日本は原発事故を忘れている | 私にとって人間的なもので無縁なものはない

日本は原発事故を忘れている




山本太郎がラジオフォーラムに登場!!

http://youtu.be/g1NdqIm0I54?t=14m37s

▼小出裕章ジャーナルの内容 文字起こしは以下。

◆今西
それでは今日も、小出さんとお電話がつながっていますので、さぁっそく呼んでみましょう、もしもし~、小出さぁ~ん。

◆小出
はい、小出です。

◆今西
今日もよろしゅうお願いいたしますぅ~。

◆小出
はい、こちらこそよろしくお願いします。

◆今西
えぇ~、ゲストに山本太郎さんも来ていただいていますので、よろしくお願いしますぅ。

◆小出
はい、こんにちは、よろしく~。

◆山本
こんにちは。

◆今西
それで、小出さん~、あのリスナーの方から質問が来ましてですねぇ、え~東京電力の情報公開についてということでですねぇ。

◆小出
はい。

◆今西
ぜひ小出さんから聞いてほしいということだったんですがあ。

◆小出
はい。

◆今西
まあ東京電力の情報公開言いますとですねえ、まあ事故直後からですねえ、ちゃんと情報公開してまへんがなあということでえらい問題になって、国民の間でも不信感が広がったのですがあ。

◆小出
はい。

◆今西
2月1日ですねえ。

◆小出
はい。

◆今西
東京電力はですねえ、原子力規制委員会に対してですねえ、え~福島第一原発事故直後に撮影された写真、2145枚をですねえ。

◆小出
はい。

◆今西
最近になって見つかりましたぁみたいな感じでですねえ。

◆小出
はい。

◆今西
提出をされたのですねえ。

◆小出
はい。

◆今西
この写真よく見てみますとお、2011年3月15日から4月11日まで、約1ヶ月ぐらいですねえ。

◆小出
はい。

◆今西
東京電力の社員の方とか、協力うぅ企業の方がですね、撮影されたぁもんなんですがぁ。

◆小出
はい。

◆今西
事故から2年近く経ってですねぇ、なぁんで今ごろ出すねんとぉ、小出さん思うんですがあ。

◆小出
んぷ、もちろん私も思いますが、皆さん、ちょっと誤解をされているのではないかと思うのですが。

◆今西
はいっ。

◆小出
え~、東京電力という会社は、今回の事故を引き起こした最大の責任がある会社なわけですし。

◆今西
はい。

◆小出
私は責任とかいう言葉では甘すぎると思っていまして。

◆今西
はい。

◆小出
犯罪、だと思います。

◆今西
なるほど。

◆小出
で~、犯罪者が自分の罪をきちっと申告する理由はありませんし、出来る限り、え~自分の罪を隠蔽したい、がるというものが犯罪者なわけですから、え~東京電力が情報を出さない、あるいは都合の悪いものは出来るかぎり隠すということは、当たり前のことなのだと、私は思ってきました。

◆今西
そうすると、強制力を持ってぇ、そういうものをぉ、出させないといけないということですか。

◆小出
はい、当然そうだと思いますし、もし、今回のような事故を起こしたのが東京電力ではなくて、町工場、だったとすれば。

◆今西
はいっ。

◆小出
すぐにもう警察が踏み込んでですね、え~、責任者を逮捕していくという、そういうことになった筈だと私は思いますが、なぜか東京電力という会社だと無傷で許されてしまうわけですし、情報の公開ということも、東京電力が、自分が公開したいと思うものだけを出すということで、それを許してしまうようなことになっているのですね。

◆今西
そうですねぇ。

◆小出
本当に不思議な世界だと私は思います。

◆今西
山本太郎さんからも質問があるということで。

◆小出
はい。

◆今西
お願いしますぅ。

◆山本
すみません。
この東京電力っていうところからは、少しずれてしまうかもしれないんですけれど。

◆小出
はい。

◆山本
やっぱりあの原発を終わりにしていくためには、その先のことっていうか、そのバックエンドというか、最終処分という部分に考え、やっぱりそういう部分も議論されなきゃいけないと思うんですよ。

◆小出
当然です。

◆山本
でも、あの政治家の人たちだったりていうのは、その、そのことについて語り合うのは絶対避けますよね。

◆小出
政治家もそうですし、学者も避けて来たのですね。

◆山本
そうですね。
でも、最終処分地っていうものを、現実的なものっていうか、あの、話を進めていくために、やっぱこういう場所だったり、こういうラジオだったりとか、で、みんなが街の中でもそういうことを話し合うような機会って言うのはすごく重要だと思うんですね。

