ウソつきだな~(・3・) | 私にとって人間的なもので無縁なものはない

ウソつきだな~(・3・)


小出裕章が語る「2030年代に原発ゼロのウソ」2012/10/18

http://youtu.be/ug2R47CW6Io
文字起こし:
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65830029.html
今西「じゃ、先生。」

小出「はい」

今西「次お願いします。えーっとですね。原発建設工事に付きましてですね。えー、先だってまあ諸般報道があったようにですね。青森県の大間原発は、えー、まあすでに着工してるので。えー、作ってよろしいです、という、方向にどうもなりそうだという、報道がありました。一方であの、九州の川内(せんだい)原発の3号機等はですね、まだ未着工なので、作ってはいけませんという方向になると、いうような報道が、なされています。えー。その一方で、政府は、えー、2030年代に原発ゼロという方針も打ち出しました。けれども、あの、大間原発をこのまま建設していくと、2030年代に原発ゼロというのは足し算引き算をすると、どう考えても、えー、あり得ないのではないかな。という風に、思います。非常に矛盾した、えー、政策かなあと思うんですけれども。えーそのあたりについて先生のご意見をお尋ねしたいと思います」

小出「(苦笑)。もちろん全く矛盾して、いますね」

今西「はい」

小出「え…私自身は、ここまで、きた、事故なんて起こさないという原子力発電所が、本当に事故を、起こして……沢山の人々を苦難のどん底に、落としている現実がある、わけで。ここまで来たんだからなぜ原子力を即刻全部やめないのかと、不思議でしかたがないのです。」

今西「はい」

小出「それで…政府は、ついこないだまで、パブリックコメントというのを求めていて、そのコメントは、」

今西「先生、ちょっと一瞬待っていただいて。後ろ閉めていただいてもちょっといいですか。なんか」

小出「閉める?」

今西「閉めたほうが、音がなんか」

小出「あ、はい」

今西「機械がずうっとアレしてすいません」

小出「これ閉めちゃっていいですか」

今西「そうですね。はい。ちょっと扉を閉めていただいたらちょっと、音がアレなんかなと思って。」

小出「はい」

今西「すいません。申し訳ないです」

※小出、ブラインドも閉めようとする

今西「あ、そこは別にそれで結構です」

小出「はい」

今西「大丈夫です。はいはいはい。すいません。ちょっともう1回…」

※準備の間

今西「じゃすいません。ちょっともう1度お願いします」

小出「はい」

今西「あの、先だって政府からあの、原発建設工事のですね、え…件について、アナウンスがありました。大間原発のようにですね、すでに着工してるとされる原発は、えー、建設してもよろしいですよと。一方で、中国電力の上関(かみのせき)ですとか、九州電力の川内原発3号機などは、着工してないから、えー、作ってはいけませんというようなことになろうかなあと思っています。その一方でですね。政府は2030年代に原発はゼロにするんだという方針も打ち出しました。え…このまま大間原発がですね。建設されて、稼働するとまあ2030年代にゼロというのは足し算引き算で考えるとどう考えてもありえないと。いうことなんですが。それについて先生のご見解をお尋ねしたいと思います」

小出「え…全く矛盾していると私も思います。え…私自身は、絶対に事故を起こさないという原子力発電所が、事実として、本当にひどい事故を起こして、今現在も多数の人々に、言葉で言い表せないほどの、困難を、載せているわけですから。ここまで来たなら、やはりもう原子力から足を洗うという、選択をすべきだと思いますし。原子力発電所は即刻ゼロにすると、いうのがいいと思います。

え…ついこないだまで政府は、パブリックコメントというのを求めていて。政府の求めたあの…コメントを求めたやり方は、2030年に、ゼロ%にするか15%にするか、25%にするかというそういう3択でコメントを求め、ました。それに対して、多くの人達が、ゼロにしろというコメントを寄せた。それも2030年ではなくて即刻ゼロにしろと、いうコメントが多かったというのですね。私は政府が自分でパブリックコメントを求めたのであるから、その集まってきたコメントを、きちっと受け止めるというのが、当たり前の態度だと思う、のですが。え…日本のこの国というのは全然そうしない、のですね」

