サクラ アゲイン 物語2
ついにある日
アンドロイド技術の発展した今の時代に
歌うことしか出来ない
旧Vocaloidシリーズの廃棄処理が決まってしまう
「歌なんか必要ない」
歌などに少ない資源を消費する事は罪に等しい。
そんなところまで人類は窮地に立たされていたのだ。
大量に運ばれる
歌うことしか出来ない人形とよばれる彼女達
かつては、人々を 歌うことで楽しませ、喜ばせて
時には生きる気力までも与える歌姫とも呼ばれていたヴォーカロイド達
ノイズのような悲鳴とともに
その形を壊され人の目の前から姿を消していった。
「墓場」と呼ばれる古い型のアンドロイド廃棄場へ。
そして、エメラルド色の長い髪をもったヴォーカロイド、
初音ミクもその中の一人になった。
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何箇所かの廃棄場のうちでの一箇所で、二人は出会う