核兵器の作り方((((;゚Д゚)))) | 私にとって人間的なもので無縁なものはない

核兵器の作り方((((;゚Д゚))))



20130201 報道するラジオ「もしも、あなたの街が放射能汚染されたなら」

http://youtu.be/okfab3PajBM
2013年02月01日【金】報道するラジオ
「もしも、あなたの街が放射能汚染されたなら~
 千葉県柏市の場合」
ホットスポット~低線量の放射線・健康への影響は?
※2013年01月19日 千葉県柏市「東葛から問う」
放射線対策と原発の明日 対談
日本原子力研究開発機構 小林泰彦
京都大学原子炉実験所  小出裕章
葛飾 市民ティービーさんの動画より
http://youtu.be/MLpfzMQVVsw

福島第一原発からは、今でも放射性物質が外に排出され続けています。
高い線量の地域には人が入ることが出来ませんが、そうでない地域でも、放射能に対して不安を抱えながら暮らしている人達が大勢います。
最大の心配事は健康への影響で、いわゆる低線量の放射線についての情報がないからです。
低線量放射線の影響について全く違う意見を持った科学者の討論会を水野晶子アナウンサーが取材しました。
2人の専門家の見解を聞いてもらうとともに、そうした地域のひとつ、千葉県柏市で暮らす柳沢典子さんに現状を聞きます。



日本の原発、段階的に稼動再開の見通し=ウエスチングハウスCEO(ロイター)
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK828125620130129
 [プラハ 29日 ロイター] 東芝(6502.T: 株価, ニュース, レポート)傘下の米原子力大手ウエスチングハウス(WH)のダニエル・ロデリック最高経営責任者(CEO)は、日本政府が国内原発の稼動を段階的に再開するとの見方を示した。

 新政権の関係者や顧客と話をした結果、国内のムードが変わったと感じているという。プラハで記者団に述べた。

 同CEOは「日本の原発の稼動再開をかなり楽観している。すべてではないだろうが、多くが再開されるだろう」と発言。年内に2基の稼動が再開する可能性があり、来年以降も再稼動する原発の数が増えるだろうとの見方を示した。

 同CEOは「日本国内を見渡せば、準備が整っていることがわかる。安全向上に向けた措置が多数導入されており、津波対策も施されている」と発言。

 「まだ時間はかかるだろうが、福島原発の事故の真相が明らかになり、ムードがかなり大きく変わった」と述べた。 

 政府は昨年12月、3年以内に全原発の再稼働の可否を判断する考えをあらためて示した。


安倍政権が約束? 大手原発CEO「日本の原発は大部分が再稼動される」 (日刊ゲンダイ)「日々担々」資料ブログ
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-7961.html
驚いた。日本の「原発再稼働」を海の向こうで外国人が明言している。

東芝傘下の米原子力大手ウェスチングハウス(WH)のロデリック最高経営責任者(CEO)は29日、プラハで記者団に対し、東京電力福島第1原発事故を受けた安全対策を終えれば、日本は原発の大半を段階的に再稼働するとの見方を示した。

同CEOは、安倍政権の関係者や日本の顧客企業と面会し、「ムードは大きく変化した」と確信したという。「日本の原発再稼働を楽観している。すべてではないかもしれないが、大部分が再稼働されると思う」と発言した。