◆小出
はい、もちろんそうだと思います。

◆山本
でも、ま、言えば言うほど今の状況じゃ叩かれるばっかりなんですけど。

◆小出
あっはっはっは。

◆今西
結構ね、あのそういう原子力ムラとかねぇ、やっぱり一部のねえ、大マスコミなんかは、そういうの避けてきましたよね、意図的にね、う~ん。

◆小出
そうですね。
まあ、あの原子力の専門家と呼ばれる人たちも、このバックエンドっていうか、その~ゴミの最終的な始末というものの道筋が見えないことはみんな知っていたのですね。

◆山本
そうですね。

◆小出
私は、その道筋が見えないかぎりは止めるべきだし、え~、簡単に埋め捨てにするというような選択はすべきではないとして、まあ原子力を進めて来た人たちと喧嘩をしてきたのですけれども、え~、学者も~ほとんどの人はみんな知らん顔すると、いうことをしてきたわけですし、マスコミをきちっとそれを皆さんに知らせないという…やり方を貫いてきてしまったのですね。

◆山本
なるほど。

◆小出
去年の9月の11日になって、え~日本学術会議という学者の国会が、初めて今日本の国がやろうとしている埋め捨ては正しくないというような声明を出したわけですけれども。

◆今西
はい。

◆小出
私は、何で今まで彼らが黙っていたのかと、むしろそれ、をおかしいと思いました。

◆山本
ん~、なるほど。
えっと、僕、僕個人的に自分らの中でどうするのかと考えていたときにすんません、こんな。

◆小出
はい。

◆山本
こんな空っぽな頭で考えた場合なんですけども。

◆小出
はい。

◆山本
えっと~、現在原発が存在している、その原発立地の場所にそれぞれにその最終処分場を作っていくっていう考え方はどうなんですかね。

◆小出
はい、あり得るとは思いますけれども。

◆山本
えぇ。

◆小出
え~、現在立地をさせられてしまった地域というのは、必ずゴミは持ち出すというそういう約束のもとに立地を引き受けたという経緯が歴史的にあるわけですね。

◆山本
なるほど。

◆小出
私はそれが正しいとは思いません。
え~、原子力発電を引き受けて、え~、それなりに交付金なりで恩恵を受けようとした地域なわけですから、ゴミはいつかどこかに行ってくれるという風に思うこと自身に、私は問題があるとは思いますけれども、え~でも~、本当に過疎地で財政的に苦しくなったときに、原子力発電所を押し付けられてしまった、のですね。
ですから、長いいろんな歴史がありますので、簡単にはいかないと思いますが、え~、今、太郎さんがおっしゃったような選択は、あり得るとは思います。

◆山本
なるほど。
先日、あの鹿児島県の南大隅、本州最南端のところに、えと、まあ、そこに誘致しようじゃないかという動きがずっとあるんですよね。

◆今西
最終処分場。

◆山本
そうなんです、最終処分場。
で、えっと、地元にちょっとあの応援に行ったんですよ、その反対の。

◆小出
はい。

◆山本
ということなんですけども、やっぱり水面下でいろいろ、動かれていて。

◆小出
そうですね。

◆山本
それで、漁協だったりっていうのがもう買収されてしまったりだとか、例えばJAっていうところは中立って言っちゃったりだとか、ていうような状況なんですよね。
でも、あの南大隅っていう町は、100パーセント自然エネルギーでもう賄えてるし。

◆小出
そうですね。

◆山本
食料自給率も100パーセント以上だと、そんな完璧なところにゴミを押し付けるってどういうことなんだよ。

◆小出
はい。

◆山本
汚染の無いところにわざわざ汚染を運び込むってどういうことだって話がなんですけど。

◆小出
はい。

◆山本
なんかいい方法があればいいですよねぇ。

◆小出
え~、そうですね。
ただ、残念ながら、私たちが生み出してきた放射性物質を無毒化するという力が今現在はない、のですね。
ですから、どこかに隔離するしかないということになってしまっているわけで、え~、最近になって日本の国はもう国内では無理だからモンゴルに押し付けようという、そんなことまで言い出している。

◆今西
はいぃ~。

◆小出
本当にあの恥ずかしい国だと私は思いますし、今、太郎さんがおっしゃったように大隅町というようなところ、南大隅町ですね、なんかに押し付けるなんていうことは到底正しいとは私は思えません。
え~、それぞれの原子力発電所の立地点で引き受けるという選択もあるでしょうし、私はそれを言うなら、東京とか大阪の大都会こそがゴミを引き受けるべきだと思います。

◆山本
きましたねぇ。

◆今西
ん~なるほどねぇ~。

◆山本
消費地が、恩恵を受けたものが、引き取れと。

◆小出
はい。

◆今西
山本さん、もう一つ何かお伺いしたいことがあるとおっしゃられていましたが。

◆山本
そうなんです、先生。
要は、国は、今回の事故の矮小化、ずうっと図って来たじゃないですか。

◆小出
はい。

◆山本
で、結局、あの~、その例えば、どれぐらいの汚染があるのかっていうことに関して、セシウムに、セシウムだったり、そういうものにちょっと触れてるだけじゃないですか。

