小出裕章先生:日本ではオリンピック等ということで浮かれていて…それどころでは本当はない。 | 私にとって人間的なもので無縁なものはない

小出裕章先生:日本ではオリンピック等ということで浮かれていて…それどころでは本当はない。



東日本大震災から4年、被災地からの声
(ラジオフォーラム#114)

https://youtu.be/hvZz06hYoUk?t=14m32s
14分32秒~第114回小出裕章ジャーナル
原発事故から4年「敷地の中全体が放射能の沼のような状態になってしまっていて、毎日毎日どんどん海に向かって汚染が流れ出ていってるわけです」

http://www.rafjp.org/koidejournal/no114/
汚染水 外洋に垂れ流し
景山佳代子:
3月11日にですね、東日本大震災から4年が経過しました。小出さんからは、この間ずっと原発事故の収束がいかに難しいものなのかとか、日本の原子力エネルギー政策、それがいかに電力会社、経済界、それから日米外交の利権にまで関わって進められてきたものだということとかを、ほんとに分かりやすく伝えてきてもらったと思います。ありがとうございました。

小出さん:
いえ、こちらこそありがとうございました。

景山:
今回はですね、事故からのこの4年の状況を踏まえて、ほんとに実は燃料取り出し労働者の確保、それから今まで私も伺わせてもらった汚染水対策とか、それから移染の問題、放射性廃棄物の処理とか、ほんとにいっぱいいっぱい緊急を要する課題があるんですけど、これらの課題をどうしても優先順位付けて取り組んでいかなきゃいけないっていうふうに考えたら、小出さんでしたら、どういう優先順位で問題解決取り組まれるのか。もし、ご意見あったら伺いたいなと思ったんですけど。

小出さん:
はい。まずは、この間ずっとなわけですけれども、放射能で汚れた汚染水という物が原子炉建屋の中、タービン建屋の地下、トレンチ、ピット、立て坑というような地下のトンネル構造物などにもう溢れてしまって、それが、あちこちから地下に染み出してしまっているわけです。
福島第一原発の汚染水のしくみ
福島第一原子力発電所の敷地の中全体が放射能の沼のような状態になってしまっていて、毎日毎日どんどん海に向かって汚染が流れ出ていってるわけです。
それをとにかく何とかくい止めなければいけないということが、まずは緊急の課題だと思います。ただし、そのためにやらなければいけないことはいくつもありまして、例えば、これまでは溶け落ちた炉心の冷却のために、水をひたすら4年間かけ続けてきたわけですけれども、「もうこれ以上、水をかけるという作業は止めなければいけない」と、私はもう2年ぐらい前から発言をしてきました

景山:
ずっとおっしゃってましたよね。はい。

小出さん:
はい。金属で冷やす、あるいは最近では、もう空冷もできると私は思いますので、水をかけて汚染水を増やすということ自体をまず止めるということが必要だと思います。
金属冷却 小出裕章
そしてもうひとつは、地下水がどんどん壊れた原子炉建屋の中に流れ込んできていますので、それをくい止めなければいけません。それについては、私は2011年の5月から「原子炉建屋周辺に地下の遮水ダムを造らなければいけない」と発言を続けてきていますが、それすらがまだなされないまま放置されてきています。
遮水壁 小出裕章
最近になって、国と東京電力は、やはり遮水壁は必要だということに気が付いたわけですが、それでも造ろうとしてる遮水壁が凍土壁という物なのです。土を凍らせて、凍らせた土で壁を造るというような計画を立てています。しかし、その壁というのは、深さが30メートルもあって、壁の長さは1.4キロにも及ぶというような壁なのです。
政府案 凍土癖
そんな壁を造ったことは経験的にもありませんし、四六時中凍らせておかなければ壁が崩れてしまうという物なわけですから、長い年月維持できる道理もありませんし、おそらくその壁はできないだろうと私は思っています。やはり、もっときちっと計画を立てて、凍土壁ではないきちんとした遮水壁という物を一刻も早く造らなければいけないと思います

