春の大切さ
春は、1年度のスタートする季節であり、卒業や退職に続いて入社や入学等の重なる時期で、多数の人や組織にリフレッシュが訪れる時期であろう。
はじまりは誰もが緊張する時期であり、期待する時期であり、佳いスタートをすべての人が切れるわけでないが、1年度の始まりであって、ここで日々充実した時期を過ごさないと、その1年度は芳しいものにはならないであろう。
4月末から5月上旬は、休みが多くて、スタートダッシュが一服してしまい、気がたるんで精神衛生上はあまり新人にはよろしくない。
私の周囲でも同じことが起こっている。人生は不思議なもので、頑張りすぎても、休み過ぎてもいけないのだ。
佐藤春夫が中国の漢詩(唐時代杜秋娘『金鏤衣』)を訳した詩集 『車塵集』の冒頭にある私が好きな作品でいつも若い人にささげる詩がある。
◆「ただ若き日を惜しめ」
綾にしき何をか惜しむ
惜しめただ君若き日を
いざや折れ花よかりせば
ためらはば折りて花なし
目先の些事や損得に短絡的にならず、若い命の一瞬一瞬を未来のために使ってほしい。
どうか皆様のこの年度が佳い1年になりますように。