◆小出
そうです。

◆山本
だから、ぜひ、先生だったり、例えばあのチェルノブイリの汚染地図、作られたあの今中さんであったり、っていう方々が、この今リアルな日本の汚染というものを地図に落とし込めたりっていうことの可能性はないのかなっていうことをお聞きしたかったんです。

◆小出
はい、ただあの~、空気中に出て来たという放射性物質の量でいうなら。

◆山本
ええ。

◆小出
圧倒的に多かったのは、希ガスと私たちは呼んでるものなんですが。

◆山本
なるほど。

◆小出
え~、地面を汚染するとかいうそういう性質はありませんので、え~、汚染地図を作ることはもう出来ません。
その次に大量に出て来たのは、ヨウ素という放射性物質ですが、それもあの寿命が短いために既にほとんど全部もう無くなってしまっていますので、今の段階で汚染地図を作る必要はないと思います。

◆山本
なるほど~。

◆小出
次に問題なのはセシウムであって、セシウムの汚染地図というのはまあ日本の政府も公表していますし、私たちもまあ出来るかぎりで測定をして、政府の発表が合っているかどうかというようなことのチェックぐらいはしているのです。
んで~、ではそれ以外に何が問題かと言うと、皆さんが気にしているのはストロンチウム90であるとか、プルトニウム239というような放射性物質だと思うのですが、大気中に放出された量を問題にするのであれば、私は今ストロンチウム90やプルトニウム239は、むしろちいちゃな問題だと思います。
え~、そういう放射性物質を問題にするのであれば、おそらく水に溶けて海に流れていますので。

◆今西
はぁい~。

◆小出
海のストロンチウム90の汚染地図、プルトニウム239の汚染地図というものをこれから作らなければいけないと思いますが、え~、残念ながら私たちの力、まだそこまでは行っていないということです。
大変申し訳ないと思っています。

◆山本
とんでもないです。

◆今西
ねぇ~、けどね、やっぱりあれだけ汚染水大量に放出してますからねぇ~、東京電力はぁ~。
本当にこれ、日本だけじゃなくてもう世界中に迷惑かかってる話ですからねぇ。

◆小出
もちろんです。
え~、1986年には旧ソ連のチェルノブイリ原子力発電所で大きな事故が起きましたが、そのときには「地球被ばく」というような、まあ言葉が、作られました。
え~、まさに福島のときも、事故のときもそうで、日本の福島だけが汚染しているのではない、日本中汚染しているわけですし、もう世界中が福島からの放射能で汚れてしまったという状況になっています。

◆今西
な~るほどねえ~。
わ~かりましたですぅ~。
小出さん、どうも今日はありがとうございました、本当に。

◆小出
こちらこそ。

◆山本
ありがとうございます。

◆小出
はい、ありがとうございました。

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◆今西
小出先生の話、説得力がありましたねぇ~。

◆山本
ありますね。
心優しい人ですね、コメントの一つ一つが。

◆今西
そうですよねえ~。
ということで、以上、小出裕章ジャーナルでしたっ。


原発事故について、政府や東京電力の情報公開は十分か?--東洋経済1000人意識調査
http://toyokeizai.net/articles/-/7121

東京電力株式会社から福島第一原子力発電所事故に係る映像の公開について報告を受けましたので公表します。(原子力規制委員会)
http://www.nsr.go.jp/activity/bousai/trouble/20130201.html

高レベル放射性廃棄物の処分について(日本学術会議)
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-22-k159-1.pdf

とうとう南大隅町が最終処分地に?
http://226nejime.blog71.fc2.com/blog-entry-111.html

放射能汚染地図1 ベラルーシ共和国の放射能汚染地図
(チェルノブイリへのかけはし)
http://www.kakehashi.or.jp/?page_id=430

地球被曝はじまりの半世紀
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/book/6743n.html



たねまきジャーナルの真相&今、福島第1原発はどうなっているのか 1/2
>
http://youtu.be/F8Oz-1T30-U

たねまきジャーナルの真相&今、福島第1原発はどうなっているのか 2/2

http://youtu.be/pOzCZwYsBwk
2月24日に行われた 東京新宿ロフトプラスワンにて『祝!「ラジオフォーラム」放送開始記念!~「たね蒔き­ジャーナル」終了の真相&今、福島第一原発はどうなっているのか?~』公演の動画です­。

【出演】
小出裕章(京都大学原子炉実験所助教)※前半のみ
おしどり
今西憲之(ジャーナリスト)
西谷文和(ジャーナリスト/ラジオフォーラム代表)※後半のみ
石井彰(放送作家)※後半のみ



