ハァハァと全身をつかって呼吸しています。
よだれもダラダラです。
腹水が溜まってきてしまいました。
痛みで突然起き上がっても、そのあとは力が入らずヨタヨタと歩き回りまってすぐにその場で沈んみこんでしまいます。
マリンの倍にあった体重が…マリンに超されてしまいました。
昨夜、添い寝をしようと隣に体を合わせ、腕を伸ばすと…
ピロが私の腕に自分の手と顎をのせてきました。
そして何かを伝えているかのように、ジーッと私の目をみつめてきました。
涙が出てきてしまって、ティッシュを取ろうと体を少し動かすと…
私の腕にのせていたピロの手に、ギュッと力が入りました。
『行かないで』
そう言ったのだと思いました。
今、私の右腕には昨夜のピロの爪跡が残っています。
できることなら一生消えないで欲しいです。