今西「はい(苦笑)」

小出「それで、野田さん自身は、2030年「代」にゼロを目指すと、いうようなことを言ったわけですが。2030年「代」という、1つだけ、漢字を付け加えた。」

今西「はい」

小出「しかし、2030年代というのは、2030年(※39年の誤り)12月31日までを示すわけで。もともとパブリックコメントで聞いた、2030年までというのと比べると、10年間鯖を読んだ、のですね。漢字を1文字追加して、10年間、詐欺を、働いたわけで。とんでもないことをする人だなと私は、思いました。

ただその、2030年代にゼロを目指すという、その方針すらが、米国からの横槍を受けて閣議決定すらができなくなると、いうことなのですね。もう、今の政権は政権の体をなしていないというか、原子力に関してはまったく基本方針すら持ち合わせていないという、そういうことだと私には、見えます。

え…今、ご指摘くださったように、大間というものの原子力発電所の稼働を認めるのであれば、おそらく動き始めるのは、2020年、です。それで2030年代末まで動いていいといったとしても。本当にそれを守ろうとするなら20年しか動かない、のですね。

今現在、原子力発電所は40年は動かすと言ってきたわけですし。40年を過ぎても敦賀・美浜なんていうものはまだ動かすと言っていたわけで、そうやりながらも、原子力発電所の電気は他のものに比べて、高かったと、いうのがこれまでの有価証券報告書を使った実際のデータで裏付けられてしまっているわけで。

もし20年しか動かすことが出来ないなんていうのであれば、もう到底そんなものやる価値もないもの、なわけですね。

ところが電源開発というその会社は、大間をやると、言ってるわけで。まあ40年間は動かしたいというようなことを、きちっと表明もして、いるわけです。つまりそれはもう2030年代には止めないぞと、言ってるわけですし。そう言ってることを承知のうえで大間を動かしてもいいという、ことは、まあ、現在の政権が2030年代にゼロにするなんてことは、元から思ってもいないということを、証明したことだと思います」

今西「じゃあすいません。続けて。あの、大間原発の話が出たので、え…そこで1つ2つお尋ねいたします。まず大間原発については ですね、いわゆるフルMOXというですね、スタイルで、え…稼働すると、いうふうなことになっておるのですが。え…そのへんについての、フルモックスにつ いての、解説とですね。そして、それについ…てのですね、恐ろしさ、怖さ、危険性というか、そのあたりについて、教えていただけませんでしょうか」

小出「はい。え…MOXというまず言葉があるのですが」

今西「はい」

小 出「それは、え…英語の単語で言うと、え…MIXとOxcideという、そういう英語の単語の、まあ、頭文字をとって、M・O・X、と書いた、のですが。 日本語に直すと、混合酸化物燃料、と私達は呼んでいます。では何を混合したのかというと、通常、今日の原子力発電所で使っているウラン、に、本来は使うべ きでなかったプルトニウムを混合させて、燃料にするという、そういう燃料を使う原子炉、ですね。

え…もともとプルトニウムというのは、長崎の原爆材料に なった物質で。自然には全くない、のです。え…それをとにかく原爆を作りたいということで、人為的に、作り出して。長崎原爆を……完成させて、使ったので すね。え……。日本は、そのプルトニウムという物質を、原爆ではなくて、エネルギー源、エネルギーの資源にすると、いうことを、標榜してきました。ただ し、プルトニウムという物質をエネルギー源としてきちっと使えるようにするためには、高速増殖炉と、私達が呼ぶ、特殊な原子炉が必要、なのです」

今西「はい」

小 出「日本の場合にはみなさんお聞きになったことがあると思いますが、『もんじゅ』という名前の、私達が原型炉という、まあ、普通、ちゃんとした…発電炉に 比べれば、数分の1という、まあ小型の、原子炉を作り、ました。それより前には、『常陽』という実験炉、ほんとの小ちゃな実験炉も作った、のです。そうや りながら高速増殖炉というのを実現させて、プルトニウムを燃やせるようにすると、いうのが日本の国の、従来の方針だったの、です。

