観光行政の担当者様とお話しする機会をいただきました。
私自身、インプットが少ないわりに
理屈っぽい話で恐縮だったのですが、
たとえば、道外やさらには海外からのお客様が
まるでやって来なくなってしまったとしても、
私たちの地域は地中から湧き出す登別温泉の恩恵に浴し、
登別温泉が存在するがゆえの幸福にあずかりつづけるでしょう。
そういう「地域の人々の幸福を持続させる営み」は、
「文化」と呼ばれるにふさわしいと思います。
たとえば、自然に湧出するお湯を旅館のお風呂場まで自然流下させるため、
設備を維持管理する仕事を専門に担当する人財を擁する
株式会社が存在していることは、登別温泉の文化でしょう。
温泉場に手軽にアクセスすることができるバスを運行することも、
文化と言えそうです。
温泉で癒された体のコンディションを整える料理や飲みものが供されるのも、
文化。
日頃の生活の憂さを晴らすプログラムも、文化。
そして今、登別温泉は、自身の文化について、
真剣に考えるときに来ているような気がします。
文化は、創られ、受け継がれ、育てられているか。
それは、私自身への問いでもあるようで…