さらに同CEOは、年内に新たに2基が再稼働される可能性があり、来年以降は徐々に増えるとの見通しまで示した。

東芝の原発子会社のトップがここまでハッキリ明言するのだから、日本で相当の言質を得ているのだろう。日本人は知らないのに……。安倍政権は完全に国民をナメている。



汚染水、海へ放出検討 東電(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013013190070215.html
 東京電力が、福島第一原発の高濃度汚染水を処理した大量の水を海洋放出することを検討し始めた。敷地内に水をためるタンクの増設に限界がみえてきたためだ。ほとんどの種類の放射性物質を法定濃度未満になるまで除去するというが、地元漁協は強く反発している。 (小野沢健太)
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 「とんでもない話だ。たとえ、どれほど念入りに処理したとしても放出は一切認められない」。福島県漁業協同組合連合会の中田研二参事(58)は憤る。
 茨城県の茨城沿海地区漁業協同組合連合会の吉田彰宏専務も「出荷規制がかかった魚がまだ二十種類もある。今も被害が続いているのに放出という話が出てくること自体、いったい何を考えているのか。現場の実情をあまりに知らなすぎる」と怒りを隠せない。また、同県北茨城市の大津漁協に所属する漁師の男性(60)は「少し風評被害が落ち着いてきたのに、汚染水を流されたら、また『茨城の魚は食べられない』となる。苦しみを分かっていない」と訴える。
 福島第一原発では二〇一一年四月、毎時一〇〇〇ミリシーベルトを超える極めて高濃度の汚染水が海に漏れた。その後、高濃度汚染水の移送先確保のため、比較的に低濃度の汚染水を意図的に放出。魚類から当時の暫定規制値(一キログラム当たり五〇〇ベクレル)を超えるセシウムが検出され、漁業者は操業自粛に追い込まれた。
 現在は放出を避けるため、タンクに貯水。千基超のタンクに約二十二万トンの処理水がたまり、汚染水処理に伴う廃棄物やがれきも管理している。注水した水は建屋地下に流れ込む地下水と混じって、汚染水は一日四百トンずつ増加。一部は処理して冷却に再利用できるが、大半はタンクにためるしかない。
 一三年度、敷地南側の駐車場など十万平方メートルをタンク造成地に充て、タンク容量を計七十万トンまで増やす計画。それでも、たった二年半で使い果たす見込みだ。北側の森は地盤が軟弱でタンクの長期保管に不安が残る。
 東電側が海洋放出に言及したのは、福島第一の廃炉計画を審議する二十四日の原子力規制委員会の検討会。担当者は「最終的には関係者の合意を得ながら、そういった活動(海洋放出)ができれば、敷地に一定の余裕ができる」と述べた。
 東電が期待するのがセシウム以外の多くの放射性物質も除去できる新しい処理装置。実験では一部の物質を除けば、法定濃度をクリアできる水準まで浄化できたという。
 東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は記者会見で「現段階で放出は具体的に考えてはいない」と釈明したが、いずれ処理水が貯蔵しきれなくなるのは明白。その前に、地元も納得できる解決策を打ち出す必要がありそうだ。




伊方原発をとめる会ニュース(2013年1月15日 NO.5)より
第2回口頭弁論の陳述を終えて 渡部寛志(原告団共同代表)
http://www.ikata-tomeru.jp/wp-content/uploads/2012/01/130117tomerunews05.pdf
こんな事があったのに「変わらない社会」とは何なのだ。「なぜ私たちが」と。
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報道の自由度”日本53位に大幅後退(NHK)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130130/k10015163951000.html
ジャーナリストの国際団体「国境なき記者団」は、国や地域ごとにどれだけ自由な報道が認められているかを表す「報道の自由度」のランキングを発表し、日本は、東京電力福島第一原発の事故で開示される情報が限られているなどとして前の年の22位から53位へと大幅に順位が下がりました。

「報道の自由度」のランキングは、パリに本部を置く「国境なき記者団」が毎年発表しているもので、今回は179の国と地域が対象となりました。
このうち、日本は、東京電力福島第一原発の事故について、「透明性に欠け、個別取材に対して政府などから開示される情報があまりにも限られている」などとされ、前の年の22位から53位へと大幅に順位が下がりました。
これについて「国境なき記者団」は、「例年は上位に入っている日本の評価が急落したことは、警鐘が鳴らされたものと受け止めるべきだ」と指摘しています。
ほかの国や地域の順位を見ますと、1位のフィンランドを筆頭にヨーロッパ諸国が上位を占め、アジアでは、民主化が進むミャンマーが、当局による検閲が行われなくなったなどとして前の年から18順位を上げ、151位とされたほか、中国がほぼ横ばいの173位、北朝鮮は変わらず178位でした。

Reporters Without Borders
http://en.rsf.org/
2013 Press Freedom Index
http://fr.rsf.org/IMG/pdf/classement_2013_gb-bd.pdf


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北朝鮮 核実験場に放射能測定装置を設置か(聯合ニュース)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2013/01/31/0200000000AJP20130131004100882.HTML
【ソウル聯合ニュース】韓米情報当局の分析の結果、北朝鮮・豊渓里の核実験場で核実験後に坑道の外に漏れ出る放射能を測定する装置が設置されたと伝えられた。また消息筋は、坑道内の起爆装置を遠隔操作する指揮統制車両と似た車両が確認され分析中だと明らかにした。