114-koide

景山:
はい。作業員の方をどういう形で確保していくかということも、実は重要な課題になっていくかと思うんですけれども。

小出さん:
はい、大変な問題だと思います。チェルノブイリ原子力発電所の事故が起きた時には、60万人とも80万人とも言われるほどの労働者を確保しなければなりませんでした。軍人、退役軍人、普通の労働者、あるいは一部には囚人という人達もいたそうですけれども、とにかく被ばくをしながら、大量な労働者で作業にあたったわけです。
チェルノブイリ原子力発電所事故がれきの撤去作業
今、日本ではオリンピック等ということで浮かれていて、そちらの建設労働の方にたくさんの労働者が吸い上げられていってしまってるわけですけれども、それどころでは本当はない。
私たちの東京五輪は1000年は延期しないとダメです
私たちの東京五輪は1000年は延期しないとダメです

景山:
ないですね。

小出さん:
きちっと福島の事故に対処するための労働者というものを確保しなければいけないと、私は思います。

https://youtu.be/dmLqOmHwivM
遮蔽の3原則の図

景山:
でも現実、じゃあどうやって確保したらいいのかっていうのも、これも実は東電、あるいは国もその方向が見えないのかなあと思うんですけれども。

小出さん:
大変デタラメな国だと私は思いますけれども、現場で働いてる労働者はもちろん、東京電力の社員ではなくて、まずは、元請が東京電力から仕事を請け負いまして、ピンはねした上で次の下請けに仕事を下ろす。そして、次々に下請けにピンはねをしながら仕事を下ろしていくわけで、7次8次9次10次というようなものすごい下請け関係の中で、現場で働く人達がかり集められているのです。
原発作業下請け構造
東京電力が払った賃金が次々とピンはねされていって、労働者の手に入る時には最低賃金にも満たないというような本当に劣悪な状況の下で労働者が今、かり集められています。
福島原発作業員募集広告

そして、私が何よりも問題だと思うのは、被ばく作業には被ばくの限度というものが決められていますので、
放射線業務従事者の線量限度および等価線量限度
被ばくが限度に達してしまうと、その労働者は実は首切りされてしまうのです。
福島原発 声上げる作業員_1

仕事を失ってしまうということになりますので、労働者の方としては、何とか自分の被ばくを値切って、あまり被ばくをしていないのだというふうに見せかけなければ、首を切られてしまう、生活が成り立たなくなるというような状態になっているわけです。
福島原発 声上げる作業員_2

被ばく作業に従事する労働者は、きちっとした雇用関係の中で生活を保障するというような体系を作らねければいけないと、私は思います。

景山:
そうですよね。それから、私、実は4年前にですね、福島第一原発がバンと白煙を上げたあの映像を見た時に、もうほんとに怖かったですね。放射能は何なのかとか、そういうことが全く自分が分かってない、その中で映像を見て、「これから日本どうなるんだろう」とか、凄く心配したんですけれども。逆に今、ほんと皮肉なことなんですけれど、原発作業現場の方達ですよね、この方達の日々の努力によって、そういったメディアにパンと出てしまうような分かりやすい危険っていうのが見えなくなって、逆に、私達だんだん4年経って、福島のことをもう終わってきたのかなというふうに、収束してしまったのかなと。こういった記憶のすり替えというのか、認識が間違っていくというのがあって
東京オリンピック招致 猿
東日本の γ線空間線量率図
管理区域とは
でも、やはり小出さんがおしゃって下さってるように、目に見えないんだけれども、問題は全く終息していない、ずっと継続してるんだと。これを改めて、この4年という時間で、もう1回私達、福島のこと、何も変わってない、あるいはもっと悪くなってることだってあるんだっていうのを覚えておきたいなというふうに思いました。

