愛媛・松山「四季瀬戸の味 たにた」 | 乙女とオッサンの狭間

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女性の皮をかぶったオッサンです

2015.09

しまなみ海道を疾走し終え、無事松山市内入り。
夕飯にと予約した「たにた」さんまでそう遠くない距離に宿を取りましたが、若干遅れてしまいそうだったので一度電話を入れておきました。
その時に気になったのが、遅れるとこちらが発するまで少し怪訝そうな電話口の方。
ここでふとよぎったのが最近よく耳にする飲食店さんが被害に遭っている、予約の時間ぴったりのドタキャン電話。
それどころか連絡も無くそのまま梨の礫というケースも。
もしかすると、私の電話もその類だと思ったのかもしれません。
「遅れます」のひと言後、ガラっと相手の方の声のトーンが変わりました。
こちらのたにたさんも被害に遭われてるのかもしれないなーと、残念な気持ちになりなったものです。

話を戻します。
5分ほどの遅れでお店に到着。
予約した時にカウンター席にとお願いしていたので、そこに通していただきます。
今回も参考にしたのは太田和彦さんの著書。
テレビで観た景色のままの店内です。
目の前には水槽が。



1杯目は瓶ビール。
その時にカウンターの中にいらっしゃった年配の女性が(後で聞いたら先代の時代から働いてる方だそう)がお酌してくださいました。
ちょっとしたことだけど、この注ぎ注がれの一瞬の交わりがあるだけで距離感がグッと縮まるように思えます。

この日は他の方のレビューを読んで、多くの方が絶賛する『おこぜ』を注文しようと決めていました。



最初にお願いしたおこぜのお刺身。
おこぜは初めて食べるわけではなかったのですが、一口食べてびっくり。
こんなにも上品な味だったっけ?と。
お刺身を注文すると残った身で唐揚げとお味噌汁にしていただけるそうで、この後もたっぷりとお楽しみが待ってるだなんてとても贅沢な気持になります。





隣のお客さんが食べていて気になったので、野菜の炊き合わせを注文。
この後日本酒を飲みたかったので、おこぜの他のお刺身の盛り合わせもお願いしました。





他にはジャコ天と、香り揚げ。
名前に惹かれて注文しましたが、紫蘇がほんとに良い香りでお酒が進みました。


そしてこれらと相性抜群で美味しかったのが、愛媛の地酒『雪雀』です。
辛口と表記されてますが、思ったほどのキレキレ感は無く、でもしっかりとした味わい。
あまりにも気に入ったので後日東京に戻ってからネットで購入したほど。



唐揚げは撮り忘れちゃったけど、最後までしっかり堪能したおこぜのお味噌汁。

大将も女将さんもとっても気さくで、常連さんとも和やかにお喋りしていたのが印象的でした。
私たちと同様に東京からのお客さんも居たり、仕事で東京によく行くという常連さんともお話できたり、とても濃いカウンターでの夜でした♪
お品書きに価格が書いてなかったのでおそるおそるお会計をしたのですが、思っていたほどの高額ではなかったです。

また松山に来ることがあったらその時もたにたさんで美味しいお魚が食べたいです。

四季瀬戸の味 たにた割烹・小料理 / 大街道駅県庁前駅市役所前駅