 韓国軍は3回目の核実験の準備がほぼ完了し、北朝鮮指導部の政治的決断だけが残されている状態と判断している。軍当局は31日、核実験や軍事挑発に備え、前線部隊の警戒態勢を一段階引き上げた。特に、海上の南北軍事境界線と位置付けられる北方限界線(NLL)付近の部隊は北朝鮮の砲撃などによる挑発に備え、待機態勢を維持しているという。

 国防部の金寛鎮(キム・グァンジン)長官は同日、北朝鮮と近い京畿道・漣川にある陸軍第25師団を訪れ、「警戒態勢、監視体制を一段階引き上げている」と強調した。敵の挑発に報復できるレベルだと説明した。

 政府筋は、在韓米軍が核実験場を綿密に監視し、韓国軍は北朝鮮の軍事挑発の可能性を注視していると伝えた。また、軍は北朝鮮が核実験に前後して中・短距離ロケットを発射する可能性が高いと判断し、偵察機や空中早期警戒管制機を動員して北朝鮮への監視を強めているという。


核燃料サイクル施設:再処理工場、「新基準待たず10月完成」 原燃社長が意向 /青森(毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20130131ddlk02040041000c.html
 原子力規制委員会が核燃料サイクル施設の新しい安全基準を今年12月をめどに策定することについて、日本原燃の川井吉彦社長は30日、青森市内で開いた定例記者会見で「使用済み核燃料再処理工場は何とか10月に完成させたい」と述べ、新基準の策定を待たずに六ケ所村の同工場を完成させる意向を示した。

 規制委は、原発について新しい安全基準を31日にまとめる方針。中央制御室が事故で使えなくなった場合に代替する「第2制御室」の新設や放射性物質を含んだ排気を浄化するフィルター付きベント(排気)装置などの追加を義務付ける見通しだ。

 サイクル施設についての新安全基準でも、同様の追加設備を求める可能性があり、原燃が10月に再処理工場を完成させても、追加設備が整うまでは操業が認められない可能性もある。川井社長はこの点について「操業しながらある程度の期間で建設する設備もある。新安全基準は当然そうなるものと期待している」と述べ、追加設備には“猶予期間”が置かれ、当面の操業は可能になるはずとの見方を示した。【酒造唯】


核兵器の作り方(めげ猫「タマ」の日記)
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-593.html
 安倍総理は核武装に熱心そうです(1)。そこで核兵器の作り方をまとめてみました。六ヶ所村の再処理工場が10月に完成すれば、材料を作る設備は全て揃います。

1.材料をそろえる
 核兵器の材料はプルトニウム239やウラン235ですが、ホームセンターにいっても売ってくれません。だから、自分で作るしかありません。天然のウランでは爆発的な核分裂を起こすことができません。そこで、核分裂を起こしやすいウラン235を集めるか、ウランからプルトニウム239を作ってやる必要があります。そこで作り方をまとめると以下の図になります。

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※(2)(3)などより作成
 緑日本で稼働中
シアン日本で建設中(10月完成予定)
 図―1 核兵器材料の作り方

①天然ウランを手に入れる
 天然ウランは世界各地に分布しています。

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※(3)を引用
 図―2 天然ウランの分布

どこかの国がこっそりと売ってくれるかもしれません。それがだめなら、人形峠のウラン鉱山を再開すればいいと思います。いまは閉山しています(4)(5)が、まだウラン鉱石は残っていると思います。

②ウランを濃縮する。
 天然ウランをプルトニウムを作る原子炉が世界にはありますが(6)、日本にはありません。ウランには235と238がありますが、238は核分裂を起こしません。そこでウラン235の割合を高めす。このような作業をウラン濃縮と言います(7)。日本では青森県六ケ所村にあります(8)。
 
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複数の遠心分離機(新型遠心機)が連結して置かれているカスケード室

※(9)より引用
 図―3 ウラン濃縮装置の心臓部(遠心分離機)

 このまま濃縮してウラン235の割合を90%程度にすればそのまま核兵器材料として利用できますが、天然ウランのウラン235は0.7%ですの(10)ので、とっても大変です。そこで2~3%程度にまで濃縮します。そうすれば、普通の原子炉で核分裂を起こすことができます。

