<②からの続き>

○永井座長 

東京都ネットワークには、相談体制はあるのでしょうか。

○高山参考人 

消防庁に相談センターがあり、看護師の相談を受け、すぐに救急隊が行く。

 「CCUハートライン」という電話を各施設にもって、救急隊が直接CCUの医師に電話。搬送した患者がどうなったか、後から聞いたりもやっております。

○永井座長 

一般市民への啓発活動も東京都CCUネットワークとして何かなされていますか。

○高山参考人 

心臓病の患者家族へのAEDCPRを教える活動を推奨、インストラクターを教育、ポスターを作って、保健所、区役所、各医療機関に貼っても、医師会と協力してやっております。

○永井座長 

都道府県で違うのでしょうか。

○高山参考人 

急性心筋梗塞の死亡率が東京で5.78%のときに、札幌全体は10%を超え、札幌市全体で同じような組織作り、死亡率が6%ぐらいになりました。

救命士の処置行為の心電図の12誘導を取るかどうか、12誘導STが上がっていれば、緊急PCIの用意をすることができる、東京都CCUネットワークは、いつでも緊急PCIができ、要らないかもしれない。

○小川()構成員 

大動脈疾患は増えている、経時的なデータはお持ちですか。

○高山参考人 

年齢調整で訂正してみないと分からない、実数は少し増えている印象は持っています。

○小川()構成員 

日本は一番CTが普及、診断力が向上、患者さんも増えているのでは、心筋梗塞と同じぐらい解離に、救急のシステムの対策をしておかなければいけない。

○高山参考人  

心筋梗塞急性大動脈症3分の1の数、50歳代ぐらいからどんどん出てきます、非常に問題。

○小川()構成員 

JROADのデータ、心筋梗塞で循環器専門施設に入るのが7万人、大動脈解離心筋梗塞3分の1、両方合わせて10万件近く。日本で心筋梗塞と解離だけで約10万件、2万件は大動脈解離がいそうですね。

○高山参考人 

急性大動脈症として、真性瘤破裂が実際は解離より更に死亡率は高い、合わせると、17,000人ぐらい、2万人ぐらいはいるのではないか。

○小川()構成員 

2万人を超えるかもしれません。

○永井座長 

増えているのですか。

○小川()構成員 

そこは分からないです。

○高山参考人 

総務省、消防庁に、包括的同意でやって、1年とか、見たい場合もあり、臨床研究計画を作って、倫理委員会を通して、各施設でデータ集計、集めるようなことをやっております。

○小川()構成員 

個人情報保護法案ができるとできなくなる。

○永井座長 

そうですね。

○小川()構成員 

厚労省の個人情報の保護法案は全部翻って、全てできない感じの文章、かなり問題。医学は別にしていただかないと、何もできなくなる。

○今村構成員 

ネットワークの考え方、地方型と都市型の2パターン、現実、地方は1個だけが大半、支援してくれるネットワークを作り出すのか、1点を更に充実か、選択になる、

○三浦構成員 

循環器以外で集中的な治療が必要なときに、病院間の連携が非常に重要。循環器しかできない施設だと、結構大変な思いをする、

○小川()構成員

 国立循環器病研究センターは、確かにそのような病院、循環器疾患で来ても消化器疾患だったというときは、早めに移るようにしています。

○永井座長 

意外と盲点なのが、循環器以外の専門病院における循環器合併の患者の手術、緊急処置。重大な合併症を持っている方が多い。

○森村参考人 

開業医が遅い1つのファクターは、診断能力ではなく、診療情報提供書を書かなければいけなかったり、御家族に病状説明をしたり、等々で、重症例であればあるほど結構時間が掛かる。救命救急センターですら、時間が掛かっている。いろいろな縛りがある。

要するに、転送させたとき、誰がどこまで責任を取るのか。診断も含めて、その医療行為は、どこからどこまでで、搬送している間、救急隊ということでは、済まされない話になる。

行政的なルール化をして、前医の負担を少しでも軽減できるような仕組みを考える必要がある。

アメリカを例に取ると、病院間搬送に関するレジスレーション、いわゆる法制化が進んでいて、ここまではここの責任、ここまではこちらの責任。例えば、ここは簡略化していいとか、情報提供者なしでもいいから、とにかく運びなさいとか、そのようなところは検討をすると、いわゆる上り搬送には非常にスムーズになるのではないかと思います。

○永井座長 

時間を待てる医療と、待てない医療の違いが非常に鮮明に浮かび上がった。次回は回復期から慢性期の診療提供体制の在り方の骨子と、急性期診療と、回復期から慢性期診療間の連携体制の在り方の骨子、を行う予定です。<抜粋終了>

<抜粋者からの一言>

我が夫も、50歳代後半に心筋梗塞でPCIを挿入、五年後に再び、PCIを挿入しました。再々々の可能性が有りますが、我が夫は、前駆症状や自覚症状は鈍感で、あまり、当てに成りません。

そこで、私が考えたのが、Pulse Oximeter(酸素濃度計)です。ネットで6000円で購入しました。

指で簡単に酸素濃度を測れますので、非常に便利です。心配な方にはお勧めです。

リンパのお客様にも、ケアをする前には、血圧と酸素濃度を測っています。糖尿病の方が、低血糖を起こした時に、低く出ていました。心臓病の既往の有る方は、だいたい、低めです。

ですから、施術院に置いておくのも、お勧めです。