こんにちは。kiaです。
先日、アクセス解析で検索ワードを見ていたら「ILO 国際労働機関」でここがヒットしてしまったようです。
す、すいません、ここでの ILO は I LOVE OKUMIKAWA (アイ ラブ 奥三河)でお送りしています。
そんな訳で、PCからご訪問頂いている方にはお分かりかと思いますが、設楽町ネタ強化期間に突入してしまいました。
皆々様にはご迷惑をおかけすると思いますがどうかお付き合い下さい。エヘ
先日、初詣ということで実家から車で20分くらいにある田峰観音(愛知県北設楽郡設楽町田峯鍛治沢14)に行って参りました。
田峰観音の歴史
1470年(文明2年)に田峰城を建築した菅沼定信が、城鎮護のため谷高山高勝禅寺を建立し、松芽観音菩薩と十二面観音菩薩を合祀 (←ある神社の祭神を別の神社で祭ることです)。
後に荒廃していた日光寺も再建。永禄2年(1559年)の例大祭から田峯祭と呼ばれるようになりました。
その後 1644年に(正保元年)に火事により消失してしまうのですが、村人たちは再建しようと段戸山で木を伐って承応3年(1654年)に再建。それが今の田峰観音なんです。
お分かりのとおり非常に歴史のある観音様です。
更に、この観音様には伝説があるらしく、この再建の際に一部を幕府が領有していた山林で伐採した木材を使っていた為にそれが代官の耳に入り、盗伐の罪を村人が科せられる危機に直面してしまいました。
その時、村人が観音様に「村が三軒になるまで毎年必ず歌舞伎を奉納しますから、田峯の村を救ってください」と願をかけたところ、6月というのになんと大雪が降り代官が現地に入れず、途中で引き返し、ひとりの罪人を出さずにすんだと・・。
すごいですね・・。農作物は大丈夫だったんでしょうか?
その為、田峰観音ではこれまで、戦時中も含め一度も休まずに奉納歌舞伎を続けているということなんです。
そんな歴史と伝説のある田峰観音は国道257号線にあるこの看板から山道に入ります。
この山道が中々急で、長いです。
山道に慣れていない方なら、若干の不安と共にかなり楽しめると思いますよ。ガッタンゴットン
10分程で駐車場に到着。
奥に見える階段から上にあがります。
この場所からはご覧のような景色を目にすることができます。
その横にはこんな売店もあって・・・
ここで設楽の特産品や五平餅を頂くことも出来ます。
設楽の五平餅は大きいですよ。
手を清める( 禊)の場所です。
素敵な飾り竜です。
さて、禊も終わり先ほどの階段を上って神殿に向かいます。
到着。
この建物の前に小屋をかけて毎年2月12日、先ほどの田峰観音地狂言(奉納歌舞伎)が行われます。
(注:ポスターは一昨年の物です。)
例年のスケジュースとしては
1月後半に小屋掛け、前々日(2月10日)に田楽祭花作り、前日(2月11日)に田峰祭り、2月12日に奉納歌舞伎、そして翌日(13日)に小屋片付けとなっています。
参考までに・・
平成20年 田峰奉納歌舞伎上演外題
第一幕 寿浄瑠璃三番叟
第二幕 二月堂春日由来 良弁杉由来
第三幕 身替座禅
第四幕 弁天娘御女男白波 稲瀬川勢揃い
第五幕 勧進帳
第六幕 彦山権現誓助剱 毛谷村六助住家
第七幕 絵本太功記十段目 尼ヶ崎閑居
今年はどんな演目なんでしょうね?
田峰観音地狂言は歌舞伎がお好きな方の間ではかなり大きな催しらしいです。
県外からもたくさんの方がいらっしゃいますよ。
このブログを読んで下さってる方の中でも歌舞伎好きな方を僕は数名知ってます。。
どうですか?
また、たる木と竹を荒縄で縛り上げて建てる小屋掛けの作業も、これまた珍しくそれをお目当てにくる方もいるそうです。(人手が欲しいようなので、体験ができるかも・・。と去年の設楽環境協会 のブログには書いてありました。笑)
そんな訳でご興味のある方はぜひお越し下さいませ。
(お越しの際は必ず公式で確認をお願いします。)
この日は4日ですが、地元の方が数名参拝にいらしてました。
そんな訳で、僕も参拝を。
観音様の前ですので、これ以降の写真は控えまして
・・・・
さてっ
周りにはこんなたくさんの願いが掲げられていました。
これらは1つ1つはどこかの誰かが願いをもって掲げていったんですよね。。
そう思うといろいろと考えさせられます。
前にとあるお話で、「宗教や信仰に関係なく人が願いを込める場所には何か特別なものが宿る」と聞きましたがそんな感覚非常に良く分かります。
そんな事を考えながら場内をうろうろしていると、甘酒を頂いてしまいました。
実は下の禊の時にアクセサリー類は全て外したのですが・・なんとなくブログ的なもので、再びポケットから出して着用して撮りました。笑
美味しく甘酒を頂いて観音様を後に。
ありがとうございました。
田峰観音がある周りの場所はこんな風景です。
本当に山奥ながらポツポツと民家があるんですよね。
うむ・・やっぱり落ち着く風景です。
車を降りてフラフラ歩いていたら・・こんな茶畑を発見。
なんか可愛いですね、これ。ステゴザウルスみたい。笑
このあたりは近くに田峰城なんかもあるのですが、その看板と共にこんな看板も発見。
・・行ってみたかった。
けど、怖いし暗くなって来たのでやめておきました。また今度行ってみたいな。
フラフラと歩いているだけで様々な歴史的な物に出逢ってしまうのも田舎の素晴らしい所ではないでしょうか?