③原子炉でウラン238をプルトニウム239に換える
 ウランを原子炉で核分裂をさせると、中性子が出ます。中性子をウラン235が吸収すると新たな核分裂が起こりますが、ウラン238が吸収するとプルトニウム239に変化します(3)(11)。

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※(11)を引用
 図―4 原子炉でプルトニウムができる過程

ここで注意しないといけないのは、原子炉に長く置かないことです。普通の使用済み燃料から取り出したプルトニウムは、核兵器には使えません(12)。核兵器に使いたいのはプルトニウム239ですが、使用済み核燃料にはプルトニウム240などの不純物を含みます。これらが悪さするみたいです(12)。でも心配いりません。核燃料は通常の原子炉では3~4年程使いますが、早めに(たとえば3~4ヶ月)で取り出せば十分に核兵器として使えます。

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 ※燃焼度は原子力燃料をどれだけ使ったパラメータで、大まかな言い方をすれば1ヶ月使うと1MwD/kgだけ増えると思ってきださい(かなりいい加減だ説明?)
 ※(13)より作成
 図―5 核燃料の使用期間の増加に伴うプルトニウム240の増加

 原子炉はいまでの日本各地にあるのでこの作業は問題ないと思います。

④プルトニウムを取り出す。
 核燃料には、ウラン、プルトニウム、あるいはその他の不純物が混在しています。ここからウランやプルトニウムなどの有用な物質を取り出すのが再処理です(14)(15)。

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  ※東北電力のHP(15)より引用
 図―6 核燃料サイクルの概念
でも、この図のMOX燃料工場を「核爆弾工場」に、MOX燃料を「プルトニウム原爆」に入れ替えても問題ないと思います。

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図―7 プルトニウム爆弾のサイクル

再処理には再処理工場が必要ですが、今年(2013年)の10月に完成を予定しています(16)(17)。再処理工場では、少し工程を変えるだけで、プルトニウムのみが取り出せるようになります。

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※日本原燃の図表(18)を元に(=^・^=)が作成
 図―8 再処理工場工程の改造案

2.組み立てる
 起爆装置32個、遅い火薬と早い火薬(合計で200~300kg)、ホウ酸合金、天然ウラン(あるいは劣化ウラン)、プルトニウム(数キロ)を用意します。これを以下のように組み立てます。

$私にとって人間的なもので無縁なものはない
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(a)全体図         (b)一部断面の拡大
 図―9 プルトニウム原爆の構造と材料(19)

注意することは
 ①爆薬が均一に広がるようにすること。起爆装置の周りから爆発が始まるので、起爆措置の近くは遅い火薬を大目にして、中心には同じ時間に爆風が到着するようにします。
 ②プルトニウムの量を間違えない事(多すぎると起爆装置に点火する前に自発核分裂をお越しますし、少なすぎると爆発しません)
 (=^・^=)的にはそんなに難しい構造ではないと思っています。相当部分はコンピュータ解析でできると思います。まして、原子炉の運転実績があるので照合することもできます。それにMOX燃料工場にはプルトニウムを扱う設備が揃っています。

<余談>
 10月に青森県六ヶ所村の再処理工場ができれば、安倍総理念願の核爆弾を作る設備が揃います。だから、原発停止などとんでもない話だと(=^・^=)は思います。
少し専門用語が多く、分かり難い説明があるかと思います。疑問があればお手数ですが書き込みをお願いします。

