メルマガにも書いたのですが
いまとても大切に読み進んでいる本があります。
いまとても大切に読み進んでいる本があります。
- モモ (岩波少年文庫(127))/ミヒャエル・エンデ
- ¥840
- Amazon.co.jp
児童文学にしてはボリュームのある本です。
nikoに読ませようとしたら逃げていきました。
1章ごとに感銘を受けるので、私もまだ読み終えていません。
うっすらと、時間どろぼうと女の子の物語だったなあ、
くらいの認識で読み始めたのですが
「聴く」を仕事にしている人には
激烈おすすめです。
私も、ブライト・リスニングを受講してくださっている方からの
おすすめで手にとりました。
心の声を聴く。
心を傾けて聴く。
そのことが書いてあります。
モモという不思議な少女は、ただ聴く。
それだけで、混乱してた人もいい考えが浮かんでくるし
自分の答をみつける。
自分はバカで価値がないと思っている人も
モモに向かってその話をしてるうちに
それは間違いで、自分はかけがえのない人間だとわかる。
ブライト・リスニングは、誰かのモモになることができる聴き方です。
モモは貧しい村の誰からも愛されていますが
とりわけ仲のよい二人がいて、それぞれの章がまた
涙が出るほど美しいのです。
1人はものすごく口数の少ない男。
ひとつの質問にほんとうに適切に、自分の真実の答を出そうとするので
何日か後に答えたりするような人。
しっくりくる言葉、ほんとうのことを話そうとするあまり
口数がものすごく少なくて「あいつ大丈夫?」なんて少し馬鹿にされているような人。
彼は、モモといると、言葉がすらすらとみつかるので
口数が少なくない。
もう1人はものすごく口数の多い男。
たくさんの言葉で創造的なでたらめですてきな物語を繰り広げる。
でも、たまには失敗もあって繰り返しになったりいい展開が思いつかなかったり
調子に乗りすぎたりする。
それが、モモがいるとその創作もすてきなすてきな、真実を含んだ物語になる。
この青年が語る、
モモと自分をモデルにした話が
美しすぎて、泣ける。
この章は、純愛純文学だ!
ここでもまた、私は
誰かの「モモ」であることが
どれだけ素晴らしいことであろうかと胸が熱くなったのでした。
友人や
家族や
恋人の
そばに居て話を聴くことで
大切な人たちが
自分の価値に気づいたり
ひらめきを生かしたり
自分自身を表現できたり
能力を発揮できたり
そんなサポートになるとしたら
素晴らしいと思う。
聴くってそれができるんだ。
美しい!
そんな話を熱弁しながら、 - 聴くを伝える師であり同志でもあるたまちゃんと
この企画が生まれました。
お互いの美しい言葉と言葉にならない物語に耳を傾ける2日間。
「きく・ひらく・かがやく special リトリート」
一緒に「モモ」たちと過ごす時間を
ふたりで心から楽しみにお待ちしています♪