町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba
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ひとりの大人として。。。

先日、私もナビゲーターとして参加した東京都が作成したヤングケアラー支援マニュアルの研修動画のDVDが手元に届きましたキラキラ



元ヤングケアラーで現在は品川区の子ども家庭支援センターでコーディネーターを務める宮崎成悟さんや一般社団法人ケアラーワークスの田中悠美子さんなどご一緒したことのある人が沢山出ています音譜



児童福祉、教育関係、生活福祉、障害福祉、高齢者福祉、保健医療関係とそれぞれ支援のポイントなどを紹介しています。



困り事を抱えた人をケアし支援するソーシャルワークを実践する人達で、ヤングケアラーに関係がない専門職はひとりもいません。



ぜひ〈ひとりの大人〉としてヤングケアラー支援で何が出来るのかを考えるきっかけにしてもらえたらと思いますクローバー

命で奏でる輪舞曲

ヴァイオリンの新技法や超絶技巧があまりにも常識の範囲を超えていたため〈悪魔に魂を売った〉とまで言われていたヴァイオリニストのニコロ・パガニーニ。


そんな彼が本当に悪魔と取引をしていたという大胆な発想で創作された劇作家・藤沢文翁さんによる朗読劇をミュージカル化した「CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~」の再演を観劇音譜



苦悩する人間の岐路、つまり十字路に現れる音楽の悪魔アムドゥスキアスを演じるのは唯一無二の歌声を持つ中川晃教さん。血の契約を結んだパガニーニを〈自分が生み出した最高傑作〉と表現していますが



中川さんのアムドゥスキアスこそミュージカル界の最高傑作。歌声だけでなくビジュアルを含めてこの役を演じるために生まれてきたと思わせるほどのはまり役でした。



弱くて愚かな人間には悪魔の囁きが甘美に聴こえてしまうもの。大きな代償を払うことが分かっていながら、契約を結んでしまうのはその魅力に抗えないから…。



「自分には才能がないことが分かるくらいの才能」しかないと誰よりも自分の音楽の才能の限界を知っていて、母親や周囲の期待に追い詰められるパガニーニを演じるのは相葉裕樹さん。



「音楽を愛してるのに音楽に愛されない」とパガニーニの心をえぐるアムドゥスキアス。「私のために私が求めた時に」100万曲の名曲を演奏する音楽の才能を彼に与えます。しかも自らの命を使って奏でることを条件に…。



輝きを増しながらも堕落していくパガニーニを愛おしそうに見守るアムドゥスキアス。その恍惚感の表情はまさに音楽を司る悪魔。中川さんのこの世のものではない存在感に圧倒されました。



一方で喝采を浴びれば浴びるほど孤独を募らせていくパガニーニ。悪魔との契約は貧しい暮らしの中で自分の才能を信じ全てを注いでくれている母テレーザのためでもありましたが、音楽は彼の人生を縛り苦しめるものに。



葛藤する孤高の青年の顔からヴァイオリンを手にした瞬間の全能感など、繊細でありながらダイナミックに踊りながらヴァイオリンを弾く相葉さんのパガニーニも良かった。



魂を売ったパガニーニの前に現れる2人の女性。ひとりは加藤梨里香さん演じる流浪の民の少女アーシャ。パガニーニの純粋なファンで度々楽屋に忍び込び「劇場猫」と罵倒されながらも懲りずに現れます。



天真爛漫で太陽の匂いのする彼女にいつのまにか心を許すパガニーニ。音楽は人を差別せず「私に自由の翼を与えてくれる」と話すアーシャは彼にとって一筋の光に。



フランス皇帝ナポレオンの妹エリザを演じるのは元榮菜摘さん。兄に取り入るために自分に群がる人間を軽蔑する彼女もまた孤独な魂を持つひとり。そんな心の隙に忍び込むアムドゥスキアス。



「音楽の奴隷になれ」とパガニーニと出逢うように仕組まれ、彼を破滅に導く運命の女性〈ファム・ファタル〉に。後押しをすればするほど彼の命が削られていくことを知らないエリザはただ彼を愛しただけ…。



