田母神(たもがみ)俊雄・前航空幕僚長の論文(民間懸賞論文)発表は、現職自衛官のトップとしての行動としては、内容の是非を問わず不適切であり、更迭は当然の処置だったと思う。
しかしながら、政府見解に沿う「日本加害者」論であったら、更迭という処分になっただろうか?、ひょっとして、(村山談話のように)内外に賞賛されることになっていたのかも?しれない。
政府見解は検証されるべきではなく、正しいという点で絶対であり、異論はタブーということだろう。
しかし、
「親日的な言論の自由は制約されていたが、日本を悪く言う自由は無限に認められていたのではないか」
という主張については、いたずらに「自国を貶める(自傷する)」ことに奔走する必要はないのではないか、という点で理解できる。
過去の過ちを認め、相互理解し、平和な開かれた未来のために努力するということが、「政府見解」の主眼であって、ただ「日本の悪行を忘れるな」だけの卑屈な態度は「村山談話」の本位ではないはず、では?
先の大戦を、
「平和国家を築いた、現代の日本であっても、将来も、”忘れてはいけない戦争”」
であったと、自信をもって言える国家であり続けたいものです。
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2008年11月3日21時26分 朝日新聞
田母神(たもがみ)俊雄・前航空幕僚長(60)は3日、都内で記者会見し、「解任は断腸の思い」としながらも、「誤っているとは思わない。政府見解は検証されてしかるべきだ」と主張した。田母神氏によると、防衛省内局などに記者会見の連絡はしていないといい、会見場は省外に設定された。
民間企業主催の懸賞で最優秀賞に選ばれた論文では、日本は日中戦争に「引きずり込まれた被害者」と主張。旧満州、朝鮮半島の植民地支配も正当化するような考えを書いているが、田母神氏は以前からの持論であることを強調し「親日的な言論の自由は制約されていたが、日本を悪く言う自由は無限に認められていたのではないか」と述べた。
政府は95年、アジア諸国に謝罪する村山首相談話を閣議決定。麻生首相も継承する考えを表明している。田母神氏は「これほどの大騒ぎになるとは予測してなかった」としながら「政府見解に一言も言えないのでは北朝鮮と同じだ」と述べ、国会への参考人招致があれば「積極的に応じる」と述べた。最優秀賞の懸賞金300万円についても受け取る考えを示した。
一方で、論文は本や雑誌の引用がほとんどで独自の研究とは言い難いとの指摘には「書かれたものを読んで意見をまとめた。現職なので歴史そのものを深く分析する時間はとれない」。制服組の高官が政府見解を公然と否定したことで、文民統制の観点からも問題視されたが、田母神氏は「辞めろという政治の決定に従っている」と述べた。
田母神氏は71年に航空自衛隊に入隊。空幕装備部長や航空総隊司令官を歴任し、07年3月に空幕長に就いた
(樫本淳、川端俊一)
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