で…そのためにでは何が 必要かというと。まず、高速増殖炉で燃やすためのプルトニウム自身を集めてこなければいけないということに、なりました。そこで日本は、これまで日本の原 子力発電所、を運転する事によってできてきた、使用済み燃料の中、その中にプルトニウムという物質がそれなりに溜まっているので、それを取りだして、高速 増殖炉の、とにかく立ち上げるための燃料にしようと、言って来たのですね。

でも、使用済み燃料の中からプルトニウムを取り出すためには、『再処理』とい う、猛烈な危険な作業をやらなければ、いけません。

え……その作業は、元々は米国が完成させた技術、ですけれども。長崎の原爆を作る、そのためにはどんな に危険だろうと、どんなにカネがかかろうと、とにかくそれはやるしか無いということで、その技術を開発した。え…軍事技術、まあ、猛烈に重要な軍事技術 だったわけですから。安全性も経済性も犠牲にできるということでやってきた、わけです。

え…でも日本という国は、先の戦争で負けて、核開発も禁じられたわ けですし。原子力というその技術も、核開発と同じものなわけで。え…米国に占領されて、すべて、潰されてしまって。それに、研究をまた再度始められたのは サンフランシスコ講和条約が出来てから、結ばれてからということで。原子力技術に関しては日本はもう決定的に後進国になってしまって、再処理ということも できなかった、のです。

そのため日本では、日本の原子力発電所でできた使用済み燃料を、イギリスとフランス、そこももちろん核兵器保有国であるがために、 『再処理』という技術を持っているのですが。イギリスとフランスに送って、使用済み燃料の中からプルトニウムを取り出してもらい、ました。

で…すでにその プルトニウムの量は45トンになって、います。え…その45トンのプルトニウム、つまりもう日の丸の印のついた、プルトニウムというものが、高速増殖炉の 燃料で使うと言いながら、懐に入れた。ところが、高速増殖炉は『常陽』も事故で止まったまま、『もんじゅ』も事故で止まったまま。一向に動かないという事 になってしまった、のですね。

そうなると、45トンものプルトニウム、一体どうするかと…いうことになりました。そのプルトニウムでもし長崎の原爆を作れ ば、4000発も作れてしまうという膨大なプルトニウムをすでに日本は懐に入れてしまった。そうなると、世界は、許しません日本のことを。

(頷く)数十年 前まで、戦争ということをしかけて、まあアジアの国々を中心に大変な苦難を負わせた国で、あるわけで。何か日本人は日本という国は平和国家だと思ってるか も知れませんが、世界から見れば必ずしもそういう評価ではない、わけです。怪しいあの国が、原爆4000発も作れるプルトニウムを保有していることは許せ ない、ということに当然なる、わけで。日本は、使い道のないプルトニウムは持たないという国際公約、に追い込まれました。

しかし、国際公約をしたところ で、高速増殖炉は動かない、わけで、プルトニウムの使い道が、無くなってしまいました。そこで困り果てた日本の国は、そのプルトニウムを普通の原子力発電 所で燃やしてしまおうと、いう計画を作りました。それが、プルサーマルという計画です。しかし、普通の原子炉、原子力発電所の原子炉は、ウランを燃やすた めに設計された原子炉です。

例えばみなさん家庭で石油ストーブを使われてるかも知れません。それは灯油を燃やすために設計された、ストーブです。ではその 石油ストーブでガソリンを燃料に使ったらどうなるかといえば、火事になるのですね。灯油もガソリンも、同じ原油から精製したもので、燃えるという性質では 同じですけれども。燃え方が違いますから…灯油を燃やすために設計されたストーブで、ガソリンを燃やしてはいけない、のです。

ウランもプルトニウムも、原爆の材料になりましたので、核分裂はしますけれども、核分裂の仕方が違いますので、ウランを燃やすために設計した原子炉で、プルトニウムを燃やすというよ うなことを、やってはいけません。もともとやってはいけないことなんですけれども、でも、プルトニウムが溜まってしまってどうしようもないから、プルサー マルをやると、日本の国は言った、のですね。でも、危険性が増えてしまうこと自身はどうしようもないので。日本の政府は、現在の原子力発電所でプルトニウ ムを燃やす場合には、炉心の中のせいぜい3分の1までしか、プルトニウムの燃料を入れてはいけないという、そういう制限をかけた、のです」

