札幌市には中央区にスキージャンプの競技場が2つもあり、その大倉山と宮の森には円山公園バスターミナルから、片道2百円で行く事が出来ます。
そこで名だたる選手達のジャンプを間近で観戦できます。
本当に恵まれた環境だと思います。
前々日の日曜日に行われた大倉山の大会には行く事が出来ませんでしたが、昨日の宮の森で行われた全日本ジャンプのノーマルヒルに行って来ました。
実を言いますと、僕もスキージャンプを生で観戦するのは初めてだったんです。
去年からスキージャンプを題材にした作品を手掛けたい…と考えていて、その取材がてらの観戦のつもりだったのですが、一発でその魅力にKOされてしまいました。
生身の人間が、時速100kmに届きそうなスピードで飛び出し滑空する臨場感が、
彼等の出す音やオーラで迫ってくるんです。
全日本レベルで中学生からベテラン選手までが、いっしょくたにトップ争いを展開するスポーツって、そうそう無いんじゃないでしょうか?
今回、二年後のソチオリンピックで女子ジャンプが公式競技となり、そこで有力候補となって話題の高梨沙羅選手も大会に参加してました。
なんと申しますか…唖然のジャンプで2位に大きく差をつけての優勝です。

上手く表現出来ないのが悔しいくらいですけど、この選手達は1人1人が本当にスペシャルな人達なんだと感じました。
なんて言ったらいいんだろう?
例えば、プロの野球選手もサッカー選手もバスケット選手も、みんなみんなスーパーマンだと思います。
でも我々も子供の頃から野球やサッカーにバスケは、普通にやって楽しんでましたよね?
僕は北海道生まれで、普通のスキーは子供の頃からやっていたけど、ジャンプという競技は、環境的に遠いものではなかったのにも関わらず、選択肢として一切アタマに過らなかった競技なんですよ。
おそらく、道産子の殆どが僕同様に、
『自分がスキージャンプをする姿など想像もした事もない』
と言うんじゃないでしょうか?
そのジャンプを選んだ時点で、すでにスペシャルな人の様な気がします。
何しろ…

こんなところを翔んでくるんですもんね~
今回は風があまり吹かず、途中から雪が強くなり、
K点より上が雪で見えなくなりました。

つまり着地点より上が観客からは見えない程の雪なんです。
ランディングバーどころか、ジャンプ台すら全く見えません。
そこを彼等は翔んでくるんですよ。
スタートのビープ音の後、雪の向こうに滑走音が遠く聞こえ、やがて雪煙りの中から翔び出してくる選手達を目の当たりにすると、ただただ感動の震えが来ます。
そして、その選手達が競技を終えて控えのロッジに戻ってくると、競技中のオーラは何処へやら気抜けする程普通の子で、
ニコニコ笑いながら選手同士でジンギスカンの歌を唄ってたりするんですよね~
それがまた妙に感動するんです。
彼等にとって飛ぶのは確かに競技ではあるんだけど、同時に自然な事でもあるんだな…と。
鳥が飛ぶ時にイチイチ眉間にシワを寄せないのと同じ様に。
本当に昨日は素晴らしい1日でした。
ただ少しだけ残念だったのは、これだけの競技【全日本大会】なのに、観客がびっくりするくらい少ない。
俗っぽい言い方になって申し訳ないですけれど、
こんなに感動させてくれる競技が、入場料たったの千円ですよ?
市内からバスで往復4百円を足しても、千4百円で震えがくるくらい感動するのに…
先のワールドカップで堂々2位の成績をおさめたオリンピック代表最有力候補の高梨沙羅選手のジャンプが生で観戦出来る、国内では2月最後の大会だというのに…
やっぱしナデシコジャパンと同様、優勝しないと一般にはアピール出来ないのか?と思うと少々残念です。
それを思うと、益々もって僕も真剣にスキージャンプが舞台の作品を描きたくて仕方なくなって参りました。