勝手にシネマシリーズvol.4
『藍色少年少女』
ーIndigo Childrenー
出演: 遠藤央人 三宅花乃 広澤草 結城貴史 野田幸子 前川正行
監督: 倉田健次
Story
いつもと違う夏。
外で遊ぶ事を抑制されて生活している福島の子供達を、「保養活動」として招き入れる自然豊かな町で、少年テツオは元気に暮らしていた。ある日、福島の子供達に演劇を披露する事になったテツオは、福島から訪れた少女シチカと共に『幸せの青い鳥』の主役に抜擢される。演技に悩むテツオは、町に住むガラス職人の女性・ミチルに尋ね、「実際に町へ出て、青い鳥を探してみれば?青い鳥は笑顔の中に住んでいるよ」と教えられる。青い鳥を探し始めるテツオとシチカは、様々な場所に出向き、出会った人間の七色のような人生に触れていく。二人は苦悩しながらも、子供の持つ純真な心で、住民の抱える人生の綻びをつむぎ出していく。シチカが福島へ帰る日が迫る中、舞台の当日がやってくる。テツオとシチカはありったけの力を使って、出会ったすべての人々の心を救済しようと疾走していく。そして少年と少女は自分たちだけの青い鳥を手に入れる…(藍色少年少女公式サイトより)
美しい藤野の自然のなかで
育み紡がれてゆく夏の日々。
子どもたちの姿が
眩しくて愛おしくて
ときどき胸がぎゅっとして
ただひたすらに
求めるきもち
応えきれない想い
揺れ動く心と心の合間に
人の脆さと強さを見つけた
いつの間に薄れてきた、何か
知らぬ間に背負っていた、何か
近付きたいのに遠去かってしまった、いつか誰かの存在...
あの日、本当に強かった人
あの時、本当に欲しかったもの
誰を愛し
何を求め
なぜ護りたかったのか...
まっすぐな瞳で真実を突く子どもたちの魂の純度と、モノクロで映し出される世界に観えてくる命の彩りに胸が震えました。
抱きしめたいのは
ここにいる あなた。
抱きしめたいのは
あの日の 自分。
この日から
藍色は
愛の色、になった。
*
今回は上映会での鑑賞で、倉田健次監督・柳沢ありすプロデューサー・主演の遠藤央人くんと広澤草さんによるトークショーもおこなわれ、撮影秘話などもお聴きすることができました。
次回の上映予定
8月11日
グリーンホール相模大野にて。
(完全バリアフリー特別上映会)