今西「はい」

小 出「ですから、石油ストーブでガソリンを燃やす時には、灯油の中にガソリンを30%までしか入れてはいけないという、まあそういう条件をつけるのと同じよ うなことをやって、やろうとした、のです。しかしもともと…いけないことをやろうとしているわけで。政府としては困った、わけですね。

そのため、2つのこ とをやろうと、しました。

まずは、3分の1しか燃料を、プルトニウムを燃料に使えないのでは、燃やすスピードが遅すぎるので。まずは全体にプルトニウムを 入れられるようにしたい。いうこと、です。そして、もしそうする、しようとするなら、今の原子力発電所では全くダメだから、初めからプルトニウムを燃やせ るための、原子炉を設計して作ろうと、いうことにしたのですね。

それで大間という原子炉が出来ました。

え…炉心全体に、プルトニウムを入れて、燃やすこと ができると。そうすれば厄介者になったプルトニウムを燃やせる量が増えるし、初めからプルトニウムを燃やすために設計するのだから、現在のプルサーマルよ りは少しは安全性も良くなるという、そういう考えのもとに、大間の原子炉を作ろうとしている、のです。

でも、プルトニウムという物質は、ウランという物質 に比べれば、放射能の生物毒性が、何万倍、何10万倍というほど高いので、そういうものを使うということそのこと自身が、危険性を高めてしまうと、いうこ とになります。ですから、本来であれば初めからやってはいけないと、いうようなことを、また、やる、あるいはやらざるを得なくなってしまっているという、 そういう状態に、日本の原子力開発全体が追い込まれてきてしまったということです」

今西「その中でですね、1点、まああの、当然あの、原発 事故があったとこでですね、まあ、このまま大間原発がそのままえー、着工され完成するという前提でですね。まあシビアアクシデント対策というのは非常に重 要になってくるかなと、思うのですが(苦笑)。そのあたりについてのご意見はいかがでしょうか」

小出「(沈黙)…シビアアクシデント……と いうのは、もちろん、まあ過酷な事故ということですけれども。実際今、福島で起きている、のですね。え…これまで日本の国、電力会社は、シビアアクシデン トは決して起きない、だから対策もいらないという、そういう態度できたわけですけれども。え…それが決定的な間違いだったということが、もう事実として証 明されているわけで。え…シビアアクシデント、過酷な事故が起きないように何らかの対策を取らなければいけないということは、言ってみれば当たり前のこ と、なのです。

しかしその対策がほんとうに有効なのかどうなのかと、問うとしまうと、私はダメだと、思います。え…もともと事故というのは、予測ができな いから事故と、呼ぶのです。予測ができることであれば対策だって取れるし、事故を防ぐことができるのですけれども。対策が取られなかった、予測も出来な かったからこそ、事故と呼ぶような現象が起きてしまう、わけで。事故を完璧に防止するということはいずれにしても出来ない、のです。そして原子力発電所の 場合には、事故が起きてしまった場合の被害が余りにもひどいことになるので。私はシビアアクシデントなんていう対策をとる、よりは、原子力そのものをやめ るというのが、1番確実な対策だと思います」

今西「その中でまあ大間原発はですね、またあの活断層に対する今、指摘もあります。非常にこう危険性があるのではないかなあという意見が多々多いと思うのですが。ちょっと活断層の関係についてご意見をいただければいかがでしょうか」

小出「はい。私は活断層の専門家でありませんので、え…大間、あるいは六ケ所もそうですし。敦賀も大飯も、もうみんなそうですけれども、活断層を心配されている、方々はいるし。学者だって危ないと警告してる方は、たくさんいるのですね」

今西「はい」

小 出「え…多分、日本中、まあ世界一の地震国であるこの日本という、国。そしてまあ太平洋プレートという巨大な岩盤とアジアの方の岩盤、フィリピンの方の岩 盤というのがちょうど交じり合うような、場所にあるこの日本という国で、地震から免れられないというのは当たり前なわけですし。もうそこら中に断層が走っ ているということも当たり前なわけ、です。ですから私はその、活断層そのものの専門家ではありませんけれども、これほどの、え…地球という星の中で地殻変 動の激しいところに原子力を設置するという、そのこと自身がもう初めから間違えてると思わなければいけないと思います」

