「荒城の月」のメロって、一部アレンジされているんだってね | 松本のメモ帳(仮)

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今まで機材にいくら使ったっけなぁ…なんて考えるのは御法度です

どうも、松本です。
ボクは結構歴史が好きで、特に近現代史がどストライクだったりするんですよ。
でね、去年から放送されている「坂の上の雲」も毎回楽しみにしていてね、先日の日曜からパート2が始まってね、突っ込みどこも結構あるんですが楽しく見ていたりします。

でね、日曜日に放送された中で、広瀬武夫がロシアを離れる際に「友人が書いた曲を皆さんにプレゼントする」ということで、ロシア人のお姉ちゃんとお兄ちゃんがピアノとバイオリンで演奏した曲があるんですよ。
それは滝廉太郎の「荒城の月」。この曲って中学くらいで習うと思うんだけど、音楽が大嫌いだったボクでも「良いメロなんじゃない、この曲」ってことで、今でも「箱根八里」と並んで好きな曲だったりします。

でね、演奏された「荒城の月」の中で、「あれ、こんな感じだったっけ?」と違和感があった箇所があったんですよ。まぁ、ピアノの和音の中にバイオリンで軽く装飾する感じで、歌もないからちょっとばかしアレンジ変えたのかなぁ…と思っていたんですが、先ほどこんなエントリーがあって、びっくりしちゃいました。


滝廉太郎の「荒城の月」を勝手に改変した山田耕筰の悪逆非道
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20101205/1291551065

なんとも、物々しいタイトルの記事ですが、この記事を書いた方はボクと同じく「荒城の月」が演奏される放送を見て違和感を感じたみたいっすね。
記事を引用させて頂くと、「番組中に出てきた滝廉太郎の「荒城の月」がピアノで演奏されたくだりに注意を惹かれた。というのは、歌詞でいうと"はるこうろうの はなのえん"の"え"に当たる部分の音が、普段歌われるより半音高く弾かれていたからだ。その後の部分でも、普段聞き慣れているのとは違う和声が使われていた」とのこと。そうそう、ちょうどこの「え」のところから違ってきてたんだよねぇ~。

でね、他の引用先も紹介されておりまして、どうやら「荒城の月」って曲は「"たまたま、ミスプリで#が落ちてしまった楽譜が今までずっと印刷を重ねられてきた"という説と"山田耕筰が、日本的な旋律にするために#を消してしまったという説"」があるみたいで、どっちにしても正しいメロディは「坂の上の雲」で演奏されたバージョンなんだって。
これまで違和感なく聴いて覚えてきた「荒城の月」は、滝廉太郎が譜面上で書き表したものとは一部異なるんだってねぇ…。

確かに、民謡などは年々雰囲気が変わっちゃって先代が聴いたら悲しむだろうなぁ…って話を聞いたことがあるけど、まさか、たかだか明治の頃の曲でも原本のスコアから乖離しているとは思いもしなかったよ。
まぁ、半音って楽器によっては聴き取り難いしさ、小学校の頃に習ったリコーダーにしてもメジャースケールでは半音でないじゃない?だから、仮に山田耕筰がこういうアレンジしなかったら教科書に採用されず広まらなかった可能性もあるわけだから、一概に悪いことだとは思わないけど、こういう事例ってきっと他にも沢山あるんだろうね。