小出さん:
はい。景山さんを含めて、ラジオフォーラムが頑張って下さってるので有難く思います。

景山:
小出さん、今日はどうもありがとうございました。

小出さん:
いえ、ありがとうございました。



環境市民Channel
 汚染水はアンダーコントロールされていない!
 出演:小出裕章先生


https://youtu.be/8hOx971KoTA
汚染水処理を2015年3月までに終わらせると言っていた東電が、5月末まで期限を延­長しました。しかし、実態はそのような期間で処理できるはずもなく、地下水は流れ込み­汚染水は毎日増えています。汚染水はアンダーコントロールできていないのです。これら­の現状を踏まえて小出先生にお話をうかがいました。


汚染水処理 ゴール遠く
(東京新聞)2015年3月10日
http://www.tokyo-np.co.jp/feature/tohokujisin/archive/fouryears/150310_3.html
汚染水処理 ゴール遠く
 東京電力福島第一原発で事故から四年たっても逃れられない課題が汚染水だ。原子炉内に溶け落ちた核燃料は安定して冷やせているものの、注入された冷却水が高濃度汚染水として建屋地下に漏れ、流入する地下水で水量が増え、その処理に追われる状況は何も変わっていない。
 これまでに処理された汚染水量は約百十七万トンと、霞が関ビル二棟分以上に上る。冷却水に再利用できない分は、タンクを増設しここにためている。
 タンクは水漏れの懸念があるボルト締め型から耐久性の高い溶接型への置き換えが進められ、トリチウムなどを除くほとんどの放射性物質を除去できる除染装置(ALPS)なども続々と投入。タンクの水が再び処理され、リスクは少しずつ低下してはいる。
 一方、海の汚染はまだ止まっていない。ずっと沖合の海水からも、福島第一からの放射性セシウムが検出され続けている。二月末には、建屋近くに設置されている排水溝から、外洋に汚染水が垂れ流しになっていたことが発覚。東電は流出を知りつつ一年間以上も放置し、公表せずにいた。
 現場では作業工程を急(せ)かされるあまり、死傷事故も多発している。一歩一歩、焦らず地道に進んでいくしかない。

汚染水漏れ1年以上前報告 規制委、対策指示せず
(東京新聞)2015年2月26日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015022602000132.html
 東京電力福島第一原発の排水溝から、高濃度の汚染水が外洋に漏出している問題で、原子力規制委員会は遅くとも二〇一三年十一月、東電から漏出の報告を受けていたのに、排水溝の付け替えなど有効な対策を明確に指示していなかったことが二十五日、規制委や東電への取材で分かった。現在も、外洋への汚染は続いている。
 
汚染水漏れ1年以上前報告 規制委、対策指示せず



汚染水に追われ遠い廃炉
苦闘続く福島第1原発 現場のいま
(しんぶん赤旗)2015年3月4日

 構内の森や桜並木は切り倒され、灰色のタンク群が広がります。水素爆発で大破した原子炉建屋は姿を変えましたが、内部の放射線量は依然高い。事故から間もなく4年。東京電力福島第1原発は汚染水対策に追われながら、遠い廃炉への道を手探りで進んでいます。

苦闘続く福島第1原発 現場のいま

 2月26日、第1原発に時事通信記者が入りました。雨の中、1号機原子炉建屋の西約100メートルの高台でバスを降りると、東電の担当者が「放射線量が高いので短時間でお願いします」と注意を促しました。線量計は毎時300マイクロシーベルト前後を示しました。

無残な壁

 1号機を覆う白いカバーは、解体に向け準備が始まつています。南側には爆発を免れた2号機。その脇にある大物搬入口の屋上にたまった放射性物質を含む雨水が、排水路から海に流出したことが明らかになったばかり。
 隣の3号機は水素爆発で原子炉建屋上部が吹き飛びました。放射線量が高いため遠隔操作で大きながれきを撤去し、上部は平らになっています。使用済み燃料プールからの燃料取り出しに向け、建屋はクレーンなどの足場になる構台で囲まれましたが、2号機側で崩れた壁が今も無残な姿をさらしています。
 廃炉作業が最も進んでいるのは4号機。事故当時は定期検査中で原子炉内に燃料がなく、炉心溶融(メルトダウン)を免れました。燃料プールに1535体も燃料があり危険視されましたが、昨年12月に取り出しを終えました。
 燃料プールがある5階に上がりました。放射線量は毎時10マイクロシーベルト。プールには制御棒などが残っていますが、他の作業を優先するため水を張ったまま置かれています。

