週末、THE YELLOW MONKEYや9mm Parabellum Bulletなどの多くのバンドのホームとも言われる
渋谷ラママにてcali≠gariを中心としたDJイベントをします。
以前ダイノジさんのスクールナインにちょっとだけ出させてもらった時に
「お前がV系で薦めるアルバム3枚もってきて紹介しろ」と大谷さんにいわれ私は
その中の一枚に「第6実験室/cali≠gari」を選びました。
cali≠gariはベスト盤がでていて、そちらでも十分魅力を感じてもらえると思うのですが
あえてこのオリジナルアルバムにし、cali≠gariがもつネガティブな世界について話しました。
日本の音楽シーンのほとんどがまるでなかったことかのようにそちらの部分を語らないのに対し
とかくヴィジュアル系シーンでは、本来エネルギーの真ん中はそれなんだと言わんばかりに
描写されています。
ただし、cali≠gariにおいてはただ乱暴にネガティブな表現や暴力的な歌詞を使っているのではなく、
一見なんの変哲もなさそうなところに人間の本質としての闇が書かれており、とても文学的なのです。
それだけでなく、cali≠gariを3枚の中の一枚にいれた理由はシーンの中にいながらも
シーンから飛び出した活動をつねにやっていた。前衛的なバンドであります。
ヴィジュアル系でタブーだった様式美の崩壊を彼らがいちはやく実行していました。
それはその後ムックなどにも受け継がれているスピリットでもあります。
初期シドなんかにもその傾向はありました。
いや、
シーンの中にいながらも・・・・・とは言うのは少しおかしいかもしれません。
実際にラジオのお仕事でcali≠gariの皆さんにお会いした時に
番組名である「V-ROCK STATION」という名前に苦笑されてしまいました。
cali≠gariが始まった1989年、
(青さんがおっしゃるには、これはcali≠gari結成ではなく青さんがはじめてバンドをはじめた年らしいです)
いろいろなV系ショップにCDを置いてもらおうと回っても
「cali≠gariさんはちがうでしょ」と言われ、相手にされなかったと言います。
ところが数々のメンバー編成を繰り返し、いつのまにかcali≠gariはV系という認識をされるようになっていきます。
メンバーの皆さんの音楽性、趣向などは本当にバラバラで
そのバラバラな感じがあの多彩な楽曲を生み出したのだと思いますが、
「BUCK-TICK」と「BOØWY」の影響をつよく感じます。
そうしたルーツからもそうした流れは自然だったのかもしれません。
そもそも「ヴィジュアル系」という言葉自体が音楽性でカテゴライズされた言葉ではなく
見た目=化粧をしているかしていないか、またはナゴム系にもトランス系にもあてはまらない中間の、
曖昧な音楽シーンをメディア、またはそれらを好む人たちがわかりやすいようにつけていった名前であり、
私もよく「●●はV系なのか?」と聞かれて困ることがあります。
cali≠gariは2003年に一度長い活動休止期間にはいり、2009年賞味期限付きで復活。
2011年現在ひさしぶりの全国ツアーと、精力的に活動しております。
新作のプロモCMで「もうしわけございませんが、ヴィジュアル系にご不満のない方にカリ≠ガリはおすすめ出来ません。」
というアナウンスが流れてたり、活動再開を「短期集中アルバイト」と言ったり、
やっぱり一枚も二枚も、百枚も上手です。
ずっとタイトルにつけられていた「実験室」という文字もなくなり
今のcali≠gariが、一番cali≠gariらしいのかも知れないなぁと思います。
私のcali≠gariのオススメ曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=icnyI_ym49Q
歌詞に注目するとヴィジュアル系バンドやバンギャルのことを書いております。
このへんの視点の持ち方は今のゴールデンボンバーに近いなって思います。
http://www.youtube.com/watch?v=WURhDF7AOfo
青春狂騒曲。
ギターはとってもPOPなのに、メロディーが和風な不思議な曲。
http://www.youtube.com/watch?v=fMxdb8A0tgc
ブルーフィルム。
私がcali≠gariで一番最初に好きになった楽曲です。
イントロのドラム→ベース→ギターがはいってく感じも、リフも、メロディーも大好きです。
ボーカルの秀仁さんは「恥ずかしくて自分じゃ作らないし、積極的には歌わない」と言ってたこともありました。笑。
いつもイベントではたいてい「マグロ」ばかりを流してしまったんですが、
今回は他の曲もたくさん流せるということでとてもうれしいです。
今までいろんな形で、いろんな場所でイベントをやってきたんですが、
「cali≠gari好きだから行ってみようかな」っていうのはもちろんうれしいし、
「cali≠gari一曲しか知らないけどこれを機会に知ってみたい」っていうのは
もっともっとうれしいです。
たくさんの方に来てほしいです。
私の知識や能力じゃたかがしれてるところはあると思いますが
今まで様々な形で、場所でイベントをやってきて
「自分が知ってて当たり前」だと思っていたことが他人にとってもそうとは限らないんだと気付きました。
だから、へこたれず頑張ってやろうと思います。
いつまでできるかわからないので。
エヌ
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10月21日金曜日
「ジャイアンナイトfeat.V-cali≠gari密室合宿-」
●会場:渋谷La.mama
●時間:OPEN/START23:30
DJ:
大谷ノブ彦(ダイノジ)
関東ロキノン会
白井うさぎ
コステロ
パフォーマンス:
岩瀬ガッツ(ロングヘアー)
エヌ(ジャイアンナイト)
少女タコサム
おこめちゃん
メニュー
2330-0010 DJエヌ
「エヌの挨拶」
0010-0040 DJ白井うさぎ
「密室合宿」
0040-0120 DJ関東ロキノン会
「邦楽ロックとcali≠gariの関係性」
0120-0340 DJ大谷ノブ彦
「cali≠gari論-絶望を見据えなくては希望はなし-」
0340-0400 DJコステロ36万円
「エモーショナルV-ROCK道場」
0400-0500DJ SATO
選曲:feat.V CREW
「密室合宿」
●チケット:前売2000円 当日2500円(ドリンク代別)
★プレイガイド
ローソンチケットhttp://l-tike.com/→L
コード【72463】
e+http://eplus.jp/sys/main.jsp →「ジャイアンナイト」で検索!
☆渋谷La.mama店頭お問い合わせ03-3464-0801
……………………
★チケットメール予約sasuke.yoyaku@gmail.com
件名に「密室」
本文に「名前」「枚数」を記入して送信して下さい
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【会場お問い合わせ】
渋谷La.mama03-3464-0801
(受付時間15:00ー22:00)
MAIL:info@lamama.net
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●オールナイトイベント●
20歳未満の方はご入場出来ません
入場時にIDチェックを実施します
顔写真付きで年齢の分かる身分証明書を必ずお持ちください
(運転免許証/学生証/社員証/パスポート/taspo/住基カード(写真付き)など)
※保険証/定期券/会員証などは不可上記身分証明書をお持ちでない方はご入場できませんので予めご了承ください