2013023小出裕章厚木講演会「美しいふるさとを子どもたちへ」

http://youtu.be/PN6dEM2zlXU
今、私たちに何ができるか 厚木市文化会館にて
あつぎ環境市民の会 主催
神奈川新聞、東京新聞横浜支局後援
$私にとって人間的なもので無縁なものはない-厚木市文化会館にて小出裕章氏の講演会




『美味しんぼ』原作者 「日本は原発事故を忘れている」〈週刊朝日〉
http://dot.asahi.com/wa/2013022500002.html
 週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館)での連載30年を迎えた『美味しんぼ』で、今年始まった「福島の真実編」が話題だ。原作者の雁屋哲さんは、1988年にオーストラリアに移住し、日本と行き来しながら創作、執筆活動をしている。日本や世界の食文化をテーマにしてきた『美味しんぼ』で、福島第一原発事故後の福島の過酷な現実を伝えているが、「日本人は原発事故を忘れている」と嘆く。

*  *  *
 オーストラリアにも日本食材のスーパーマーケットがあり、日本からの輸入食材がたくさん売られています。特に風評被害などは聞きません。しかし、こちらではいまも、熱心に福島第一原発の状況が報じられている。原発が爆発したときの映像が流され、しばしば危険性にも言及する。最近では、日本では爆発の映像もあまり出さないんでしょう? 日本以外の国の人たちはいまも、強い危機意識を持っているのに、肝心の日本人が、事故のことを忘れつつあるように感じるんですよ。

 新聞などの報道は、どうしても断片的になってしまいます。それに対して漫画は、ある物事を全体的にまとめられますし、記録性も高い。『美味しんぼ』は30年続いていますが、30年前の漫画をいまだに読んでいただけています。だからこそ、安直なメッセージは発したくないんです。取材を通じ、なにが「福島の真実」かについてぼくなりの考えはできました。しかし、それを押しつけるのではなく、ぼくがこの目で見た真実だけを漫画で読者に突きつけ、それからあとは、読んだ人に考えていただきたい。いまはそう願っています。

※週刊朝日 2013年3月8日号

美味しんぼ」の「福島の真実篇」について(雁屋 哲の今日もまた)
http://kariyatetsu.com/blog/1568.php
今、私は「美味しんぼ」の「福島の真実篇」を書いている。
ビッグ・コミック・スピリッツ誌の連載も、今週で3回目になった。
福島の取材は、2011年の11月から始め、2012年の12月に、一段落付けた。
福島県は、地図を見ると分かるが、東西に、海岸沿いを「浜通り」、中央の山間地を「中通り」、新潟県沿いを「会津」と分けてよぶ。

