以前法隆寺にお参りした時「玉虫厨子」を見る機会があった。
千年も前の色がなぜ変色も褪色もせずにあるか不思議に思っていた。
その後ラジオ番組で構造色の話を聞いた。
すなわち色素を使っているのではなく、タマムシの羽の構造からなる反射屈折で色が見えるものらしい。

今朝家内が、すごく綺麗な虫がいる、と言うので庭に出てみると、まさに法隆寺の「玉虫厨子」と同じヤマトタマムシではないか。
ヤマトタマムシのお腹

ヤマトタマムシの背中
法隆寺の「玉虫厨子」はレプリカだとの話もあるが定かではない。
千年もたてば腐食や変質があっても不思議はない。
レプリカであろうとなかろうと、私は千年も前に構造色を利用した先人の知恵に感動している。TF