CARAN D'ACHE Geneve | 応様と私の魅酒乱

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  スイスの筆記具メーカーであるカランダッシュに、ペンシルエディションというシリーズがある。

 鉛筆である。特殊な木材に香料を染み込ませた香り付きの鉛筆。いい匂いだ。

 何年か前、モンブランにホワイトフォレストという香りがついたインクがあったが、トイレの芳香剤のような匂いだった。

 カランダッシュの鉛筆は、貴婦人とすれ違った時のような香りが漂う。開封してもう何カ月も経つのに、いまだに香る。

 で、この鉛筆、ビミョーに太くてステッドラーや伊東屋のペンシルホルダーが使えない。

 もしや、と思って六本木に行った時、東京ミッドタウンのファーバーカステルを訪ねた。やはり、グラフ・フォン・ファーバーカステルのパーフェクトペンシルのホルダーにぴたりと嵌った。

 カランダッシュの鉛筆を使い切るためにパーフェクトペンシルを買う馬鹿がここに居る。

 確かに、削りかすまで美しい。削るたびに香りが漂う。

 鉛筆ごときに、何もここまでせんでもよかろうとも思うが、こーゆーモノを使ってしまうと、ユニとかトンボを使うことはできなくなるのである。

 

 

 


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