ミュージカル「南太平洋」&「赤毛のアン」2015 | Rain Forest

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お久しぶりです。すっかりご無沙汰していました。
最近めっきり観劇の機会が減り映画にばかり足を運んでいる私ですが、玲くんのこの夏出演のミュージカル2本はしっかり観に行きました。

まず、「南太平洋」。
私が以前観に行った「王様と私」と同じ「ハロー・ミュージカル!プロジェクト」の第2弾です。
ふだんあまりミュージカルを観ないような人たちにも気軽に足を運んで楽しんでもらいたいという趣旨なので、料金破格の4000円!
そんな値段でも主演コンビには藤原紀香さん&別所哲也さんという有名どころ、脇を支えるメンバーも実力派で、アンサンブルも素晴らしい!
楽曲はオスカー&ハマースタインの名曲で、ダンスシーンもたっぷりあって本当に楽しめました。
玲くん演じるジョー・ケーブル中尉は映画版と比べてずっと感情豊かで若々しい青年でした。島の娘リアットとの恋愛模様は初々しくて可愛い…///
ケーブル役は渡辺大輔くんとのダブルキャストなんですが、渡辺ケーブルはとても男らしくアダルトだったそうです(私は見られなくて残念)。
玲くんはやっぱり本人の個性が出ていて「いいとこのお坊ちゃんぽさ」があるんですよね。だからリアットとも「清いおつきあい」に見えました。一応「一夜を過ごした」ようなシーンがあるというのに…w
でも、この役のためにバッサリ切った短髪や鍛えた上半身はとてもカッコよかったですよ(*´∀`)
メインキャストの皆さん、役にバッチリハマってて素敵でした。歌はちあきしんさん素晴らしかった~♪
また再演を同じキャストで観たいです。「南太平洋」ストーリー自体はちょっと「ウーン」なところはありますが、ラストシーンはすごく好きなんですよね。ここがちゃんと映画版のとおりで良かった。

そして「赤毛のアン」
玲くん、4年目のギルバート!もうすっかりこのカンパニーのレギュラーですね。
とはいえ、「南太平洋」と並行して短期間の稽古(わずか一週間弱?)で大丈夫!?とちょっと心配してましたが…なんの心配もいらなかったです!むしろこの4年で一番素晴らしいギルバートを見せてもらえました!
昨年、3年目でようやくもらえたソロダンスパートも削られてなかった…!
14歳のギルバート。初年度の玲くんは23歳。現在26歳。なのに今回が一番「14歳の少年」として自然だったんですよ。演技も、歌も。声の出し方が全然違う。無理して幼い声出してる感がなかった!
特に、演技してる時(台詞を話している時)と歌っている時の違いがなく自然だったというところに成長を感じました。
今までは、普通に喋ってる時は幼い声で少年ぽく演じているのに、歌いだすとどうしても声がミュージカル仕様に切り替わってしまい、「ギルバート少年」から剥離してしまう感があったんですよね。そうなると、同じ人物ではなくなってしまう。
それが今回は最初から最後までギルバートのままでした。ミュージカルをやっている以上これはかなり大事な部分だと思うので、玲くんがこれからもミュージカル畑でやっていけるという手応えを感じました。まあ私個人が感じてたってしょうがないんだけど…(本人にそういう意思がないとね;;)

今回、完成形のギルバートを見せてもらえた事で「もう赤毛のアンはそろそろ卒業かな」という気もします。アン&ダイアナが若返ってきてるから年齢のギャップもあるし…(^_^;)
でも、この素晴らしいカンパニーでやってこられた事で本当に成長させてもらえたと思うので、ひたすら感謝感謝です。
そして、この夏の経験を元に玲くんにもっと上を目指して挑戦してもらいたいなと思います。
「南太平洋」を観ていたら、やっぱり世界観やキャラクターから「ミス・サイゴン」を思い出したので、ケーブル中尉路線でクリスを…!妄想するのは自由だよね(笑)


追記:赤毛のアン感想、玲くんについてしか語ってなかった;;
今年の主演の上白石萌音ちゃん、さすが「舞妓はレディ」で主演を果たしただけあって演技は文句なし!歌声も清々しくてよかったです。
でもすごく健全活発な男の子みたいなサッパリ感があり、アンの悪い意味で女らしい部分(意固地で執念深い)が感じられず、アンにしては「いい子」すぎるかな?というイメージ。このアンならギルバートともすぐ仲良くなれそうで。
やっぱり一番最初に観た沙也加アンがマイベストです。勝気で奔放で自立心旺盛なアンさしさ、ぴったりでした。愛ダイアナと黄金コンビ過ぎた…!