<2013/2/追加>海外産のプルトニウムは品質が悪く核爆弾には使えない。

 日本ではまだ再処理工場が動いていなので、海外に再処理を委託しています。原子力発電所では核燃料を3~4年使います(12)。プルトニウムには239の他に240や241といったものがありますが、核爆弾に適しているのは239です(3)が、3から4年も使った核燃料はプルトニウム240などの不純物の割合が増えます(12)。不純物が多いと核兵器の材料には向きません。これは、プルトニウム240は高い確率で自発核分裂を起こす性質を持っているので、プルトニウム全体が超臨界に達する前に一部で自発核分裂が起きて爆弾が四散してしまい効率よく爆発されらねないためです(2)。
 日本にはまだ再処理工場がありませので(17)(18)、再処理はイギリス、フランスに委託しています(付1)。これまで送ったのは、不純物(プルトニウム240等)を多く含んだ使用済み核燃料なので、戻ってきたプルトニウムも不純物(プルトニウム240)を含んで居るので、核兵器材料には向かないと思います。
 技術論から離れるのですが、フランスもイギリスも核保有国なので、核兵器に何が使えるか知っているし、核兵器の材料になるような物は他国には送らないと思います。
※この件のご意見があったので追記しました。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 核武装の為に原発は必要です!
(2)原子爆弾 - Wikipedia
(3)プルトニウム - Wikipedia
(4)天然ウラン - Wikipedia
(5)人形峠 - Wikipedia
(6)プルトニウム生産炉 (03-04-11-04) - ATOMICA -
(7)ウラン濃縮 - Wikipedia
(8)ウラン濃縮工場
(9)工程(ウラン濃縮工場
(10)高濃縮ウラン - Wikipedia
(11)プルトニウムは、発電中の原子炉の中で生まれます-原子力情報-ほくでん
(12)発電用級と兵器用級のプルトニウムの違い?
(13)核燃料の使用期間?
(14)再処理とは
(15)プルサーマルのしくみ | 東北電力
(16)全体工程
(17)再処理工場「10月完成」 日本原燃社長、新基準適用待たず  :日本経済新聞
(18)再処理工場のしゅん工時期の変更について(2012年9月19日)
(19)ファットマン - Wikipedia


Atomic Bomb Test

http://youtu.be/UTdy1Yp1h5A


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緊急論述 : 原子力発電の安全基準とは ? 専門家の見解 その1 / 武田 邦彦

http://youtu.be/iu-JIOaZwqw
緊急論述:原子力発電の安全基準とは?専門家の見解 その1
http://takedanet.com/2013/02/1_d748.html
規制委員会の新しい原発の安全指針がパブリック・コメントの時期を迎えましたが、その内容は極端に貧弱で、このことを多くの人がコメントを政府に出す必要があると思いましたので、少し長いのですが、「このまま原発の基準が決まったら、危険なことになる」ので緊急で掲載しました。パブリック・コメントを出すご参考になればと思います。できるだけ普通の用語を使って話します。

・・・・・・・

2012年の福島原発事故はなぜ起こり、なぜ恐怖をもたらしたのだろうか? 日本のもっとも重要なものの一つであり、国民の一人として、また科学者として見解を示したい。長大となるが必要な点は網羅した。

まず、それは次の7項目にまとめられる。この重要なことが基準に入っていなければならない。

1) 固有安全性と多重防御という2大概念を設計に取り入れていなかった、

2) 事故時の被曝限界を決めておいたのに、真剣に守ろうとはしていなかった、今、被曝限度不明のまま、基準が決まろうとしている、

3) 「想定外の事故」に対して責任を持たなくても良いことになっていた、

4) 危険だから東京でつかう電気を新潟と福島で作っていたのに安全だとしていた、

5) 原発からでる廃棄物をどうするか決まらないまま運転していた、

6) 事故が起こった時、何をすれば良かったか決まっていなかった、

7) 低線量被曝による健康被害が明確になっていなかった。

原発に少しでも関係した専門家なら、この7つの未解決課題があることに合意できるだろう。だから、この7つの課題に対して明確な回答をせず、原発を稼働させるのはきわめて危険である。

原発は巨大なもので、広島原爆と比較すると数1000倍の放射性物質を保有して運転している。だから、ひとたび爆発すると、福島原発のように、日本の国土、子ども、そして経済に対して甚大な影響を与えることなる。

よく、「原発を再開しないと日本経済に甚大な影響がある」と言われるが、それは「原発が事故を起こさないなら」という前提に基づいていて、そのためには「安全に稼働させるための基準の存在と実施」が前提であることも言うまでも無い。

私は経済より日本の国土と子どもを大切にしたいが、これは経済の発展、国の発展と同じである。原発が危険なら、運転を継続することは日本に大きなダメージを与えるから、経済が発展することはない。もしくは「戦争によって経済が発展する」と同じ論理で、「人の幸福よりお金が優先する」という哲学に基づかなければならない。

次回に、項目別に慎重に考えていきたい。

(平成25年2月1日)

緊急論述 : 原子力発電の安全基準とは ? 専門家の見解 その2 / 武田 邦彦

http://youtu.be/KjcZx_eKSPc
緊急論述:原子力発電の安全基準とは?専門家の見解 その2
http://takedanet.com/2013/02/post_92c0.html
第一に、仮に原発がどんな事態になっても原子炉自体が核爆発することはないと言われてきた理由:すなわち「固有安全性」について疑問が残ったままである。このブログでも取り上げたが、福島原発の爆発の後、なぜあれほど必死に注水したのか?(政府はなにを恐れたのか?) 

