田母神幕僚長論文問題 : 冷静な中韓の反応と、ヒステリックな国内野党。 | こころ、デトックス

こころ、デトックス

自傷癖国家日本。絶滅危惧種日本人。

現職の航空幕僚長の国家の公式見解に反する論文の発表は、置かれた立場上、更迭に相当する配慮を欠いた行動であり、当然の処分だと思う。


中国や、韓国のメディアが”スワ炎上”と予想したが、今のところ、以外に冷静である。

無用(過大)な波風を立てるのは、対日関係に実り有るものを残さないという冷静な判断があるのだろう。


現実には、対戦の歴史認識は「外交上のカード」と言う意味合いが強く、実体験としての被害感情は希薄になっているのではないか、ただ、「過去の日本の非道?を忘れるな」というような歴史教育もあり、対日嫌悪感はなかなか払拭されるものではないと思うが。


片や、日本においても、「平和を愛する心を養うためにも、過去に犯した我々民族の残虐な行為を忘れるな」と、時ある毎に聞かされる。 実際に戦争を起こしたでもなく、参加したでもない世代や、子々孫々まで「日本人はこんなひどいことをした」と刷り込まれる。「小さくなって肩をすぼめて歩け」とばかりに......。


地球上の各地域で、今も繰り返される、戦争・紛争の悲惨さを見るにつけ、戦後の平和、繁栄のありがたさを実感していると思う。平和の有難さは幸福感の実感に訴えるべきではないだろうか。


ただ、日本の(メディア)マスコミは、日本ほど悪い国はないと思わせるほど「自虐的」である。

理想の国家、より良い社会を目指すことは必要であるが、人々に、必要以上の、不平不満の助長、失望、飢餓感、嫉妬心など、などストレスを強く与えることはないように思う。


戦争の傷跡を乗り越えて、相互の未来のために前向きな歴史つくりをしていくことこそ、平和につながるのではないだろうか。

わざわざ、「歴史認識」の名の下に、悪感情を呼び起こす必要はないだろう。

60年の年月が何の救いにもならないような、度々の、歴史の引き戻しには疑問を感じる。


政府は、幕僚長を速やかに更迭し、「村山談話」を国家見識と明確に表明している。

我々、国民(戦争体験のない者が多数だが)も、総体的には「日本は迷惑をかけた」と理解しているし、侵略戦争であったことを総否定していないし、ましてや、将来何か仕出かしてやろうなどと思う人が多数いるとも思えない。


中韓の冷静な反応について「今のところ」と言ったのは、国内野党や、マスコミが、必要以上に、それこそ、ヒステリックに騒ぎ立てると、中韓も再炎上する恐れがある。


  「侵略戦争を否定する雰囲気が省全体に広がっている危険を感じる」:社民党の福島瑞穂党首

  「将来また日本が何をするか分からないという恐れ」:民主党の鳩山由紀夫幹事長


などと(政府)国民の総意でもないことを、センセイショナルに煽り、政局の混乱に利用しようとする状況は、

まさに、誰も幸福にしない(党利にはなるか?)、自己陶酔の「自傷、自虐」に他ならない。


国会議員として、「日本国民はそんなことは考えていないです。」と事実を伝え、弁明べきではないか。

それとも、「あんた達は、国民が、そんな風に考えていると思っているのか」と聞きたい。


「諸外国、特にアジアの国々にどんな影響を与えるか、大変心配だ。」

そう、あなたの言うとおりです、そして、そうしようとしているのも、鳩山幹事長、あなた達です。



 中韓メディアは冷静な反応 空幕長更迭問題

【北京、ソウル1日 共同通信】

中国メディアは1日、防衛省の田母神俊雄航空幕僚長が過去の侵略戦争などを正当化する論文を発表して更迭されたことについて、新華社が未明に伝えたものの新聞各紙は報じず、冷静な対応をしている。また韓国でも、この問題を報じた1日付の有力紙は2紙のみ。田母神氏が即刻解任されたこともあり、日本政府への批判的な声もほとんどなかった。

 中国では、胡錦濤指導部が改善の流れにある日中関係を重視し、問題を広げて日中間に波風を立てないよう、抑制しているとみられる。

 新華社電は、浜田靖一防衛相が31日夜、田母神氏を更迭すると発表したと報道。論文の内容については日本の報道を引用して「侵略の史実を美化した」と指摘。「侵略国家だったというのはぬれぎぬ」と主張したなどと報じた。

 韓国では、東亜日報が1面で報道したが、麻生太郎首相が不快感を示し田母神氏がすぐに処分されたとの経緯と論文内容の紹介にとどめた。中央日報は「妄言」が含まれた論文が物議を醸していると表現したが、田母神氏の任命責任への指摘などはなかった。



「戦後政治を総否定」 野党、航空幕僚長を批判

2008/10/31 22:46 【共同通信】

 防衛省の田母神俊雄航空幕僚長が過去の侵略戦争や植民地支配を正当化し、集団的自衛権行使を求める論文を発表したことについて、野党から「戦後政治の出発点を総否定する許されない内容だ」(共産党の穀田恵二国対委員長)などと激しい批判の声が上がった。国会論戦でも焦点の1つになりそうだ。

 民主党参院幹部は「空自トップが安全保障の基本をひっくり返すような論文を書くのは前代未聞の大問題だ」と指摘。浜田靖一防衛相の更迭方針に関しては「当然だが、任命責任は追及しなければならない」と強調した。

 穀田氏も「侵略戦争を遂行した当時の日本軍の考え方そのもので、絶対に許されず、更迭で済む話ではない」と同調、国会への参考人招致を求める考えを明らかにした。

 社民党の福島瑞穂党首は「防衛庁の省昇格や、陸自、空自のイラク派遣、インド洋への海自派遣で、気分が大きくなり、侵略戦争を否定する雰囲気が省全体に広がっている危険を感じる」と指摘。参院外交防衛委員会での新テロ対策特別措置法改正案の審議で、任命責任も含め、



前空幕長の論文「政府の責任」 民主・鳩山氏が批判

2008年11月1日21時39分

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は1日、千葉県印西市で街頭演説し、田母神(たもがみ)俊雄・前航空幕僚長が過去の日本の侵略行為を否定する論文を書いたことについて「諸外国、特にアジアの国々にどんな影響を与えるか、大変心配だ。将来また日本が何をするか分からないという恐れを(海外に)与えるなら、政府全体の大変大きな責任だ」と批判した。

 さらに「政府の一人ひとりが、本当にかつて犯したことに対する痛烈な反省の気持ちを持っているか、確かめなければいけない。現在(補給支援特措法改正案の審議が)行われている参院で、もっと深く掘り下げる」と述べ、国会で取り上げる考えを示した。


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