灰色地面

 構内の樹木は多くが伐採され、汚染水を保管する夕ンクが800基余り並びます。あちこちで表土が削られ、雨水が地面に染み込むのを防ぐため灰色のモルタルが吹き付けられていました。染み込んだ雨が建屋地下に流れ込み、汚染水が増えるのを防ぐためです。
 東電は汚染水の増加抑制策として、地下水のくみ上げや建屋周囲の土壌を凍らせて「氷の壁」を造る計画を進めていますが、担当者は「(地面を覆う)フェーシングは効果が高い」と期待します。
 プレハブの上に大きな文字で「子供たちの未来のためにがんばろう」と掲げられていました。第1原発では1日6000~7000人が働きます。正門脇には3階建ての仮設休憩所が2棟。企業ごとに分かれ、カーペットの座敷で作業員が休んでいました。



福島第一原発 カメラが追った“原発作業員の日常”

https://youtu.be/L1AIVrzuz6w


元原発作業員の告発

https://youtu.be/Y6ahEibI1fA
元原発作業員の林哲哉さん。2012年の夏から秋にかけて東京電力福島第一原発の収束­作業に携わった。私たちが普段知る事のできない、イチエフの映像や情報を元に現場の抱­える課題を赤裸裸に明かしてくれた。

ーこれはいつ頃の映像ですか?
2012年の10月27日ですね。

ーこんなに流された車が山積みになっているんですね。
これは海側、おそらく今も海側はこのままで片付けている余裕がないと思います。ここに­かまっている余裕がないです。がれきの撤去をやっている人もまだ3号機の建屋の上のが­れき撤去などに追われていますから。そちらを先にならなければいけないから。

ー原子炉建屋の海側で線量はどれくらいですか?
このあたりで、自分の持っている線量計で毎時300から400μSvでしたね。回り込­んで山側の方、建屋の横に行くと高いところだと毎時800から900μSvの値です。

ー相当高いですね。800、900というとどれくらいで許容範囲を超える値ですか?
結局、800、900ということは1時間に1mSv近くなので、24時間仮に浴び続け­たら24mSv近いですよね。ということはイチエフ(東電福島第一原発)の作業が年間­で20mSvまでという基準があるとしたら、丸24時間そこで働いたら1日で達してし­まうという値ですよね。一般の人が年間で浴びてよいのが1mSvだとしたら、1時間で­達してしまうという高さです。だから、全然人影見ないじゃないですか。殆ど人の姿がな­いですよね。

ー本当ですね。まるで休日のオフィス街のように人の行き来が殆どないですが、これはど­この現場の映像ですか?
これは2号機の隣です。そして、この奥が3号機。クレーンも動いていないし、人影も見­ないじゃないですか。結局、自分が思うには毎日2000人から3000人作業に入って­いると言われていますが、本丸にアプローチできる人というのはごくわずかだし、ごく短­い時間しか作業ができないから。普段クレーンが動いているのは滅多に見ないですし、人­影を見る事もあまりないんですよね。今、やっている収束作業というのは建屋から離れた­ところで、冷やして水をくみ上げてくるというのがメインではないかなと。自分は1ヶ月­半イチエフで働いていましたけど、ここの間で人を見たというのは滅多になかったですか­ら。

