アシェット「宇宙戦艦ヤマト2202」は全119巻で総額20万近くの模型冊子である。分割払いというか、月ごとに払っているので、一回に20万円が飛んでいくことは無かったが、実はそれだけの買い物なのである。1月30日から創刊で今のところ29巻まで。私が組み始めたのは、ほんのここ2か月くらいだと思う。
組み始めて思ったのは、バンダイのヤマトやガンダムのプラモと違い、道具が必要だということである。少なくとも部品をはめ込めばできるスナップフィットではなく、接着やねじ回しが必要である。ネジは家の小道具として持っていたが、奥の方にあるネジ穴に正確に届かせてネジを回すにはマグネット仕様のねじ回しがいることが分かった。ネットで検索して、ねじ回し自体を購入しようとしたが、ねじ回しと云っても大から小までいろいろあり、サイズの大きいものを買っても意味は無い。東急ハンズに行って、売っているねじ回しを見て確かめて買おうと思い、かなり初期の段階で製作を中断(だって、磁石付きねじ回しなしには無理だったのだ)。
なぜ模型店ではないのかというと、最初は模型店に行って聞いてみたのだ。ありますか、と。しかし、なかったため、ねじ回しの売っていそうな東急ハンズに行ってみたのである。いざ行ってみるとなるほどねじ回しはそれなりに揃っていたがマグネット機能付きのは聞いてみて初めて所在が分かる程度だった。結局、そこで小さいねじ回しを含む磁石機能付きねじ回しのセットを購入。さらに、ねじ回しにセットすることでそのねじ回しを磁石機能有にできるグッズ「ネジマグ」を購入。そして、いろんな接着剤を合わせて購入した。

アシェットヤマトを組み始めて気づいたのは、接着剤がプラモ用ではいけないことである。
アシェットヤマトの本には、瞬間接着剤を多く用いるような記載があるが、それだけでなく、ABS樹脂パーツ同士の接着、材質を問わず接着する万能接着剤、そして、もちろん瞬間接着剤など多種類の接着剤が必要である。ついでに自宅の壁紙を貼りなおす接着剤も購入して帰った。

製作の途上で学んだことは、「接着剤は乾くまで待つ」とかそのために、「クリップでおさえる」といった、おそらくバンダイのスナップフィットではなく、普通の模型製作を趣味にしている人から見ると当たり前の教訓である。急いで組んではいけない。じっくりと製作していくことが肝要なのだ。
毎号毎号、壁にぶち当たった。どう考えても手が三本ないとできない作業があった。そういう時に助けとなったのは、先達の皆さまのブログである。毎号毎号回を分けて丁寧に製作過程をアップしている方が数人おられて大いに参考になった。仮止めにテープ使えばいいんだなとか、上述のマグネット機能付きねじ回しとか。書籍の方にはマグネット機能付きねじ回しがいるとは一言も書いていなかったと思う。

最初は、お総菜屋コーナーの魚の切り身みたいだったヤマト。


それが何か残骸のようなものに成長していく。


ヤマトというよりはキカイダーをつくっているみたいだ。
そして、現時点の手持ちの最新号である29巻のステップを本日終えた。


司令塔は…ルパン三世に出てくるクローン人間マモーの脳髄のようだ・・・。


本当に主砲が回転してくれるのか、自信が無いけどとりあえず組んだ前方甲板部。

 

そして。


切り身がここまで成長した。