今西「はい。ちょっと一瞬切ります、すいません

$私にとって人間的なもので無縁なものはない
過去100年の巨大地震の震源と原発位置のまとめの図



大飯原発の破砕帯調査で中間報告 関西電力「活動の示唆ない」(福井新聞)
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpower/37749.html
 関西電力は31日、大飯原発の敷地内を通る軟弱な断層(破砕帯)に関する調査について「現時点では、13万~12万年前以降の活動を示唆するものはない」との中間報告を原子力規制委員会に提出した。関電は年内に最終報告をまとめる予定。一方、規制委は2日、現地に調査団を派遣し、活断層かどうかをじかに確認する。

 大飯原発の断層をめぐっては、旧原子力安全・保安院が「念のため」の調査を指示。関電は8月から1、2号機と3、4号機の間を南北方向に走る「F―6断層」を調査してきた。断層に沿って約900メートルの区間で溝を掘って断層の様子を探るトレンチ調査やボーリング調査を実施。沖合の岩礁の地表踏査も行い、活動性と連続性を調べている。

 ボーリング調査では13カ所の地点のうち9カ所で試料の採取を終えた。このうち3カ所と1、2号機背面の山頂のトレンチでF―6断層に相当する破砕帯を確認した。断面の状態からは「活断層ではないという従来の評価を覆す結果は出ていない」としている。ただ、試料は分析中で、詳細な評価の取りまとめはできていない。

 連続性に関しては、破砕帯が延びていると考えられていた海岸近くのトレンチ、ボーリング調査で破砕帯が確認されず、断層ラインが従来の想定とは異なる可能性も出てきた。

 2日には、規制委の島崎邦彦委員長代理(東京大名誉教授)やF―6断層の危険性を指摘してきた東洋大の渡辺満久教授ら5人でつくる調査団が現地入り。トレンチや地表などを調査する。4日には評価のための会合を開催。田中俊一委員長は31日の記者会見で「予断を持たず、評価会合で判断したい」と述べた。

 活断層かどうかの判断が「グレー」になった場合の対応については「(規制委に)稼働している原発を止める法的な権限はなく、行政指導をお願いするしかない。グレーのときにどうするか議論を詰めないといけない」と説明。関電の調査と見解が違った場合は意見を聴く場を設ける考えを示した。

崎山敏也 原発関連ニュース 2012.10.30

http://youtu.be/WqbqoAAClhM
TBSラジオ・Dig 崎山敏也さんの原発関連ニュース。

規制委が大飯原発で初の断層調査 4日評価会合「追加調査も」(福井新聞)
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpowerplantfuture/37784.html
 原子力規制委員会は2日、関西電力大飯原発(福井県おおい町)の敷地内を通る「F―6断層(破砕帯)」が活断層かどうかを確認するため、調査団を派遣して現地調査を行った。4日に都内で会合を開き、調査結果を評価する。調査後、島崎邦彦委員長代理(東京大名誉教授、地震学)は記者団に対し、関電に追加調査を求める可能性を示唆した。活動性の有無に関しては現時点で見解を示さなかった。

 規制委による現地調査は初めて。調査団は島崎委員長代理を中心に、この断層の危険性を指摘してきた渡辺満久東洋大教授(変動地形学)ら、過去の断層調査に関与していない専門家の5人で構成している。

 F―6断層は1、2号機と3、4号機の間の地下をほぼ南北に縦断しており、周辺の活断層と連動して地表がずれる可能性が指摘されている。

 耐震設計審査指針では、安全上重要な施設を活断層の真上に設置することを認めていない。F―6断層は、非常用ディーゼル発電機などの冷却に使う海水を取り込む重要施設の海水路トンネルの真下を横切っており、活動性が認められた場合は運転停止を迫られる可能性もある。

 調査団は、関電が調査中の計6地点を視察した。海岸付近と1、2号機背面山頂付近に掘られた地下5メートル程度のトレンチ(試掘溝)に入り、地層面の状況を確認。3号機付近などでのボーリング調査で採取した試料や海岸部の地表も調べた。