母テレーザを演じるのは春野寿美礼さん。彼女の過剰な期待がパガニーニの破滅の一因でもありますが「母親だから分かる」という息子の才能を信じる絶対の自信と無償の愛は揺らぐことはなく



パガニーニの演奏を隣同士で聴く〈悪魔対母親〉の場面でも、テレーザはアムドゥスキアスの囁きに惑わされることはなく、音楽の悪魔さえもたじろがせます。



パガニーニの執事アルマンドは私が観た回は山寺宏一さんでしたが、どんなに悪評が立ってもパガニーニに忠実に尽くし、時に厳しくもありますが父親のような慈愛を持って包み込む懐の深さを見せてくれました。



悲壮なやりとりが多い中で、パガニーニやアーシャと軽妙なやりとりで笑いを誘うのもさすがでした。アルマンドの前ではパガニーニもただの青年になれたのは唯一の救い。



引き返すことの出来ない道を進むことを自ら望んだパガニーニ。ただ心まで支配されていたわけではなく、母への愛と純粋に音楽を愛する気持ちが彼の中に残っていたことが最後に選んだ曲から分かります🍀



人と悪魔が命で奏でる輪舞曲「CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ~」は日比谷シアタークリエにて5月12日(日)まで上演しています音譜

オンライン資格確認とは

ラジオNIKKEIで毎月第4金曜日17時20分からオンエアしている全ての患者のための医療情報番組「賢い患者になろう!」


賢い患者になるためのアドバイスをしてくれるのは認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML(コムル)」理事長の山口育子さんですキラキラ



あす26日のテーマは去年から導入が義務付けられた「オンライン資格確認」について。聴いたことが無いという人も多いと思いますが、医療機関などにかかる際に必ず必要な作業に関係しています。



病院、クリニックなどの医療機関や薬局の窓口で月が変わると保険証の提示を求められますが、この時に病院などでは患者が加入している医療保険を確認していて、この作業を「資格確認」と呼びます。



これまでは資格確認の方法は、患者の健康保険証を受け取り、記号・番号・⽒名・⽣年⽉⽇・住所などを入力していたので「手間がかかる」という難点がありました。



またその場で資格確認はできず、例えば資格を失効した保険証を患者が提示した場合でも、レセプト(診療報酬明細書)を審査支払機関に送った段階でしかそのことが分からなかったそうです。



資格が無ければ医療費が適正に処理できませんので、レセプトが戻ってきてから医療機関が手続きをしなければならず窓口業務に負荷がかかっていました。



「オンライン資格確認」の導入により、患者の保険資格が〈その場〉で確認できるようになりました。正直言うと何で早くやらなかったのという感じですがおーっ!あせる



従来の保険証でも保険証代わりに使用できるマイナンバーカードでもオンライン資格確認はできます。またマイナンバーカードの場合はカードリーダーがあれば患者が自分で操作をして



過去3年間に処方された薬剤、受診した医療機関の情報、画像診断や病理診断のレセプト情報、特定健診情報などを医師や薬剤師と共有して良いか同意をすれば情報共有が可能です。



ちなみに災害時は特別措置としてマイナンバーカードがなくても、薬剤情報などが住所や名前などで分かるということです。



患者の情報を集約し管理する仕組みであるこのオンライン資格確認システムを活用した電子処方箋も始まっていますがまだ普及率がわすが6%。



電子処方箋により処方が重複していないかや、併用忌避の薬剤のチェックが出来ますが、医療機関と薬局の両方が電子処方箋を導入していなければ使えません。



エビデンスに基づいた医療をするためには科学的なデータの蓄積が必要ですが、日本の医療のDXは残念ながらまだまだで、オンライン資格確認は医療DXの一歩でしかありません。



医療DXは単にデジタル技術を取り入れることではありません。医療や健康に対するひとりひとりの意識や行動を変容させることが目的です。



データは患者自身のモノです。医師などの医療関係者だけが活用するのではなく、自分の健康を自分で守るためにも、私達自身の〈ヘルスリテラシー〉を向上させましょう。



ラジオNIKKEIで17時20分からOAの医療情報番組「賢い患者になろう!」はradikoのタイムフリーやPodcastでも聴くことが出来ます。また過去の放送はこちらから☞


https://www.radionikkei.jp/kashikoi/






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