原子力の専門家でなければ「メルトダウン」という言葉に恐怖を感じたと思うけれど、メルトダウンは放射性物質の飛散という点では危険では無い。だから、何を恐れて政府が必死に水を掛けたのかまだ不明である。

3号機の爆発の噴煙がなぜ上空に昇ったのかが明確に説明される必要がある。噴煙が上方に上がるためには原発建屋の下部で爆発が起こらなければならず、原発下部には酸素が不足するはずなので、水素爆発の可能性は低い。

一方、原子炉が再臨界に達したとすると、原子炉は破壊されているはずだが、破壊されていないと報道されている。つまり、合理的な説明が無いままである。また誰が報道統制しているのかも不明だが、4号機の爆発映像は定点カメラで福島中央テレビやNHKが保有しているはずだが、公開されていない。

人命と今後の大きな選択に関係するのだから、国民の知る権利の大幅な違反である。

また多重防御については、それが原発の安全の基幹であると繰り返し述べられたにもかかわらず、現実は福島原発、他の原発を含めて多重防御になっていないことが明らかになった.このことについて「詐欺罪」を検討し、誰がどのようにウソをついたのか、そのウソは今後の再開に問題が無いのかを明らかにしなければならない。

体罰問題などであれほど報道をくり返すマスコミは、2011年の大事故と今後の日本の将来に大きな影響を与える、この巨大なウソをまったく追求していない。

核爆発系、電源停止系、テロ系、多重防御系および人為的事故系について、「多重」とは「何重」なのか、具体的にそれぞれについて、どのような「多重防御」が施されているかも曖昧である。

・・・・・・・・・

次に、安全設計には具体的に「どういう状態を安全と言うのか」ということが決まっていないとできない。素人なら「おおよそ安全」ですむけれど、工学的には、基本設計はもちろん、制御系や機器の信頼性、鉄板の厚みからはじめてすべての設計は基本として守らなければならない「数値」が必要である.

これまでは、その基本となる数字は「通常時1年1ミリ、1万年に1度の頻度で起こる事故に対して5ミリを限度とする。原発敷地境界で0.05ミリ」となっていたが、福島原発事故ではあらかじめ決まっていた基準の根幹をいとも簡単に放棄した.これでは安全設計は意味が無かったことになる.

現在進んでいる規制委員会の基準に「守るべき数値」が表面にでていない.仮に「政治的に明らかにできない」という状態で安全基準を決めるなら、また危険な原発を動かすことになろう。

特に規制委員の中には中村委員のように「1年20ミリまで大丈夫」と繰り返し法令や今までの安全基準のもとになる数値を否定している委員がいる。自らの信念から発言しているなら、法令改正を先にしなければならない。このままでは「国家の要職になりたいために政府にゴマをすった」と言われても仕方が無い。

日本のように原子力発電所が海岸線に建設されている場合は、海への放出限界も決めておかないと安全設計はできない。2011年の事故では「無制限に海に放流できる」という方針のもとで行動していたが、常識では考えられないことである。

第三に、2006年の原子力安全委員会の場で「想定外の事故が起こりうること、大量の放射性物質が漏洩し、国民が被曝する」が明記された文章が配られた.この記載は原発の安全性の基幹に触れるもので、実に重要であり、私も質問したが回答は明確では無かった。

当時、この文面がどの段階(安全委員会?首相?閣議?)まで承認されていたのかを明らかにし、それが現在も継続しているのかについての情報を公開する必要がある。「想定外の事故なら被曝はかまわない」という内容だからきわめて重要だ。

また、安全を保つという点では、「想定外」が任意に決定されるなら事故のもとになる。事故の確率の議論では1万年に一度以上の事故を想定しているのに、1000年に一度の事故を「想定外」としたのだから、この問題は明確にする必要がある。

つまり、今回の地震や津波は1000年に一度であると言われているが、安全設計では1万年に1度の事故を想定していたのだから、実は、2011年の事故は想定内の事故であったことは間違いない。安全基準というのはどのような場合を「想定外」というのかもハッキリしておかないと意味を持たない.