"多重下請け"はびこる原発収束作業員の実態

https://youtu.be/vSwrvM6ihVw

福島第一原発作業員、危険作業は5次下請け 3日で線量オーバーでポイ捨て
(週刊朝日)2013/12/ 4
http://dot.asahi.com/wa/2013120300073.html
 福島第一原発で収束作業に関わった元作業員が、東京電力などに不当労働行為があったと、東京都労働委員会に救済命令の申し立てをした。そこで明らかになった衝撃の事実とは……。ジャーナリストの桐島瞬氏ほかが取材した。

 厚生労働省で11月28日に行われた会見に詰めかけた報道陣に怒りの告発をしたのは、長野県在住の林哲哉さん(41)だ。

 林さんは昨年6月、5次下請けのRH工業に1年間の契約で雇われた。仕事の内容は、福島第一原発の収束作業で使う道具の貸し借りや、作業員の身体に付着した放射性物質の測定。だが、実際は違った。

「作業を始める前に、1次下請けのエイブルの担当者から『放射線量の高い場所で、除染装置の攪拌(かくはん)機の交換作業をしてもらう』と言われました。しかも、全面マスクだけでは放射性物質を吸い込んでしまう危険があるため、酸素ボンベを担いでの作業だったのです」

 現場の放射線量は毎時60ミリシーベルトほどにも達する。そんな危険な場所で、1日約5ミリシーベルト被曝するまで作業を続けろと言われた。もともと被曝線量の低い仕事だと思っていたのに、その違いに驚く。RH工業に問いただすと、予想外の答えが返ってきた。

「担当者は『大丈夫、1日1ミリシーベルトを浴びても、8日経てば初日の1ミリが半減してゼロになる』と言うのです。おかしな説明だし、そんなに大量に被曝したら、どう考えても1年も原発で働けません」

 労働安全衛生法では、原発作業員の通常時の累積被曝限度を5年間で100ミリシーベルト以下、かつ1年間で50ミリシーベルト以下と定めている。しかもRH工業の元請け企業である東京エネシスが定める上限は年間16ミリシーベルト。つまり、1年間どころか、たった3日で原発での仕事ができなくなる「使い捨て」だったのだ。

 幸いなことに、作業初日の数日前に除染装置が故障したことで、予定していた作業は他に振り替えられた。だが、腑に落ちない林さんは、エイブルの現場責任者に質問をする。20歳そこそこの同僚に高線量作業をさせるのは、おかしいのではないかと抗議した。

「そしたら、RH工業からその日のうちに首を言い渡されて。お客さんに意見をしたことが気に障ったのでしょう。エイブルから『林はもう来させなくていい』と言われたそうです」

 契約期間の1年どころか、配置転換もなく、作業初日に首になってしまった。

 こうした使い捨てが起きる原因の一端は、多重下請け構造だ。林さんの場合、東京電力を筆頭に、7社が絡んでいる。

 多重下請けはもともと、需要変動に応じて専門作業員を集めやすくするためのもの。だが、下請けの序列が下がるに従い企業規模は小さくなり、不安定な雇用形態となる。しかも、危険な現場作業を割り当てられやすい。

 同時に偽装請負も蔓延する。請負契約では、発注者と下請けに指揮命令関係があってはいけない。だが、実際には、元請けの担当者を筆頭に、複数の下請けの作業員が入り交じり、作業班が構成されている。これは、職業安定法などに抵触する行為だ。

※週刊朝日 2013年12月13日号

被曝殺人労働の強制_1
被曝殺人労働の強制_2


1F(イチエフ)作業員~福島第一原発を追った900日~

https://youtu.be/VkbJEkZ5TIw
『1F(イチエフ)作業員~福島第一原発を追った900日~』
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/fnsaward/22th/13-429.html


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#Fukushima
#原発 メルト燃料半年超燃え続け #放射能 ダダ漏れ
☢東大と米大証明[字幕]#Nuke ExposeNeutron6Month

https://youtu.be/gnYcpGaJ_qY
酸化硫黄­35SO42


京都大学 小出裕章助教の第10回インタビュー byホワイトフード

https://youtu.be/nS-9xX-u3uE
インタビュー内での放射性ヨウ素の見解についての文字おこし
http://www.whitefood.co.jp/radioactivitymap/i-131/2402/
放射性ヨウ素の汚染地図