$私にとって人間的なもので無縁なものはない

結局1年とちょっとの間、福島に通ったのだが、非常に厳しい取材だった。
それ以前に「被災地篇」を書いたときの取材も厳しかった。(単行本第108巻「被災地篇・めげない人々」)
私は「美味しんぼ」の中で、東北各県を取材して回っていて、その際にお世話になった方達が震災の後どうして居られるか、それが心配になって、宮城、岩手、青森各県を回った。
実際に、巨大地震と津波の被害にあって、生活の基盤を破壊されてしまった方達に被災の実態を伺って歩くのは、その中には親族の方を亡くされた方も居られて、辛い取材だった。
しかし、さすがは粘り強い東北人だけ有って、皆さんめげずに復興に取り組んで居られた。(その実際の姿を、単行本第108巻で是非ご覧になって頂きたい)
しかし、その中で、殆どの方が、「復興しようと努力しているんだが、福島の原発のことを考えるとなあ、ふっ、と力が抜けてしまうんだよ」と仰言った。
たしかに、福島の原発にもう一度何か大きなことが起こったら、宮城も岩手も青森も、復興どころではなくなってしまう。
そうは言いつつも、皆さんしっかり復興への努力を続けておられる。
昔通りには仲々簡単には戻らないだろうが、それでも着実に歩み続けておられる。
さて、それでは福島はどうだろうか。
福島については、色々な方が、それぞれの立場から意見を述べておられる。
福島県の人は全員福島から避難するべきだという人。
少なくとも子供達は全員雛させるべきだという人。
福島は全く安全だ。福島が危険だという人達は悪質な扇動家達だと言う人。
同じ福島を論じるのに立場が違うとどうしてこんなに言うことが違うのだろう。
立場が違うんじゃない、私の言うことが理にかなっているのだ、と言う人もいる。
では、一年間取材した私の福島に対する考えはどうなのか。
勿論、私には自分自身の考えは出来た。
この一年、心身共にくたくたになるほど福島に打ち込んできた。
自分独自の考えを抱かぬはずはない。
しかし、私は決めた。
「美味しんぼ」の福島篇では、私がどう思うかを表明することは止めにする。
反原発であるとか、原発推進であるとか、そのようなことを漫画の中で言うのは止めた。
そのような、一つの意見で漫画全体に色を付けてしまうと、なにやら、宣伝パンフレットみたいになってしまう恐れがある。
一つの考えを読者に押しつけるのも嫌だ。
で、私は、今回の「美味しんぼ」福島篇は「福島の真実篇」とした。
私が見てきた福島の真実を、その真実の姿だけを書く。
それに対してどう考えるか、それは読者にお任せする。
私は読者が色々と物を考えるための材料を提出しようと思うのだ。
今までに、テレビ、新聞、雑誌などで、福島について大量に報道されてきた。
しかし、それを受けとる方は、何か断片的に情報を得るだけで、福島で一体何が起こっているのかその全体を一つの形にまとめることは難しいのではないかと思う。
「美味しんぼ」はその点を考えて、福島の真実をまとめてつかめるように工夫した。
「美味しんぼ」を読んで頂ければ福島の真実を大括りにして掴む事が出来るとおもう。
そこで、私は漫画の持つ記録性に賭けた。
「美味しんぼ」は連載開始以来三十年になる。
しかし、三十年前の第一話を、まだコンビニエンス・ストアで売っている本で読むことが出来る。
現在の「美味しんぼ」の読者の中には、「美味しんぼ」が連載を開始する以前に生まれた方も少なくない。
そう言う方も、読んで頂けると言うことは「美味しんぼ」は三十年以上の寿命を持っている、それだけの記録性を持っている、と言うことだと思う。
漫画の持つ優位性は、新聞・雑誌などの記事より遙かに長い間世間に流通する、長い間世の中の人々に漫画の内容を伝え続けることが出来ることだと思う。
だから、ここで安易に一方の偏った意見を漫画に書いてしまうのは間違いだと私は思ったのだ。
私のするべきことは、まず、現地をしっかり見て回ること。
そして、見て回ったことを漫画に、記録として残すこと。
漫画は、絵とセリフが一体となっているので、その場の状況を理解しやすい。
「美味しんぼ」の「福島の真実篇」を読んで頂ければ、何が福島で起こっているのか、はっきりと、しかも、きちんと全体像を理解して頂けると思う。
これが、私の今回の「美味しんぼ」「福島の真実篇」に対する態度である。
雁屋 哲




小学生の外遊びを義務化。東京都教育委員会の呆れた政策(ずっとウソだった)
http://nekotoenpitu.blogspot.jp/2013/02/toukyoutokyouikuiinnkai.html
東京都教育委員会が、小学生の外遊びを義務化しようとしています。
放射性物質による影響のことや管理人の視点から、この問題を記事にしました。

小学校 外遊び義務です 都教委方針、毎日60分
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013022202000125.html?ref=rank
2013年2月22日 東京新聞(Tokyo Web)

児童に体力をつけさせようと、屋外で体を動かす遊び時間を設ける試みが東京都内の公立小学校で始まる。二〇一三年度から三年間かけて各校で段階的に取り入れる。外遊びは、鬼ごっこやだるまさんが転んだなどの伝承遊び、縄跳びのほか、ドッジボールなどのスポーツをすることが考えられている。

東京都教育委員会が区市町村教委を通じて近く各校に求め、始める時期などは各教委が決める。「外遊びの義務化」で、都内の一部で行っている例はあるものの都道府県レベルで一斉に行うのは珍しい。

最近の子どもたちは、塾通いやゲームの普及などで外で遊ぶ児童が少なくなったとされる。このため休み時間や放課後に教員が主導し、毎日計六十分間、外遊びをする。
昨年四~七月の統一体力テストでは、都内の小学生はほぼ全国平均値だったが、ハンドボール投げや反復横跳びなどの全身運動、二十メートルの走りを繰り返すシャトルランなど持久力が求められる種目は全体に低かった。

担当者は「運動量を増やすことで子どもの生活を活発にし、体力や運動能力を高めたい」としている。

東京都教育委員会が区市町村教育委員会を通じて各校に求めるということ。

理由として、塾通いやゲームの普及などで外で遊ぶ子どもが少なくなったとされる、ということ。さらには、統一体力テストで、一部の成績が低かったことということが書いてあります。

管理人はこの義務化に対して思うことがいくつかありましたので、順に記していきます。あえて、現状で一番の問題を最後に持って行きました。言っておきますと、子どもは外で遊べるのであれば、それが一番です!