(平成25年2月1日)


緊急論述 : 原子力発電の安全基準とは ? 専門家の見解 その3 / 武田 邦彦

http://youtu.be/ABeAn5uwbfA
緊急論述:原子力発電の安全基準とは?専門家の見解 その3
http://takedanet.com/2013/02/post_2e60.html
第四に、原発の安全に関する3つの大きな「論理的矛盾」を新しい基準で解決しておく必要がある。

まず、東京で消費する電力を300キロほど離れた新潟と福島で製造し、送電線で東京に送っているのは原発が危険であるからに他ならない. 現実に著者が安全委員会の専門委員の時に強く感じたことだったが、安全投資が議論される時には「どうせ、地方に作るのだから危険でも良い.そのことは金をもらっている地方はわかっている」という暗黙の了解があった。

このことは一見、「経済的」に見えるが、それが今回の福島原発事故の一因になったことは間違いない。地方に作るのだから危険でも良い、その分だけ危険手当を出しているのだから、というのは安全技術上は最も忌避しなければならない考え方である.

「これなら原発は安全だ」という基準は「東京に作っても」なのか、「地方なら」なのかをハッキリ明記する必要がある。もし「東京に作っても安全」と明記されたが、次の原発は、東京、大阪、名古屋にまずは作るべきである。

福島の人は「お金が欲しくて危険を承知で原発を誘致した。大人ならお金をもらえばそれが危険手当であることぐらい知っている」ということは多くの人が心の底に持っていることで、それを福島の人への非難には使いたくないが、これからの被害を無くすためには福島の人もどのように考えていたかを明らかにして欲しい。

「安全を信じていたが、お金は受け取った」というのは理屈に合わない。立派な人は「理屈に合わないお金」は「自分のプライドに反するお金」は受け取らないのは日本の文化でもある。堅気の女性は自分の体が目当てのお金を受け取ることを拒否するはずだ。

第5項目では、現代の日本の工業界において、新設工場から出る廃棄物をその実施者が自ら処理できない状態で運転が認められるというのはおそらく原発だけだろう.水俣病の例を挙げるまでも無く、現代工場はその原料から製品、廃棄物に至るまで100%の責任を実施者がもつからこそ事業である.日本の電力会社は巨大で、人材も豊富、研究費も電力費の0.15%をあてるという好条件にあるのだから、自ら廃棄物の処理をするのは当然である.

今、日本には原発の使用済み核燃料が130万本あると推定されるが、この危険な廃棄物を子孫に送るのは不適切である。「危ない者は子孫に」という考え方は日本の文化には無い。

すでに2012年にはアメリカの新規原発が「廃棄物をしまうところが特定されていない」という理由で建設を止められている。電力会社は自らの行動に責任を持ち、原発を再稼働するなら廃棄物の処理と埋設を自らの力で実施することは最低の義務であるし、社会も電力に甘くすることは日本の発展に良いことでは無い。

私は「子どもを守る」という点から、「危険だから核廃棄物は子どもに任せる」という考えを到底、容認できない。

次に第6項目だが、安全に万全を期している大型客船でも左舷と右舷にすべての乗客を収容できる救命ボートを備えている.原発事故に対しての救命ボートを備えずに原発を再開するのは見識がないとされても仕方が無い.