 島崎氏は終了後、記者団に「限られた試料について現在判断しようとしているが、足りないということになれば、追加調査を求める可能性も選択肢の一つ」と述べ、4日の会合で対応を判断する考えを示した。他のメンバーからも「かなり限られた情報しかない。どこまで何ができるかというと難しいところもある」(重松紀生産業技術総合研究所主任研究員)とデータ不足を指摘する意見が出た。

 一方、渡辺教授は、関電の調査では断層はないとされた敷地北側のトレンチ内で、F―6断層の延長とみられる破砕帯を確認したことを明らかにした。現時点では破砕帯がある地層の年代が分からないため「今のところは(活断層であることを)否定できないという段階だ」としている。

 F―6破砕帯をめぐっては関電が10月末、旧原子力安全・保安院の指示による調査で「13万~12万年前以降の活動を示唆するものはない」とする中間報告を提出した。活動年代の分析を進め、年末に最終報告をまとめる方針。



原発内で限度を超える被爆 元作業員が告発 2012・11・02

http://youtu.be/vRqqzdPExV0


原発で働く現場の叫び 福島の元作業員ら対談(神戸新聞)
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0005488276.shtml
 今なお続く東京電力福島第1原発(福島県双葉町、大熊町)の収束作業。そこで働く人たちはどこまで認識されているだろう。このほど大阪市内であったフォトジャーナリスト小原一真さん(27)と今年3月まで作業に従事した小川篤さん(44)の対談からは、過酷な環境に置かれた作業員の日常が浮かび上がった。(片岡達美)
 小原さんは岩手県生まれ。大学卒業後、金融機関で働きながら写真を学んだ。東日本大震災直後に退職し、3月から始めた原発取材で小川さんと知り合った。2012年3月、作業員の肖像などで構成した写真集を出版。国内外で写真展を開いた。
 東京都生まれの小川さんは父親の転勤で原発近くの福島県富岡町で育った。20代の一時期、原発敷地内で働いたこともある。警戒区域の同町の自宅には戻れず、家族と同県郡山市に住む。
 「この瞬間も作業員は危険な任務に就いている。そのおかげで私たちの暮らしがある以上、彼らのことを知らねばならない」と小原さんは話す。
 約30人の作業員を取材。多くは東日本大震災で仕事を失い、「家族を養うため」「生活していくため」という理由で危険な仕事を選んだ。20歳に満たない若者もいた。東電は作業に従事する人数を明らかにしていないが、小原さんによると今年8月時点で約2900人で、その70%が地元募集とみられる。
 小川さんの仕事は震災前までは営業コンサルタントだった。作業員の募集に応じたのは、「福島のために何かしなければ」という使命感のような思いからだった。
 4カ月の就労中、原子炉冷却で発生した汚染水をためるタンクから、汚泥などを排出する配管を敷設する作業に従事した。地中に敷設した配管からは大量の放射性物質が放出されるため、地面には厚さ10センチもの鉄板が敷かれたという。
 原発事故の被害者でありながら、収束のために危険を冒して働くというジレンマ。「自分から応募したので、ある程度の覚悟はあった。でも何かあっても補償はない」
 危険性とは裏腹に、日当は約1万円。それに5千円ほどの危険手当と0・1ミリシーベルト当たり千円程度の放射線手当が付く程度だった。「危険手当を受ける限りにおいて、後から異議申し立てはしない」という誓約書へのサインを求められたという。
 「特殊な技術を要する作業現場では、1日2マイクロシーベルトという高い線量の場所もあった。そんな現場でも代わりの人がいないため、同じ人がずっと働いていた」(小川さん)
 原子炉の冷温停止状態が実現したとして、国が事故収束の「ステップ2」完了を宣言した昨年12月以降、作業員の健康診断は月1回から3カ月に1回に減らされた。小川さんは今も全身のけん怠感や視力の低下に悩まされている。
 「地元では作業員の子どもが差別を受けることがある。こうした状況を広く知ってほしい」。福島に目を向けられないまま、脱原発だけが先行するような世論は、小川さんにはうつろに聞こえる。「原発は日本の社会全体に関わる問題。福島を愛する1人として、メッセージを発信し続けたい」


「高線量下の作業違法」 福島第一元作業員 労基署に申し立て(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012110102000105.html
私にとって人間的なもので無縁なものはない
私にとって人間的なもので無縁なものはない



福島第一原発事故内で発生している事象を確実に伝達してくれ

http://youtu.be/h0RSkR1NeKE
2012-11-01
福島県原子力安全対策課災害対策本部原子力班へ下記の件について問い合わせた。

1、H24.10.23 4号機の火災
2、H24.10.30 2号機でクレーン転倒

なんと、意外な事実が判明した!