◆テストの結果(平均値)で子どもを見るという愚かさ

こういうニュースを見ると腹立たしく思うのは、子どもを平均値でしか見ていないということ。テストの結果で低いから義務化というのは、安直でビジョンがないとも言えます。

今は、学力偏重の世の中になり、塾に通ったり、習い事をたくさんしている子どもがいます。また、体が弱くて運動できない子、運動がもともと苦手な子どももいます。

子どもの成長には個人によって差が大きくあるので、義務という形にしたところで成績は伸びるはずもありません。本当に子どもの成長を望んでいるのであれば、テストが行われた日の運動能力という点として見るのではなく、その子どもが何が得意で、どんなことが好きなのか、そういうことに目を向けていくのが教育なのではないでしょうか。

運動や成績という指標で小学生を見ていても、教育は何ら良くならなりません。また、義務化というのは、教育の力の無さを自分たちで吐露しているようなものだと思います。

◆場所の問題

23区内はおもいっきり遊べる大きな広場が数えるほどしかないことが挙げられます。
地域内で遊ぼうとするならば、囲いのない小さな公園、もしくはちょっとした広場です。そういった場所は、道路に面していて、車も往来します。囲いがないので、ボール遊びもろくに出来ません。

また、広いグランドのような公園があっても、野球禁止とかサッカー禁止と書いてあります。ボール遊びができません。もちろん、できるところもありますが、数が少なすぎます。

学校開放された小学校が一番でしょうか…

◆放射性物質のこと

これが一切書かれていないのが納得いきません。

東京都には大量の放射性物質が降ってきています。とりわけ、東京都葛飾区・江戸川区・足立区あたりはホットスポットが存在し、足立区の中川公園では0.7マイクロシーベルトを超え、葛飾区の水元公園は毎時1マイクロシーベルトを超えています(平成24年6月25日)。

ちょっとずるい気もする数値の出し方で、高い数値をあえて引っ張り出しました。
しかし、管理人が住んでいる地域は、0.15マイクロシーベルトを下回る日はほとんどありません。福島第一原発事故前の1ミリシーベルトは、1時間に換算すると0.114マイクロシーベルト/時です。ですので、0.15マイクロシーベルトというのは、年間1ミリシーベルトを超える値となります。

外で遊んでいて、転んで傷が出来ればそこから放射性物質が内部に入り内部被曝となります。また、汚れた手で水を飲んだり食べ物を食べたりすることでも内部被曝となります。

このようなことを考えたら、外遊びを義務化するということを、「普通ならば考えないはず」です。子どもの教育にとって一番大事なのは子どもの命であり、健康です。その視点がない政策は、子どもを大切にしないということになります。

もう一度考えなおしていただきたいです。

東京都教育委員会お問い合せページ
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/mail.html

皆さんの意見を送りましょう。
意見を送らないと黙認されそうです。

記事が良かったなと思ったら、拡散していただけると嬉しいです( ^o^)ノ




新たに2人の子どもに甲状腺がん見つかる

http://youtu.be/mwhVTmW9NhY
福島報告 (2013年02月23日)
新たに2人の子どもに甲状腺がん見つかる
県民の健康情報は誰のものなのか
報告:藍原寛子氏(医療ジャーナリスト)

 東電福島第1原発事故の影響を調べる福島県民健康管理調査検討会が2月13日、福島市­で開かれ、18歳以下の子どもを対象に平成23年度に実施した甲状腺検査の第2次検査­の結果が発表された。それによると、甲状腺がんと診断された子どもが新たに2人、甲状­腺がんの疑いの子どもが7人あることがわかった。これまでの発表と合わせると、がんが­3人、疑いが7人、合計10人の子どもの甲状腺に重大な異常が見つかったことになる。
 子どもの甲状腺がんは、100万人に1人ないしは2人という極めてまれな病気だが、検­査を受けた子どもの人数は38,114人(おもに原発に近い地域の居住者)。3人がが­んと診断されたことは約12,000人に1人とかなり高い割合に上った。
 この割合について、検討会座長の山下俊一福島県立医大副学長、委員の鈴木眞一・同大教­授らは、会議や記者会見の中で、原発事故との因果関係について否定的な見解を示した。­その理由として?甲状腺がんの進行は遅く、少なくても5~7年後であり、いま発見され­た腫瘍は原発事故前からできていた可能性がある?疑いを含めた10人に地域的な偏りが­ない(ある市町村に集中しているわけではない)?検査機器の精度が以前より高くなった­ため、従来なら後年に発見されていたがんが前倒しで(=早期に)発見された―などを挙­げた。
 しかし、10人が住んでいた地域の福島第一原発からの距離や推定被曝量などの情報は、­「プライバシーの保護」(鈴木教授)を理由に開示されなかった。このため、両教授の見­解に対する客観的な検証は事実上進んでいない。
 ドイツでは2008年、稼動中の原発周辺で小児がんが増加しているという結果をまとめ­たKiKK(キック)スタディが報告され、政府もその結果を認めたことにより、社会的­に脱原発の機運が盛り上がった背景がある。仮に今回の原発事故と10人の診断結果との­間に因果関係はないとするなら、福島県民は子どもたちが原発からの恒常的な放射線等の­影響を受ける環境にあったのかどうかを知る権利はあると考えられる。



