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2013-05-20 01:59:55

主役は誰さ?

テーマ:仕事情報

ビッグコミックオリジナル増刊号連載中の【書かずの753】(原作=相場英雄氏)の原稿と格闘中。

今回、僕にしては珍しく実在の人物をモデルにしたキャラクターが出てくるので、造形を固めるためにも取り合えずそのキャラから描こう、と作業を始めたんですが…中々上手くいかない。

あーやこーやと手順を変えたりしてみるが…やはり上手くいかない。

『う~~~~~~ん…』

と、脱糞つつがなくいかない人みたいな唸りをあげつつ、たいして性能良くもないアタマでもって考えたけど、上手い考えが出るワケもなく

『んも~イイわい!!』
と、好きなキャラから描いたら一発で作画のエンジンがかかりました。

やっぱしこの作品は、この方の咆哮が無けりゃ始まらんのだな~


中山昌亮のカタコト語り-2013052001360000.jpg

このキャラは主役じゃあないんだけど、場の空気を全部持ってっちゃうトコがあるんですよ。

本来の主役も頑張れよ~って思うんだけど、ヤツはヤツで暖簾に腕押しを地でいくよーなキャラなんですよね~。

この原稿は来月12日発売予定のビッグコミックオリジナル増刊号に掲載されますので、宜しくお願い致しますm(__)m


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2013-05-15 05:19:55

恩を受ける

テーマ:仕事情報


次回の【書かずの753】のストーリー内にて、小樽でのシーンが少しだけ出るため取材に行って参りました。

協力して戴いたのは小樽市民会館職員の皆様方です。

作中にホールが登場するシーンは僅か数ページとの事をお伝えしたにも関わらず、職務の合間に『漫画家』と名乗る何処の者とも知れぬ輩を丁寧に案内して戴くだけではなく、本来なら部外者には見せては貰えない場所にまで立ち入らせて戴き、その全ての写真撮影も快く許可して戴きました。

ただただ感謝するしかありません。

それらの写真は作画資料としてのみ使用する事をお約束していますので、この場に公開するわけには参りません。

ですが、ご協力戴いた小樽市民会館の皆様方のお陰で出来上がるであろうクオリティの高い作画で、読者の皆さんには楽しんで戴けたら…と考えております。

取材をさせて戴く度に毎回沢山の方達から恩を受けます。

それは毎回例外なく無償の恩です。

我々漫画家は、その度毎に作品にあまねく反映させる事でしか恩を返せません。

今回も『絶対に良い物にする!』という意思によって、ご厚意に報いる作品を作りたい…と考えております。

そして願わくは…ですが、それが多少でも地元に貢献出来る作品でありますように。






2013-05-11 18:43:33

あっぱれ町奉行 江戸を駆ける

テーマ:告知


先月の月頭に依頼され、初めて小説の表紙イラストを担当させていただきまして、その本が出来上がり本日送られてきました。


中山昌亮のカタコト語り-2013051112570000.jpg


あっぱれ町奉行 江戸を駆ける

矢的竜(やまとりゅう)著

角川春樹事務所刊
5月15日発売
四六判、定価1600円+税


イラストを担当したので当然本文を読ませて戴いたのですけれど、かなり面白かったです。

三代将軍家光が亡くなり、四代将軍家綱が僅か11歳で跡目を継いだ時期に、当時としては高齢の58歳で町奉行に任じられた石谷貞清(いしがいさだきよ)が本書の主人公。

僕は今までこの石谷貞清という人物を全く知りませんでした。
町奉行と言えば、大岡越前に佐々木信濃守、遠山の金さん、はたまた鬼平こと長谷川平蔵だとか…あれ?鬼平は奉行じゃあなかったっけ?火盗改め方だったっけ?

と、まぁ…その程度の知識しかないので、
『こんな面白い人物が実在していたんだ…』
と夢中になり、ゲラ状態のものを一気に読めちゃうくらいに面白く没頭しちゃいました。


四代将軍家綱が家督を継いだ頃は、親父の家光が各地の大名の取り潰しをかなり強引に進めたため、
取り潰しに遭った家の家来達が再仕官も出来ず巷は行き場を失った浪人達で溢れていたそうです。
その噴き上がる不満のために、由井正雪を始め二度の未遂テロが発覚し、更に明暦の大火という大災害が起こるなど、相次ぐ社会問題に見舞われた時期に石谷貞清は町奉行を務め、
社会不安解消のためには職を失った浪人達の再就職の斡旋が急務である!と、ほぼ単身でこの問題にあたり、上役に疎まれ遂には奉行の役を降りなくてはならない羽目になっても、これが自分のライフワークだとばかりに晩年まで私財をなげうって浪人再就職問題にあたった人物なのだそうです。

元々は大阪夏の陣に従軍したり、島原の乱では鎮圧の副使として板倉重昌に付き従ったという武の人だったらしく、戦場をくぐり抜けてきた独特の楽観と鋭さを併せ持つキャラクターは、多分に演出もあるのでしょうけれど、非常に魅力に溢れた人物に描かれていて痛快です。

それだけにイラストも描き甲斐がありました。

そのため、表1だけの依頼だったんだけど、気が付けば原画のラフの興が乗りすぎて、表1~表4にかけての巻きになっていました。

中山昌亮のカタコト語り-2013051112580000.jpg

現代の我々が置かれる状況にも妙にリンクする社会問題が描かれている本書、お薦めです。






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