になる。


なぜならば、チームランキングが、国際レースへ招待される鍵となるからね。


TOJやツールド北海道、熊野、熊本国際といった大きな大会に出場する為には、地道な努力が必要となるということだ。



今回、レース前のミーティングでは、私がエースとして行くと監督から言われた。


私自身、北海道を終わって、疲れはあるものの、調子は上向きだし、チームに貢献したいレースなので密かに狙っていた試合だったので、嬉しい。



8キロコースを使うという最初の予定でしたが、苔が生えていて、天候は雨ということ。主催者からの突然の発表で、急遽5キロコース、距離90キロに短縮されてしまった。


調子がよい時ほど、苦しいコースがいいので少し残念。



まぁ~、距離が、長くても短くても、やっぱり勝つのは強い選手だということは私は知っているけどね。



天気が悪いという天気予報だったが、午前中の、ER、BR-1、FRのレースは曇り。


でも、スタート時刻になると、もくもく雲が多いかかり、こりゃアウトだな?と覚悟してスタートラインに並んだ。


そして、レースは、定刻どおり12:20分にレースが始まりました。


1週目からペースは速め。まわりを見回すと、国内トップ選手達はかなり苦しそう。このペースは速いのか?


私にとっては、激苦しいという感じはしなかった。




調子は悪くないということか。




なんだか自信が出てきた(^^)




現役自転車ロード選手 平林昌樹の自転車日記 border=


(写真:ナオ) コースケ、凄く苦しそう(笑)




そんな時、(3週目)豪雨に強風、更に雷の為、レースが一旦中断された。


ビックリ体験でした。




他のスポーツでは、中断、中止ということは良くある話だが、自転車ロード競技に限っては、当てはまらない。


どんな過酷な条件でも、走りきって、勝った奴が本物の勝利者という、マゾ的な考え方(特にベルギーやオランダ)の本家、ヨーロッパから生まれたスポーツだから。




ただ、雷注意報が出ているにもかかわらず、レースを続行し、落雷があった場合、死者が出た場合、主催者の責任は大きいし、レース事態、今後開催が危なくなってくるので、今回の判断、私的には、適切な判断だったと思う。




チームテントも風で飛ばされそうなほど強風。嵐ですよ。マジで…




中断になってすぐ、チームテントに戻り、長袖ジャージを着て、ローラー台を漕いで身体を冷やさないように、また集中力を失わないようにした。




中断をきっかけに絶対、 『絶対冷やさない』 『集中力を切らさない』 

で、結果は変わってくる。



できることはやる。

中断中もレースだと意識できるか出来ないかの差はでかいと私は思う。



そうこうしているうちに、監督達が主催者に呼ばれ、13:20分から再開するという連絡。


しっかりサポートしてくれたスタッフのおかげで、私は集中力を切らさず、また、全選手分ないローラー台を優先的に使わせて頂いたので、身体を冷やすことなく、再度スタートラインに並ぶことが出来た。



更に、距離が短くなって、こっから、9週、1週はローリングということになった。


短期決戦は絶対スタートから速い。


監督から、ローリングの時も絶対前にいるように!と指示をもらう。




雨もだいぶ小降りになり(風はつよいけど)再スタートが切られた。


1週のローリング後、本格的にレースは始まった。




常にアタック合戦、下って上って、アタック!アタック!アタック!




相当ハイペースだ。




2周回終了した時点で、133人いた集団も、40名ほど。


ベルマーレからは、私、原川、頓所が残っている。




更にアタック!アタック!!




現役自転車ロード選手 平林昌樹の自転車日記

(写真:ナオ)




そのうち、ニッポの佐野選手、ガローファロー選手、畑中選手(シマノ)別府選手(愛三)の逃げが決まった。


これは反応できなかった。




私には少し速過ぎた…




その後集団も、常にアタック! アタック!!




現役自転車ロード選手 平林昌樹の自転車日記 border=


(写真:ナオ)

激しいアタック合戦も決まらず、そのまま、集団ゴール勝負となった。




最後の下りをこなし、登ってゴールライン。




風は左から右へ吹いている。




下ったスピードを殺さずに、出来れば、右から(風が左から吹いているから)路肩を使ってでもあがって行きたい!と考えていた。




残り300メートル!!




だが、考えることはみんな一緒だったか…




右のラインは埋まってしまい、ブレーキをかける羽目になりここでじしつ入賞争いの圏外になってしまった。




ひとつでも順位を上でゴールしたい一身で、ラスト150メートルを頑張ったが、結果は20位


折角エースとして期待してくれたのに、それに応えられず残念でした。



もっと、コースケに指示を出して、二人でレースを作って行くべきだったと、自分の責任を感じた。




仮に、下り手前から、先頭を確保し、コウスケに残り150メートルまで全快で引いてもらい、スプリントすれば、また結果は絶対違っていたし、少なくても、一桁には入れたと思う。逆に私が引いても良かった。


今、チームメイトはみんなよい感じで走れているが今回、私とコースケが最後まで勝負できたことは、やはりあの中断時、優先的にローラー台を使わせてもっらったことが大きいだろう。


それだけに、結果を出して帰れなかったのが悔しくて仕方なかった。



そんな反省を生かしつつ、次回のレースは連係プレイをもっと大事にしつつ頑張ろうと思う。



現役自転車ロード選手 平林昌樹の自転車日記 border=


写真:ナオ


応援、ありがとうございました☆


ツールド北海道第4ステージ




ペタしてね