衝撃の意見書「福島の子どもたちはチェルノブイリより危険」 今後、甲状腺がん激増のおそれ (日刊ゲンダイ)「日々担々」資料ブログ
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-8153.html
今後、甲状腺がん激増のおそれ

福島原発事故の放射能被曝による健康被害を懸念した郡山市の小中学生14人と保護者たちが集団疎開を求めて裁判を起こしている。「ふくしま集団疎開裁判」と呼ばれ、仙台高裁で抗告審が続いているが、そこに衝撃的な医師の意見書が提出された。


福島の小児甲状腺がんの発生率は「チェルノブイリと同じかそれ以上のおそれがある」と指摘しているのである。

裁判は原告側が11年6月に郡山市を相手取り、福島地裁郡山支部に仮処分申請して始まった。1年8カ月にわたる「異例」の長期裁判を経て、近く結論が出るとみられるが、19日付で原告側から一通の意見書が提出された。

北海道・深川市立総合病院内科部長の松崎道幸医師が書いた「今、福島の子ども達に発生している甲状腺がんについて」である。松崎医師は、福島の県民健康管理調査の検討委員会が13日に公表した「18歳以下の甲状腺がんは3人」との報告を受け、チェルノブイリ原発周辺で行われた10歳以下の子どもの健康調査データと比較した。その結果、チェルノブイリでは事故後5年経ってから、約1万4000人に1人の割合で甲状腺がんが見つかったのに対し、福島は3800人に1人(7人の疑いも含む)と極めて高く、しかも、発見された期間が短いことから、今の福島の子どもたちが「チェルノブイリ高汚染地域の子どもに匹敵する頻度で甲状腺がんが発生し、今後、激増する恐れがある。福島中通りとその周辺の放射線レベルの高い地域に居住を続けることは、医学的にまったく推奨できない」と断じているのだ。

興味深いのは、チェルノブイリ原発周辺の健康調査データをまとめたのが、県民調査も指揮している山下俊一・現長崎大大学院医歯薬学総合研究科教授であることだ。「放射線はニコニコ笑っている人には来ない」とのトンデモ発言で総スカンを食らった人物だ。

「調査データをまとめた『山下論文』では、持続的な低線量被曝も子どもの甲状腺がんにつながる可能性を指摘している。この通りなら、福島の子どもは一刻も早く疎開させるべきだという結論になります」(福島県政担当記者)

こんな意見書の存在がてんで報じられないことが恐ろしい。


甲状腺癌肺転移の覚書
http://www17.plala.or.jp/ganchanmemo/main.html



室井佑月氏が「ほんと虫酸が走る」と思った相手〈週刊朝日〉
http://dot.asahi.com/wa/2013022700003.html
 福島県は2月13日、東京電力福島第一原発事故の発生当時に18歳以下だった3人が甲状腺がんと診断され、7人に疑いがあると発表した。しかし福島県の県民健康管理調査検討委員会は、原発事故との因果関係はないとした。作家の室井佑月氏はこのことについて次のように話す。

*  *  *
 3万8千人の子供たちの中から、甲状腺がんの子が3人、疑いのある子が7人ってどうなのか。だって、通常では子供に甲状腺がんが見つかる可能性は100万人に1人か2人なんだという。

 しかし、このことに対し、福島県の県民健康管理調査検討委員会の方々は、こんな風にいっている。福島県立医大の鈴木真一教授は、「甲状腺がんは最短で4~5年で発見というのがチェルノブイリの知見。今の調査はもともとあった甲状腺がんを把握している」。つまり、福島第一原発事故による放射線の影響じゃないんじゃない、ってことをいいたいんだ。

 検討委の山下俊一座長は、「数だけ見ると心配するかもしれない。しかし20代、30代で見つかる可能性があったものが、かなり前倒しで見つかった」とまでいいきった。

 通常より、子供たちに甲状腺の異常が多かったことを指摘されると、「(比較する)前例がない」だってさ。

 あたしはさ、この人たちのこの問題に対する対応に、ほんと虫酸が走る。福島第一原発が事故を起こした。そして、人体に悪影響を及ぼす放射能が漏れた。原発周辺に住む人々は、事故後に国から適切な情報を貰えず、大なり小なり被曝した。

 その事実は決して変えられないことだ。変えられないことだけに、反省し、被曝した可能性がある人たちの側に立って、これから物事を考えていかなきゃいけないと思う。

※週刊朝日 2013年3月8日号



広瀬隆 講演会 汚染食品について

http://youtu.be/32JUQXOilU8
2013年2月24日 岡山県にて
全て公開できないので、日本に住む全ての方に関わる食品についてをUPいたします。
講演の途中からですが、参考なれば幸いです。