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福島に背 原発推進 再稼働、輸出…事故の教訓は
(東京新聞【核心】)2015年3月12日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kakushin/list/CK2015031202000140.html
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から四年。安倍政権は、原発の再稼働や輸出を推進する姿勢を変えない。福島第一原発周辺は、今なお避難指示が解除されず、住民は帰還できずにいる。汚染水問題なども解決されていないが、政権は原発ゼロに背を向け続けている。
(石川智規)

福島に背 原発推進 再稼働、輸出…事故の教訓は

首相式辞 汚染水・廃棄物触れず

 ■強調
 「原発事故のために住み慣れた土地に戻れない方々をはじめ、二十三万人が厳しい、不自由な生活を送っている。震災の教訓を無にしない決意で、全土にわたって災害に強い強靭(きょうじん)な国づくりを進めていく」
 安倍晋三首相は十一日、都内で営まれた追悼式典での式辞で、復興の加速を宣言した。
 だが、原発事故に触れたのは二十三万人が避難生活を送っていることを説明した部分だけ。かつて東京五輪の招致演説で「コントロールされている」と断言した汚染水漏れや、放射性濃度が一定レベルを超えた指定廃棄物の処理など、解決のめどが立たない問題は素通りした。過去二回の式辞とほとんど変わらない内容にとどまった。
 首相官邸ホームページに同日公開された首相のメッセージ動画では、常磐道の全線開通を伝えたり、東北への旅行を呼び掛けた。原発事故で苦しむ被災者には言及せず「福島の明るい未来を感じた」と強調した。

 ■転換
 安倍政権は二〇一二年十二月に発足した後、三〇年代の原発稼働ゼロを目指すとした民主党政権の方針を転換。昨年四月に閣議決定したエネルギー基本計画で、原発を「重要なペースロード(基幹)。電源」と明確に位置付けた。理由としてエネルギーの安定供給の必要性などを強調し「原発停止の結果、化石燃料の輸入増加などにより貿易収支の赤字幅が拡大」と指摘した。「安全神話」の過ちを認めながらも、原発ゼロは経済的損失につながるという経済優先の発想や、再稼働を望む業界の意向が見え隠れする
 首相は国会などで「原子力規制委員会が新規制基準に適合すると認めた原発は再稼働を進める」と繰り返し説明し、再稼働の動きは加速している。現在、停止している国内の全ての原発
のうち、十電力会社が十三原発・二十基の審査を規制委に申請。この中で九州電力川内原発―、2号機(鹿児島県)と関西電力高浜原発3、4号機(福井県)は、規制委が新規制基準を満たすと認めた。条件が整えば、年内にも再稼働する。

 ■反映
 核物質や原子炉などの資機材や技術を輸出する動きも活発だ。原発輸出を成長戦略に結びつけたい政権の方針を反映している
 原発輸出の前提として、相手国が原発を「平和目的」に限って利用することを法的に担保する原子力協定を、日本は米国や英国など十四力国・機関と締結している。安倍首相は就任後、原発導入に積極的なトルコと協定を締結し、インドと協定締結に向けた交渉を進めるなど、各国首脳と自ら会い、日本の原発は安全だとアピールする「トップセールス」を重ねる。
 世界では三〇年までに最大三百七十基の原発新設が予定される。市場規模は約百兆円。政権はエネルギー基本計画に「原発インフラの国際展開を推進することが重要」と明記し、今後も原発輸出を進める構えだ。
 首相は原発輸出をめぐり、以前に「原発事故の経験と教訓を共有することで、世界の原子力安全の向上を図ることは日本の責務だ」と発言したことがある。十一日の式辞で述べた「震災の教訓を無にしない決意」とは、原発を推進していく決意ということなのか


