町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba
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新しい人生を生きる。。。

週刊の介護保険専門紙「シルバー新報」のコラム〈私の医療・介護物語〉第2回のテーマは「出来ることを数えて新しい人生を生きる」ですキラキラ



言語障害に右半身麻痺という重い障害を負った母が1番頑張りました。リハビリでは理学療法士さん、作業療法士さん、言語聴覚士さんにお世話になりました。



家族だからこそ現実を受け入れるのに時間がかかります。ラジオ番組でインタビューした認知症の人と家族の会の高見国生さんは



「いつまでも嘆き悲しむのではなく〈新しい人生〉を家族や夫婦で再び歩んで行くと前向きに考えることが大事」と話していました。



ヤングケアラー、車椅子の母と過ごした日々、仕事と介護の両立、末期がんの母の看取りなど多岐にわたるテーマで



自分自身の体験と取材で得た気づきを綴りましたので、ぜひ購読してる方は読んでいただけたらと思いますクローバー



誰もが記憶の器になれる。。。

世界初演となるミュージカル「この世界の片隅に」の初日を日生劇場で観てきました。原作はこうの史代さんのマンガで、脚本・演出を上田一豪さんが手がけます。



太平洋戦争下の広島県呉市に生きる市井の人の普通の暮らしを描いた作品。私は戦争は経験していませんが母が突然倒れ〈当たり前〉だと思っていた日常が一瞬にして自分の手の中から消えていく体験をしました。



淡々と静かに戦争を語るこの作品が心を震わせるのは、普通の積み重ねが実はとても尊く有り難いということ、戦争と隣り合わせであっても確かにそこに日常があったということを教えてくれるから。



この地球上で今もなお繰り返されている、多くの人の当たり前を否応なしに奪っていく戦争。戦争を知らない世代がどうやって〈記憶〉を引き継いでいくかは、伝え手の"片隅"に生きる私にとっても大きな宿題…。



ミュージカル「この世界の片隅に」で浦野すず役を務めるのはWキャストで昆夏美さんと大原櫻子さん、夫北條周作役を海宝直人さんと村井良大さん。私の観た回は昆さんと海宝さんコンビ。



親の決めた縁談で呉という見知らぬ土地に嫁ぎ新しい家族と共に暮らし始めたすず。ぼんやりした嫁だと言われながら、朗らかで健気に日々を生きている姿が愛おしいく



昆さんはまさに「こまい」すずさんそのものでした。まるで小さく灯る蝋燭の火を消さないように一言一言を大切に、静かに優しく語りかけるような歌声が心に染み入りました。



実は幼い頃に1度すずと会ったことがある周作。口数はあまり多くなく生真面目な性格で、彼女が大切にする絵を描くことにも理解を持っています。すずを心から思っていますが忘れられない過去も…。



戦争という過酷な状況の中、お互いに言葉に出来ない心の痛みを抱えながらも、不器用な2人がゆっくりと絆を深めて行く様子は漣のような感動を与えてくれます。



辛く哀しいことも絵に描くことで楽しい思い出に変えていくすずが、兄を海難事故で亡くした初恋の相手の水原くんに、うさぎが跳ねる呉の海の絵を描いたシーンもグッときました。



また艦隊勤務の水原くんが入浴上陸ですずの元を訪れる場面。2度と逢えないかもしれないと水原くんの元に妻を生かせた周作の想いも切なかったですし



「すずが普通で良かった」と想いを封印する水原くんからも、本当にすずを心から想っていることが伝わりましたし、非日常の中の変わらぬ日常を守りたいという気持ちが表現されていました。



闇市に買い物に行き道に迷ったすずは偶然遊郭で働くリンに出逢います。口減しのために子守りとして売られたリンは、学校にも満足に通えず文字も書けません。



スイカやアイスクリーム…すずの絵を見たいと言ってくれたリン。周作と浅からぬ仲であったことを知ってしまった後も、すずにとってリンは大切な存在であり続けます。



ただ元々自分の居場所を探していたすずをさらに悩ませることに。それぞれの秘密と哀しみ…。ままならない複雑な人間の心模様が丁寧に織り込まれていました。



「人が死んだら記憶は消え、秘密もなくなる」とリンは言っていましたが、だからこそ「記憶を消さないために生きる」と誓うすずの姿が、誰もが〈記憶の器〉になれるということを教えてくれています。



周作の姉径子を演じた元宝塚男役トップスターの音月佳さんも良かった。元々はモガ(モダンガール) で当時では珍しく恋愛結婚。ですが夫に先立たれ下の娘を引き取り実家に戻ってきます。



さらに径子を襲う悲劇。それでも全ては私が選んだ道であり、すずにも「あんたが選んだ場所が居場所」と力強く語りかける径子が歌う「自由の色」に、昆さんの歌声が重なったデュエットは希望の光。



現代社会でも多くの人が自分の〈居場所〉を探しています。大切なのは場所ではなく誰と共に生きるか、そして何のために生きるのか…。



そして今作で大きな注目を集めたのはシンガーソングライターのアンジェラ・アキさんのミュージカル作曲家としてのデビュー作ということ。



「3年半前からずっと考えて考え続けて作って来た。私が1番すずと長く一緒に居た」とアンコールでサプライズ登場したアンジェラさん。どの楽曲も歌うように語り、語るように歌う繊細で美しいメロディーで素晴らしかった。



大切な人と過ごす幸せな時間を醒めない夢と歌う曲がありますが、大切な人と何気なく過ごせる当たり前の日常が続いている今が夢幻にならないように、平和を大切にしたいクローバー



周作とすずが戦争孤児の女の子と出逢うラストシーン。すずのこまい背中をグッと掴む小さな手に心震えました。戦争を前面に押し出さずに戦争を語るミュージカル「この世界の片隅に」ぜひ劇場で音譜

満開の薔薇が祝福♪

蜷川幸雄さんの演出で1998年にスタートした〈彩の国シェイクスピアシリーズ〉全37戯曲完全上演。私も何作も観ましたが、シリーズ完結間近で蜷川さんが亡くなり、バトンを引き継いだのが吉田鋼太郎さん。



そして満を持して今月から吉田鋼太郎さんによる新シリーズ〈彩の国シェイクスピアシリーズ2nd〉がスタートしましたキラキララブラブ



その記念すべき1作目は「ハムレット」で主演は柿澤勇人さん。感想を書く前にビックリマークビックリマーク彩の国さいたま芸術劇場がある与野本町駅前の薔薇が満開で、本当に綺麗でした。ぜひ観に行って下さいブーケ1































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