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「宇宙と芸術展」

 

 2016.11.26 森美術館

 

 開催期間 2016.7.30-2017.1.9 HP

 

 鑑賞時間 15:30-17:15

 

先に国立新美術館で開催中の「ダリ展」を観覧した後、この夜の舞台「あずみ 戦国編」の観劇までまだ時間があったので、観劇の会場であるZeppブルーシアター六本木最寄りの六本木ヒルズへ移動。

 

前回「マリーアントワネット展」観覧の折に同じ六本木ヒルズ内の森美術館で開催中の「宇宙と芸術展」のことを知り、開催期間中に時間があれば観てみたいなと思っていたこともあり、思い切ってこのタイミングで観覧を決定。

 

国立新美術館のある乃木坂からは港区コミュニティバスちぃばすの赤坂ルートを利用。

ただし乃木坂駅最寄りのバス停は国立新美術館とは逆側の乃木公園なので徒歩にて移動。

ちなみにちぃばすは概ね20分間隔で運行していて、終点の六本木ヒルズではバスターミナルで直結。






 

舞台の開場時間と会場までの移動を考えると観覧に割ける時間は2時間弱。

チケットカウンターはそこそこ並んでいたし、会場である森美術館のある53階までは直通エレベーターを待ち、会場階に到着後にはコインロッカーに荷物を預けたりしたので、実際には1時間半くらいを想定して観覧開始。

 

今回の展示に関しては撮影可能のものが多く、その分滞在時間が長くなりそうな予感もあって、最初からかなり駆け足の観覧を考えていました。

 

なお個人的には理数系は大の苦手なジャンルなのですが、今回は芸術とのコラボ展示ということで興味をもったこともあり、あまり難しいことは考えずに興味ある展示を優先にさらっと観てこようという感じでした。

 

 

<展示概要> ※一部撮影可

 

 [音声ガイド] 

  ナビゲーター:篠原ともえ

  特別出演:猪子寿之(チームラボ)

 

  ※〇数字及び()数字は音声ガイドプログラム

 

  (55)ごあいさつ Introduction

 

 -SECTION 1- 人は宇宙をどう見てきたか?

 

前半は人と宇宙のかかわりを歴史的な宇宙観を通じて紹介。

最初に登場する両界曼荼羅は個人的には大乗仏教を含めた仏教美術など昔から興味を持っていたものなので、この展示会の導入部としてはとても入りやすかった。

 

  ①両界曼荼羅

  ②太陽黒点観測図(複製)

    月面観測図(複製)

    月面観測図(複製)

    反射望遠鏡 銘一貫斎眠龍能当(花押)

 

  〇西郷星の珍説/永島辰五郎(歌川芳虎)

 

火星の大接近に関する西郷星の伝承を描いた浮世絵。

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  ③流星刀/岡吉国宗

 

明治時代に富山県に落ちたという隕石から作られた日本刀「流星刀」も展示。

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  ④『竹取物語絵巻』

 

  〇過去についてのスタディ

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  ⑤アトランティコ手稿/レオナルド・ダ・ヴィンチ

  ⑥平面天球図のアストロラーベ(スペイン)

    ノーモン(指指針)付き水平日時計(イタリア)

    水平式日時計(フィレンツェ)

  ⑦『星座の報告』初版本/ガリレオ・ガリレイ

 

他にもダ・ヴィンチやガリレオ・ガリレイの手稿や初版本も展示。

 

 -SECTION 2- 宇宙という空間

 

ここでは宇宙に関する現代アートなどを展示。

 

  ⑧プラネタリー・ツリー(スグリ)/ビョーン・ダーレム

    ブラックホール(M-領域)/ビョーン・ダーレム

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  ⑨タイムピース/コンラッド・ショウクロス 

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  ⑩鍵穴12‐3(水晶体改善)蠍座近くの高額偵察衛星(USA 129)

                             /トレヴァー・パグレン

    PAN(不明;)/トレヴァー・パグレン

 