双葉町、原子力PR看板撤去へ 標語考案者「負の遺産残して」
(東京新聞【こちら特報部】)2015年3月13日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2015031302000134.html
 東京電力福島第一原発の事故の影響で、全町民が避難している福島県双葉町が、町内にある原子力PRの看板を撤去することを決めた。小学生のころ、標語を考案した男性は、「原発推進の歴史や事故の記憶を消すことになる」と訴える。町域の大半は帰還困難区域で、除染もほぼ手付かずのまま。先が見通せない中、帰還をあきらめる町民が増えている。
(沢田千秋、上田千秋)

双葉町原子力PR看板撤去へ標語考案者負の遺産残1

 「標語の考案者じゃなければ、黙っていた。でも、標語の誤りを訂正できるのは作った自分しかいない。看板は原発とともに歩んだ双葉の歴史を象徴するものとして残すべきだ
 大沼勇治さん(三九)は原発事故後、標語を作った張本人としての責任を感じ、講演やインターネットで「脱原発」を訴えてきた。
 一九八八年三月、小学校の卒業式目前だった。天沼さんのもとに町役場から表彰式の招待状が届いた。「入選、誠におめでとうございます」。福島第一原発7、8号機の増設計画があった当時、町は原子力を広報する標語を募集。大沼さんの「原子力明るい未来のエネルギー」が優秀賞の一つに選ばれたのだ。「町長から直接、表彰状をもらえるなんて、とても光栄で感激した」と振り返る。
 当時、町には全国から大勢の原発作業員が集まっていた。JR双葉駅前の旅館はにぎわい、人口八千人の町に作業員が二千人いたという。「原発の大人たちは旅館近くの川やグラウンド
で釣りやサッカーを教えてくれた。みな親切で楽しい思い出ばかり。原発が増えれば、双葉の町もいわきや郡山、いや仙台ぐらい大きくなれると信じ、発展を夢見て標語を作った」
 国道6号から双葉駅へ通じる町のメーンストリートに、大沼さんの標語は掲げられた。桜の季節はライトアップされ、クリスマスの時期はイルミネーションがともる。「誇らしかった」。不動産会社に勤める傍ら、看板の脇にオール電化のアパートを建て、原発で働く東電関係者らに貸し出した。大沼さんは正直に言う。「ぼくは原発のおかげで精神的にも経済的にも豊かになった」。三十四歳で妻せりなさん(三九)と結婚。一年後の二〇一一年三月十一日、震災が起きる。
 「こんなに揺れたんだから、原発はきっと大変なことになっている」。そう思っても、町や東電からは何のアナウンスもなかった。震災当夜、大沼さんは身重のせりなさんを連れ、南相馬市にある道の駅で車中泊した。翌日は双葉町の自宅へ。片付けをしていると、警察官がやって来て「早く逃げろ」と怒鳴る。理由を聞いても答えない。見たこともない自衛隊の装甲車が原発方面に向かう。「これはただごとでない」。再び町を離れた後、1号機が爆発した。二日後の十四日、3号機も爆発。妊娠七ヵ月のせりなさんはパニック状態になった。「もう戻れないな」。大沼さんは覚悟した。
 放射能の影響を避けようと愛知県安城市に避難した。原発事故を伝えるテレビを食い入るように見つめる日々。どのチャンネルにも、自分が考えた標語が映された。「恥ずかしく忌まわしかった」。貯金を切り崩しながら、無入となった双葉町のアパートのローンを払い続けた。

