「ジャイアンナイト-DJリサイタル2005~2011-」終了 | キャン・タマコのブログ

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踊る爆弾娘エヌ@キャンタマコの日記



11月25日金曜日

「ジャイアンナイト-DJリサイタル2005~2011-」


なにから書こう。

ジャイアンナイトを一旦中止にすると言われたのは
いつだったろう。


正直、いつそう言われてもおかしくない空気はあった。

まずダイノジ二人のスケジュールの問題。

そして大地さんの体の問題。


出演者もスタッフもけっこういい歳。



これだけで生活できるわけでもなく、
「いつまでこんなことできるだろうか」
って口には出さずとも、皆個々に考えてしまっていただろう。



三月に地震が起きた。


今は辞める時じゃない。
日本の自粛モードを壊さなきゃいけない。
こんな時こそ音楽の力を伝えなきゃいけない。


ボスは立ち上がった。


出演者も、スタッフも最初は怖気づいた。
なにが正しいのか、分からなかった。
でも、とにかくついてった。


ボスと自分たちを救ってくれた音楽を信じてついてった。


ついてったおかげで、いろんな景色が見れた。




11月25日金曜日川崎チッタでの

「ジャイアンナイト-DJリサイタル2005~2011-」。


フロアの真ん中にDJブースを置き、
その周りをぐるっとかこむようにお客さんが埋め尽くす。


360人ほどのお客さんが来てくださいました。
北海道から九州まで、本当に全国各地から。


DJは大谷さん一人だった。五時間全部ボスがやった。
始まる前はどこかピリピリしていた。
スタッフに小さなことにも注意をいれる。
一番動いて、一番見ていて、一番忙しいのが、ボス。


始まって15分。ボスが虎のセーターを着たら、合図。
たつやさんと細野さんが位置に着く。
フロアからそっと入った私たちに
ボスが手で「こい」ってジャスチャーをする。
謎の緑の小瓶を渡される。
舌がピリピリする!お酒だ!
「うげっ!」って顔したらゲラゲラ笑ってた。


前、うしろ、左右どこを見ても、笑顔があって、
こんな幸福な光景はあるだろうかって思った。
自分の体に異変が起きた。
踊っても、踊っても、ちっともきつくないのだ。


この歌の歌詞が頭に浮かぶ。



The Jerry Lee Phantom/music lovers
http://www.youtube.com/watch?v=iYdAuWyBrRw


抱きあってる 君の存在は魔法で
どこまでも どこまででも行くんだ
踊り狂う 君の存在は魔法で
とぎれてく 息を吸えば壊れてく

ah,we love dance and music lovers
ah,we love dance and music power



きっと後で思い出したら笑ってしまうだろうなって思った。
狂ったように暴れて泣いて、笑って叫んで、あれはなんだったろうって思うだろうなって。


第一、私なにものでもないし。

大谷さんがいるから、スタッフがいるから

お客さんがいるから


私ここにいれるんだもの。


芸人じゃない、ダンサーじゃない私があのステージにたつことを嫌う人もいるだろう。


私が悪い態度をとって、川崎チッタの木島さんを怒らせてしまったこともあった

それでボスやスタッフに多大なる迷惑をかけた。


見渡すとフロアのいろんな場所にスタッフがいる。

佐藤君も、工藤ちゃんもいつの間にかジャイアンナイトの中心人物になって
顔つきもたくましくなった。



いろいろな思い出が頭をぐるぐると回って、

星型の照明の真ん中の大きなミラーボールを見ると、もういない人たちのことを思う。


全力でやらなきゃ、私になにがあるっていうだろう。

ここしかないじゃないか。

全力でやろう。




お礼を言いたいことがあります。

たくさんあります。


いつもジャイアンナイトに来てくれる男の子たち、
激しいモッシュが起こるとまわりを囲ってけが人がでないように守ってくれてたでしょ。


お客さんが走り回った時も、転んじゃった人を助けたり、
危なくないように注意をはらってくれてたの。


ステージの隅にスタッフが配置された。あれ辻さんがメールくれたからだからね。
お客さんがステージの角にぶつかったら危ないからって教えてくれた。


かっこいいよ。
ジャイアンナイトのメンズ、最高にかっこいいよ。


女子も。会場の廊下で準備運動してる姿、最高にROCKだよ。


だてに長くいたわけじゃないので知っている。


そういうお客さんが最初はもじもじとフロアのはしっこにいたこと。
知っているよ。私と一緒。私もそうだった。


いつのまにか、輪にはいって、笑ってる。


MIKAの「We Are Golden」はおそらくそんな私たちの歌。


http://www.youtube.com/watch?v=CdrMJn4jtPM


この曲はバイでいじめられっこだったMIKAがひとりぼっちで作った曲。
一人ぼっちで作ったのに、「I am Golden」ではなくて「We Are Golden」。
MIKAはどこに向かって歌ってたんだろう。
この音楽を聴くだろうすべての一人ぼっちに語りかけてたのかな。


そんなわけで「ジャイアンナイト-DJリサイタル2005~2011-」
無事に終了しました。
最高で最狂のプロレス。全身で全力で挑んでくださってありがとうございました。


本当に、本当に、すごいものをいっぱいもらいました。
ありがとう。


「ジャイアンナイト」を、DJダイノジの活動をこうやって一緒に作れたことは
自分にとって誇りです。

でも、ここにとどまって、
「思い出作り」をするために自分はここにいるんじゃないって思います。
「Funny Bunny」の歌詞みたいに。


みんなが自分の人生をしっかりと歩んでいけるよう
頑張っていきたいと思っています。


ELLEGARDEN「Funny Bunny」
http://www.youtube.com/watch?v=YGxXXanBU1I


「いつまでこんなことできるだろうか」って考えてた自分に言ってやろう。
「踊れなくなるまで、やってやる」って言ってやろう。
うん。


エヌ



スタッフがとってくれた写真。すごい光景でしょ?




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<復興地にライブハウスを作ろう!>

PUNK SKA UNITYのCDをジャイアンナイト関連イベントで販売させていただいております。

すばらしいアーティストの方々の純粋な思いがつまったCDです。

CDの梱包などはすべてボランティアの方々が行っています。

http://punkskaunity.com/

いつかこの活動でライブハウスがたったら、そこでイベントがしたいです。


いつも素晴らしい音楽を使わせていただいている私たち。

感謝をこめてこの企画に参加しています。


すべての音楽ファンの皆様に届きますように。