福島第一原子力発電所に関するプレスリリース一覧(東京電力)
http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/press_f1/2012/2012-j.html



重要 【520】 食材汚染速報 / 武田 邦彦

http://youtu.be/8hWDNqW0UKo
食材汚染速報
http://takedanet.com/2012/11/post_8506.html
1) 福島県郡山市の日干しダイコンが1キロ3421ベクレルと安全なレベル(1キロ40ベクレル)の約100倍の汚染がでました。同じダイコンを室内で乾燥したものは100ベクレルを切ったと報告されています(2012年10月28日)。
つまり福島ではまだ空気中にかなりのセシウムが再飛散していることを示していますので、日干しのもの(干し柿、日干しの魚など)に注意するとともに、福島の人はできるだけマスクをしてください。日干しダイコンだけが汚染されるのではなく、人間の肺も汚染されますので。
2) 岩手県一関市で製造されたそばから1キロ340ベクレルのセシウムが検出され、出荷停止になりました(2012年10月22日)。一関は岩手県のホットスポットで、行政が生産者のお金を優先し、口に入る作物の汚染を認めないという特殊な考えなので、継続的に一関の農作物を避ける必要があります。

3) 山梨県富士吉田市の野生キノコ、キヌメリガサから1キログラム340ベクレルのセシウムが検出されました。安全領域の10倍に当たります(2012年10月25日)。長野のキノコに続いてセシウムが山を越えて拡散していることを意味しています。ただ、これが風に運ばれたのか、トラックや野菜などで移動した人為的影響なのかはまだ不明です。

4) 新潟県生活衛生課の情報によると、新潟沖からとれたマダイの内臓から1キログラム21ベクレルのセシウムが検出されました(2012年7月28日)。新潟県は県民のために汚染を注意しているほぼ唯一の自治体ですから、このような発表も積極的にやっています。

5) 1ヶ月前に北海道根室沖のマダイから1キロ100ベクレルを超えるセシウムが検出されました。ただ北海道沖のサカナの汚染は種類が少なく、まだ厳重に注意するというレベルではありません。

・・・・・・考え方・・・・・・・・・

少しずつ汚染が広がっています。少し前に青森沖のサカナがかなり汚染され、長野県のキノコ類の汚染が報告されました。今回は北海道沖(太平洋側)のマダイ、新潟沖のマダイの汚染は、太平洋側の汚染が北海道の先端まで、日本海側で始めての汚染がでました。

新潟の汚染は、福島原発―水戸―柏―葛飾―奥多摩―榛名―魚沼と流れた放射性物質が信濃川を下って新潟の海に流れたと考えられます。もしかすると国立研究所などのモニターがこの汚染の流れを把握している可能性もあります。秋田沖、山形沖のサカナが汚染されていない所を見ると、新潟平野、信濃川の注意が必要です。

国がもう少し積極的に空間、土壌、植物、動物の汚染マップを1ヶ月ごとぐらいに発表してくれれば、私たちも身を守ることができるのですが、今では上記のような断片的な情報からざっとした汚染状態を知ることしかできないのが残念です。

放射線が怖いとかではなく、子どもの健康を守るのは親の責任ですから、「指導する」という姿勢ではなく、判断のためのデータを出して欲しいとお願いしているのです。

・・・・・・汚染の程度・・・・・・

国は1キロ100ベクレルを基準にし、マスコミも追従していますが、この量は食品安全委員会が明言しているように「安全な基準」ではなく、「これで我慢してくれ」という生産者側にたった基準です。

つまり、「外部線量や土壌からの被曝がない地域に限定して」という意味です。今、日本の関東、東北にお住みで外部や土壌からの被曝が無い人は居ません。この被曝量を1年0.6ミリシーベルトとすると、食材の汚染限度は1キロ40ベクレル付近になります。

