摘発の裏側② | 慟哭のプリンス/咆哮の油姫

摘発の裏側②

過去、エステの種類については何度か触れてきた。


マッサ専門の健全店、基本的に抜きは無いが極どいところを攻める回春店、


そしてヌキ有り店の3種類。


風営法改正強化後は、グレーな回春店が雨後の竹の子のように増殖した。


特に「密着エステ」と名前を変えて爆発的に都市部に増えていった。


当局の顔色を窺いながらも、段々と大胆に、そして大っぴらな商売へと拡大していく。


脱がなきゃいいんだろ、抜かなきゃいいんだろ、というコンセプトで莫大な利益を挙げたのは、


古くから歌舞伎町で風俗店経営をしていたグループ。


そう、お馴染みの「ハワイ・デ・リゾート」他、系列店。


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池袋や上野にも勢力を広げ、次々と店舗をオープン。


(ちなみに、殺人事件が起きた「山本耳かき店」もこのグループが経営している)


さて、ここのウリは、若い日本人エステ嬢が、水着になってローションマットプレイ。


一体何がエステなんだっつう話しなんだが(笑)


これを「密着エステ」「回春マッサ」と称して荒稼ぎしていたわけだ。


お客は紙パンツ一丁で横になり、ひたすらハプニング待ちw


この水着と紙パンツのビジネスモデルは全国へと広がっていった。


慟哭のプリンス/咆哮の油姫 逢いたかった~音譜

抜きたかった~ いえっすっ音譜



あの店が摘発されないのなら、ウチも大丈夫だろうという論理である。


ところが、石原都知事が再選となると状況は変わってくる。


元より、風俗店やパチ屋が大嫌いな石原慎太郎が、いつまでも黙認しているわけがない。


そして、粛清が始まったのである。



あかーん!!
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でもって、それまで何度か指導の入っていた「ハワイ・デ・リゾート」は閉店。


まあ、ほとぼりが醒めればまた出てくるんだけどねw


こうなると、水着と紙パンツは全国的に御法度という前例ができる。


地方都市も、待ってましたとばかりに摘発に動き出した。

   ↓


「密着エステ」経営者ら逮捕 愛知県警、風営法違反容疑


エステ店を装って性風俗店を営業したとして、愛知県警は8日、名古屋市中区栄3丁目の「名古屋栄フランフラン」など3店を風営法違反(禁止区域営業など)の疑いで家宅捜索。各店の経営者ら計4人を逮捕し、発表した。県警は、男性客に店員が体を密着させる行為が性的サービスにあたると判断、異例の摘発に踏み切った。

 保安課によると、摘発されたのは同店と、同市中区金山4丁目の「名古屋金山エゴ」、同市中村区椿町の「名古屋マーズ」。同課は系列店とみている。経営者らは「性的サービスではない」と容疑を否認しているという。

 逮捕容疑は、2~4月に店舗型性風俗店の営業禁止区域内で、女性店員が胸を男性客に押しつけるなどのサービスを提供したというもの。「セラピスト」と称する水着姿の女性が個室でもてなし、男性客は裸になって紙製の「下着」をつけてサービスを受ける仕組み。各店のホームページによると、「密着エステ」をうたい、同市や川崎、横浜、札幌の各市に同様の店舗がある。

 同法では、客の性的好奇心に応じて店員が体に触れるサービスを提供する店を店舗型性風俗店と規定。ただ、摘発対象は原則として男性の陰部に触れる行為に限られ、通常のエステやマッサージ店は対象外だ。

 愛知県内では県条例により、新たに店舗型性風俗店を出すことはできない。捜査関係者は「違法店を放置すれば、法の網のぎりぎりを狙って出店する業者が乱立するおそれがある」と指摘する。

 3店には同日午後3時すぎ、捜査員が入った。中区栄3丁目の雑居ビル5階の店舗からは女性店員や客とみられる男性が捜査員に伴われて次々と出てきた。

 名古屋金山エゴや横浜の系列店では、2009~10年、18歳未満の少女を働かせたとして、労働基準法や児童福祉法に違反した容疑で店長らが逮捕されている。



で、肝心なのはココから。


今までグレーゾーンでセーフだった「密着エステ」。


チャイナ服で同じような密着マッサをしている所もアウトになる危険性が出てきた。


「ウチは水着じゃない密着だから平気」という理屈は、当局には通用しない。


黒と判断されれば摘発される。


例えば、表向きは健全店の「健!工房」も、オイルマッサは紙Tバックで局所近くをやるし、


いくら嬢が服を着ていても、松骨コースは密着がウリなので、新宿署がアウトの判定を下せば御用となるw



慟哭のプリンス/咆哮の油姫 ←健!工房で客が履く紙Tバック。



パチ屋と同じく、エステも冬の時代だ。。。



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