ホットスポット9市 「子ども・被災者支援法の遂行急げ」復興庁に要望(田中龍作ジャーナル)
http://tanakaryusaku.jp/2013/02/0006723

$私にとって人間的なもので無縁なものはない
根本復興大臣あての要望書を提出に来た千葉県9市の放射能対策部署職員。=26日、復興庁が入るビル 写真:田中撮影=

 空念仏と化している「子ども・被災者生活支援法」の遂行を求めて、ホットスポットと言われる柏市、流山市など千葉県9市(※)の放射線担当部署の職員が、きょう、復興庁を訪れ要望書を提出した。

 子ども・被災者生活支援法(正式名称:東京電力原子力事故により被災した子どもをはじめとする住民等の生活を守り支えるための被災者の生活支援等に関する施策の推進に関する法律)は昨年6月、全会一致で国会議決され施行された。

 だが、支援を受ける対象が具体的に示されておらず、福島県外にあって放射線量が高い地域に住む人々の苛立ちは募る。

 政府が避難指示を出すほど高くないが、放射線量が一定基準以上の地域を「支援対象地域」という。子ども・被災者生活支援法では、被災者が対象地域に住み続けるにしても、避難するにしても適切に支援する(第2条2項)、とされている。

 ところが肝心の「一定基準」を示す放射量の数値が決まっていないのである。これではホットスポットと呼ばれる放射線量の高い地域に住む住民はたまったものではない。 

 早川由紀夫教授(群馬大学)の放射能汚染地図によれば、千葉県流山市や柏市などの線量は0・5~1μSv/h を示す。0・6μSv/h以上は「放射線管理区域」だから、相当に汚染されていることになる。子を持つ親や妊産婦は気が気でない。

 経済的な事情などから「子ども・被災者生活支援法」の遂行を待ち望む住民は少なくない。柏市、流山市などの千葉県9市の放射能対策担当職員は住民に突き上げられた格好で復興庁を訪れたのである。

 9市の職員は根本匠・復興大臣あてに「支援対象地域に指定すること」「住民が将来に渡って安心して暮らせるように支援する施策を実行すること」「被災者の生活支援に係る費用は全額国が負担すること」の3項目からなる要望書を提出した。

 対応した復興庁の水野靖久参事官は「要望として受け取りました」と答えたそうだ。

  ◇
(※)柏市、松戸市、流山市、我孫子市、野田市、鎌ヶ谷市、印西市、白井市、佐倉市。


千葉9市が復興庁へ支援要望~子ども被災者支援法

http://youtu.be/omGeJgY3Oqk
千葉県内の9市が合同で、26日、復興庁を訪れ、子ども被災者支援法の支援対象地域に­指定するよう求める要望書を手渡した。
 
合同の要望書を提出したのは、東京電力福島第一原子力発電所事故の影響で、環境放射線­量のレベルが年間1ミリシーベルトを超えているとして、放射性物質特別措置法の「汚染­状況重点調査地域」に指定されている柏市、松戸市、流山市、我孫子市、野田市、鎌ケ谷­市、印西市、白井市、佐倉市の9市の放射線管理課などの職員ら。主に健康調査などの問­題について、復興庁の担当者と1時間ほど懇談を行った後、水野靖久参事官に要望書を手­渡した。
 
要望書は9市の市長の連名で、子ども被災者支援法に定められている「支援対象地域」へ­の指定を求めているほか、健康管理調査の必要性や生活支援、また、支援策にかかる費用­の国費負担を求めている。
 
千葉県内の自治体では既に、流山市や我孫子市が独自に要望書を提出しているが、9つの­市が合同して提出するのは初めて。柏市の環境部放射線対策室の松澤元氏は、「子ども被­災者支援法に関して、健康調査に対する考え方などがわからなかったので、質問した。市­民から要望がたくさん寄せられているので、まとめて届けたというのが趣旨」と説明。ま­た、千葉県松戸市の市民環境本部環境担当部放射能対策課の江部昭夫課長は「9つの市の­考え方が一致したということ。同じ思いでいる」と語った。





【666】 集中講演録・地球温暖化(第二話) / 武田 邦彦

http://youtu.be/tKG6t8ZZjZ4
集中講演録・地球温暖化(第二話)
http://takedanet.com/2013/02/post_2ebc.html
地球温暖化第二話です。ここでは現在は「第二氷河時代」でとても寒いこと、今後は寒くなることが予想されることをお話しします。
$私にとって人間的なもので無縁なものはない


(平成25年2月17日)



20130223 UPLAN チェルノブィリ原発事故~福島3号機核爆発との関係で考える

http://youtu.be/VV1wCdirgRM
槌田ゼミ 徹底解析・福島原発事故(10)槌田敦