双葉町原子力PR看板撤去へ標語考案者負の遺産残2

「撤去されれば過ちが忘れられてしまう」

原発推進の象徴

 事故から半年後の一時帰宅は忘れられない。「防護服を着せられ、囚人のように番号で呼ばれた。バスが標語の下を通る時、町民が指をさして『あっ』と声を上げ、居たたまれなかった」。放射性物質で汚染された町はダチョウがたたずみ、点滅信号の下を牛の親子が闊歩(かっぽ)し、民家の軒先で豚が眠り、異種交配のイノブタまでいた。「衝撃だった。無力感とあきらめ感に襲われ、人間の力では原子力に太刀打ちできないと悟った」。そして、確信を深めていく。「原発推進は間違っていた」と。
 茨城県古河市に自宅を再建し、「自分にふさわしい仕事」として、太陽光発電事業を立ち上げた。茨城県内や栃木県内でソーラーパネルを設置している。
 双葉町に一時帰宅するたび、看板を撮影する。標語の一部を「改変」した写真を撮ることも。世界に発信しようと英語の文面も作った。「同じ過ちを繰り返してはならないと現地から訴えることに意味がある。看板を見て『このザマだ』とバカにされたとしても、これこそが過去に原発を推進した事実を証明するものだ
 町は今月九日、看板の撤去費用約四百十万円を盛り込んだ新年度予算案を町議会に提出した。看板撤去の方針を知った大沼さんは、町議会に駆け付け、町議らに反対を訴えたが、芳しい答えは返ってこなかった。署名活動や伊沢史朗町長へ手紙を書くことも検討している。
 町民の中には、看板から目を背けたいという人がいることも知っている。だが「町や国、東電は撤去したいのだろうが、過ちが忘れられてしまう。歴史の否定は町そのものの否定につながる。過去の失敗から学ぶことはたくさんある」と思う。「原発とともに歩んだ双葉の歴史を象徴する原発震災遺構として、標語を残してほしい。三歳と一歳の息子たちにもいつか見せてやりたい
 看板は町内二ヵ所。一九八八年に町体育館近くに設置された看板には、表裏に「原子力明るい未来のエネルギー」「原子力正しい理解で豊かなくらし」と表示。九一年に役場近くに設置されたものには、「原子力豊かな社会とまちづくり」「原子力郷土の発展豊かな未来」と書かれている。

 町「老朽のため」

 町復興推進課の担当者は「経年劣化に加え、事故後メンテナンスが一切できていないので、さびや腐食が激しい。パネルなどが落下する危険があり、一時帰宅する町民や工事車両の安全を考えて撤去を決めた。標語の内容とは関係ない」と説明する。
 約七千百人(事故当時)の全町民が古里を追われた。除染はほとんど進まず、町役場や中学校、高校といった公共施設や一部の道路で実施されている程度。除染廃棄物の中間貯蔵施設が、同町と大熊町にまたがって建設される。帰還のめどは立たず、復興庁などが実施した一四年秋の住民意向調査では、「戻りたい」と考えている世帯は12・3%にとどまる。55・7%は「戻らないと決めている」と答えた
 双葉町民の苦悩などを描いたドキュメンタリー映画「フタバから遠く離れて」の舩橋淳監督は「原発事故は双葉だけでなく、日本全体に大きな被害を与えた。単に老朽化したからという理由だけで、十分に議論しないまま撤去するのは短絡的すぎる」と訴える。
 「米国から原発が最初に入ってくる時に原子力の平和利用は可能だというキャンペーンを信じ込み、まんまとだまされた。看板はそうした事実を表す、人類全体の負の遺産。今の場所に残し、原爆ドームと同じく、後世まで継承していくべきだろう

双葉町原子力PR看板撤去へ標語考案者 デスクメモ


26年目の訂正 「原発はいらない」

   >┴<   ⊂⊃         幸せだった日々
-(.破滅.)-        ⊂⊃
   >┬<       ワーイ     金を積まれて手に
       J( 'ー`)し ('∀` )  入れた美しい思い出と
        (  )\('∀`) )  汚染された故郷
         ||  (_ _)||
;;⌒::.;;.⌒⌒/   /| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/   /::. :; ;⌒⌒:.:⌒:;⌒;
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映画『フタバから遠く離れて』予告編

https://youtu.be/xgBEAJ_Flu0

『フタバから遠く離れて 第二部』映画オリジナル予告編

https://youtu.be/gkM-agsdsq4