サクラ アゲイン 物語1 | いっゔ☆いゔにしてやんょ♪

サクラ アゲイン 物語1

 

これは今よりもっともっと未来のおはなし

 

人類の文明の進歩は止まるところを知らない

指一本動かさずに知りたい事も知れるようになったし

交通機関も行けない場所などは無くなった。

苦労する事はほとんど無くなって

退屈なくらい便利な時代になった。

 

しかし人間はその代償が大き過ぎる事に気づくには

あまりにも遅過ぎた。

 

自らの発展の為に

生きた草木や花はほとんど

綺麗な造花へ、

これらも人が住む周辺以外は用意されず、

大地は灰色の荒野が広がるだけになった。

 

限りある資源はとうの昔に掘り尽くし

全てのエネルギーがリサイクルでまかなわれる。

 

色鮮やかな物はほとんど消えてしまって、

無機物で形成された町並み、そして01の樹海の中で暮らす事は

当たり前の事になっていた

 

一時期は増えすぎていると言われていた

人口もいつしか減少の道をたどっていた

 

人類は生存して行く為、さらに自らを規則で管理する

 

全ての選択がシステム上で判断され、

ほとんどの事象が01の羅列で表現される。

 

そんな環境の中へ

適応していくために人間は

感情や娯楽という概念を

生息する上で余分なものと判断した。

そうせざるを得なかった。