福島原発事故を「教訓」とするなら、原発事故に備えて、1)避難用のバスを準備する、2)緊急時の住民の避難場所を確保する、3)原子炉への注水設備を強化する(必要な水量を注水できるようにする)、4)疎開用の学校を建設しておく、5)食品・瓦礫などの汚染限度を定めておく、6)除染方法を技術的に確定しておく、7)緊急時の赤ちゃん用の水を準備しておく、など多数が未着手である。

福島原発事故後、電力幹部と話をしたら、上記の7項目などはまったく電力に関係がないという態度だった。その理由の一つは、原発は国がやっているから国の責任だということと、福島原発は「希な事故」であり、二度と再び起こらないという意識が見えた。

福島以外でも、震度6の地震で7発電所すべてが破壊されているし、茨城の東海第二は全電源が止まって爆発寸前まで行ったと言われている。でもこれらは「闇の中に葬られている」が、それは「電力は心の中では爆発があるだろうと思っている」ことを示している。

どうしても、爆発時の準備が必要だ。

(平成25年2月1日)


原子炉の固有の安全性(自己制御性)電気事業連合会
http://www.fepc.or.jp/nuclear/safety/shikumi/jikoseigyosei/sw_index_01/index.html

$私にとって人間的なもので無縁なものはない


軽水炉は、何かのはずみで出力が上昇しようとしても、減速材(水)の動きや燃料自身がもっている性質により、自然にその上昇が抑えられ、一定の出力で安定するという原子炉固有の安全性(自己制御性)を有しています。


多重防護(電気事業連合会)
http://www.fepc.or.jp/nuclear/safety/shikumi/bougo/index.html
原子力発電所の安全確保の考え方は「多重防護」を基本としています。「多重防護」とは、文字どおり何重にも安全対策がなされていることを意味します。

原子力発電所ではこの考え方に基づいて、トラブルの未然防止を第一の目標に「人間はミスを犯す」「機械は故障する」ことを前提に、人間の誤操作や機械の誤動作があっても安全が確保されることを目指しています。仮にトラブルが発生しても、トラブルの拡大を抑え、影響を最小限に止めることを目指しています。

$私にとって人間的なもので無縁なものはない
原子力発電所の安全確保の基本は多重防護であり、万一事故が起きた場合でも周辺の人々の安全が確報されるよう、何段階ものさまざまなしくみが工夫されています。

$私にとって人間的なもので無縁なものはない
$私にとって人間的なもので無縁なものはない
原子力発電所では、配管の破断により冷却材が喪失する事故を想定し、これに備えるための非常用炉心冷却装置(ECCS)や格納容器スプレー装置が多重に設けられています。万一このような事故が発生した場合には、ECCSが大量の水を炉心に注入する他、格納容器スプレー装置により格納容器内の冷却を行います。

3段階の安全対策

具体的には、次の3段階の安全対策がとられています。

第1段階 異常の発生を防止する。
原子力発電所で、第一に大事なことは、事故の原因となる異常を未然に防止することです。そのために安全上十分な余裕をもたせた設計を行い、厳重な品質管理と入念な点検と検査を行っています。
誤操作や誤動作が原子力発電所の安全性に大きな影響を与えるものについては、「フェイル・セーフ・システム」や「インターロック・システム」を採用しています。
第2段階 異常が発生したとしても異常の拡大を防止し、事故に至るのを防ぐ。
まず、異常の早期発見が重要です。例えば、配管から冷却水が漏れるなどの異常状態をいち早く察知し、事故につなげないことです。そのために各種の自動監視装置が設けられています。異常を発見した場合には、原子炉を緊急に停止するなどの措置がとられます。
さらに、緊急を要する異常を検知した場合にはすべての制御棒を挿入し、原子炉を自動的に「止める」設計になっています。
第3段階 事故に至ったとしてもその影響を少なくする。
さらに、念には念を入れるという考え方から、配管の破断により、冷却材が喪失するというような事故を想定し、これに備えるために非常用炉心冷却装置(ECCS)や格納容器スプレー系が多重に設けられています。万が一の事故の際には、非常用炉心冷却装置(ECCS)が働き、原子炉内部に一挙に大量の水が注入され、原子炉を「冷やす」しくみになっています。
また、原子炉は密閉された原子炉格納容器の中に閉じ込められており、放射性物質を「閉じ込める」しくみになっています。
「異常」とは、機器の故障や運転員の誤操作、さらに地震などの災害により「通常の運転ができない状態」をいいます。「事故」とは、異常が拡大して「施設から外に放射性物質が放出される事象」をいいます。





小出裕章講演『原発事故後に考える自然といのち』

http://youtu.be/GBje9M3bUYY
小出裕章講演『原発事故後に考える自然といのち』主催:日本熊森協会
http://www.theatertv.co.jp/movie/11151