  ⑪ガイド星、ESO/ヴォルガング・ティルマンス

    名づけられた銀河と名づけられていない銀河、ESO

                     /ヴォルガング・ティルマンス

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  ⑫星屑からの隠遁者/ジア・アイリ

    無題/ジア・アイリ

    無題/ジア・アイリ

    

    

 

  〇ブリリアント・ノイズ/セミコンダクター

 

ここでは暗幕で隔たれた部屋に入ってマルチ・チャンネル・インスタレーション作品を鑑賞。

 

    

    

    

    

    

 

 -SECTION 3- 新しい生命観-宇宙人はいるのか?

 

次のセクションでは宇宙人についての展示。

 

  ⑬国立極地研究所の隕石

  ⑭1803、虚舟、常陸国で発見された未確認物体

 

  〇『種の起源』初版本/チャールズ・ロバート・ダーウィン

    

    

 

  〇うつろ舟

    

    

 

  ⑮ザ・ルーキー/パトリシア・ピッチーニ

    

    

 

  ⑯セクシー・ロボット

 

注目は空山基の作品<セクシー・ロボット>で台座に乗ったアンドロイド風のアート作品がゆっくり回転しながら展示されています。

 

    

    

    

    

    

 

 -SECTION 4- 宇宙旅行と人間の未来

 

最後はアポロ計画も含めた現代から未来へ向けての展示。

 

  〇アメリカ航空宇宙局(NASA)『アポロ11号任務記録(月着陸交信記録)』

    

    

    

 

  ⑰手稿(複製)/コンスタンチン・ツィオルコフスキー

 

  ⑱ザ・クローラー/トム・サックス

    

    

 

  ⑲’moon’score ISS Commander Listening to it on Mars,now

                                   /野村仁

 

  ⑳ズハル:土星を彷徨う人/ネリ・オックスマン

    

    

 

このセクションではチームラボの「追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして衝突して咲いていく – Light in Space」という映像作品を体感できます。

 

人数を区切って観覧スペースに入ると全方向360度のインスタレーションという映像作品を観るのですが、これがまるで自分が無重力の中に放り込まれたような浮遊感もあって、明らかに視覚に自分の脳がついていけない感覚を味わえます。

 

今回はすべてをゆっくり見ることはできませんでしたが、他にも視覚や聴覚で感じる作品もあります。

 

ただし難しい。

ひとつずつじっくり解説を読めばわかるのかもしれませんが、今ひとつ集中できないのはやはり自分が文系の人だからなんでしょうね。

 

かといってけしてつまらないとかいうわけではないので、自分の中にある漠然とした宇宙観みたいなものが時々刺激されて面白かったです。

 

しかしすでに予定していた滞在時間が目いっぱいになっていたので後半はかなり足早に観ることになりました。

このジャンルに興味ある方には何時間いても飽きない展示だと思います。

 

なお今回も音声ガイドを聞きながら回ったのですが、ナビゲーターが篠原ともえだということに最後まで気づかないほど今までのイメージとは違う声に驚きました。

 

もちろん最初からそのことを知っていたうえでの利用でしたが、途中から「あれ?篠原ともえはどこで出てくるんだろ?」と思いながら聞いていて、最後にやはりナビゲーターが彼女だったということを確認してびっくり。

 

最後までとても聞きやすく丁寧で優しい解説で、あのシノラーの気配は微塵も感じませんでした。

 

この日は週末の土曜日の夕方でしたが館内は特に混雑することはなく、展示スペースもかなり広く設計されているのでとても見やすいと思います。

 

同じエリアの森アーツセンターギャラリーで開催されている「ヴェルサイユ宮殿《監修》マリーアントワネット展 術品が語るフランス王妃の真実」が、狭いエリアにぎっしり展示があってしかも大人気で大混雑という状況だったのですが、あえてこちらも観ようという人たちとは来館者のタイプが真逆だと思うのでちょうどいいのかもしれません。