国が不誠実なのは仕方が無いとして、マスコミは見識を持って欲しいのですが、ある記者は「わかっているけれど、会社の手前、書けない」と言っていました。情報を国民が買ってくれて生活しているのですから、新聞の経営者に報道の原点に帰ってもらいたいと思います。

ところで、空間および土壌の汚染も少しずつ広がっています。福島原発が原因しているものや、山陰のように雨が降ると線量が高くなったり、北九州の瓦礫焼却などによる汚染の拡散が見られます。

口蹄疫が流行したとき、それを拡散しないために国道などを封鎖したりして必死に防ぎました。ところが放射性物質となるとむしろ汚染された食材、トラック、瓦礫などを積極的に運びだそうとしています。子どもの時代の日本を心配していないように感じられます。


武田 邦彦 『 2015年には日本に住むことができない 』 2012.11.01

http://youtu.be/sMfFDnujfNc
原発事故から1年半経ち、視聴者の方からのメールで奈良での放射線量値が送られてきた。
その数値をもとに武田先生が計算すると、2015年には日本に住むことができないという。
一体どういうことなのか!?



2012年11月02日【金】報道するラジオ

http://youtu.be/a4ka9L6k3Ts
2012年11月02日【金】報道するラジオ
「活断層か?調査団に直撃」「学校を考える~いじめ」

【今夜の特集1】大飯原発の下に活断層があるかどうか、原子力規制委員会が調査をはじめました。関電は「活断層ではない」という独自の調査結果を出していますが、原子力規­制委員会は、活断層と判断されれば、原発を停止するとしています。調査団の一人、渡辺満久東洋大教授に話を聞きます。

【今夜の特集2】学校での「いじめ」が悪質化し、「いじめ」が更に見えなくなっています。子どもが打ち明けるケースが多いわけではありません。「いじめ」に対する子どもの­意識をはどのようなもの?教師はどのように感じている?ある学校を水野アナが取材。子どもや教師の意識を報告します。

「活断層か?調査団に直撃」
全国の原発で唯一再稼働した大飯原発。
しかし、大飯原発の下には活断層があるという指摘があります。
活断層であるならば、地震でその断層が動けば、原発は大きな被害を受ける恐れがあります。
原子力規制委員会は、活断層と判断されれば、原発を停止するとしています。
きょう、原子力規制委員会が調査団を大飯原発に派遣し、調査を行いますが、これに先立ち、関西電力は「活断層ではない」という独自の調査結果を出しています。
大飯原発の下の断層は、「活断層か、活断層ではないのか?」
さっそく調査団の一人、渡辺満久東洋大教授に話を聞く予定です。

「学校を考える~いじめ」
次は「いじめ」です。
学校での「いじめ」が悪質化していて、「いじめ」が更に見えなくなっています。
周りが気がつくということが大切ですが、子どもが打ち明けるケースが多いわけではありません。
「いじめ」に対する子どもの意識をはどのようなものなのか?
教師はどのように感じているのか?
ある学校を取材し、子どもや教師の意識を報告する貴重な放送です。



佐藤幸子さんのお話

http://youtu.be/07zCYuDfMtQ

日時  2012年10月29日(月) 13時~16時
場所  西勝寺(姫路市船津町仁色)
講題  「生きるとはどういうことなのか ー福島で見えた人間、いのち、つながりー
講師  子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク代表 佐藤幸子さん
主催 真宗大谷派 山陽教区 第七組 教化委員会 被災者支援の集い部会

途中で、「あとりえとおの」さんこと渡辺智教(とものり)さんの紙芝居があります。
BGMは、サプライズゲストの「だるま森+えりこ」さんのハルオン・ハープの演奏です。(^_^)

★佐藤幸子さん・・・ アメリカでのアピール
   http://src-hokudai-ac.jp/ieda/files/sato.pdf
★渡辺智教さん・・・あとりえとおのとは・・
   http://www.youtube.com/watch?v=G18BoG6Loi8
★だるま森さんとはどんな方・・・     http://www7b.biglobe.ne.jp/~dalma/