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（２００４）
出演 中村靖日 （宮田武）
霧島れいか （桑田真紀）
山中聡 （神田勇介／宮田の親友、探偵）
山した規介 （浅井志信／やくざ）
板谷由夏 （倉田あゆみ）
監督、脚本 内田けんじ
【ストーリー】
典型的なお人好しの冴えないサラリーマン宮田武は、結婚を前提にマンションを購入した矢先、
肝心の恋人あゆみに突然去られてしまう。
ある晩彼は、親友で私立探偵の神田に呼び出され、とあるレストランへと向かう。
神田はいつまでも前の彼女を忘れられない宮田を叱咤すると、
その場で宮田のためにと女の子をナンパしてみせる。
一人で食事していたその女、真紀はちょうど婚約者と別れ今夜の泊まる家もなく
途方に暮れているところだった。
そこで宮田は自分の家に泊まるようすすめ、２人で帰宅する。ところがそこへ、
置きっぱなしの荷物を取りに来た、とあゆみが突然現われた…。
【感想】
「アフタースクール」があまりにも面白かったので、同じ内田けんじ監督、脚本の
本作品を見てみることにした。
初めのうちは一緒に住むためのマンションを買った途端、恋人に逃げられた宮田の話から
始まる。
親友に呼び出されレストランに行くと、その親友神田に少しは積極的になれみたいに叱咤され、
すぐ後ろにいた女性をナンパして一緒に食事をすることになる。
このあたりは、結構かったるい話。
この映画、多くを語ってしまうと、これから見る人にはつまらなくなってしまうので、
あまり語りたくない。
デニス・クエイド主演の「バンテージポイント」を見た人はいるだろうか？
あの映画によく似ている。
あの映画では、大統領が狙撃される前後の30分くらいの間を、７人の関係者の視点で撮られている。
狙撃現場を何度も見ることにはなるのだが、でも、なぜ事件にかかわってしまったのかとか、
犯人逮捕への手がかりがそこかしこに隠されていたりと、同じ事件を違う視点で見るのは
結構面白いものだと感心させられた。
この映画もちょっと似ていて、
主人公と言える人物は３人いる。
一人目は、振られてしまった情けないサラリーマン宮田。
二人目は、宮田の心配をする親友であり、探偵である神田。
そして三人目は・・・・これは誰だかは言わなぬが華。
ある一夜の事件を三人の視点で見ることになる。
三人の行動はどこかで重なり合っていて、
あのとき車を運転していたのは、あの○人目の主人公の知り合いだったのね・・・とか、
あのときは気付かなかったけど、この人はここを通っていたのか・・・とか
ここにいたのに気付かなかったのね・・・とか
一人目より、二人目。
二人目より、三人目を見ると、なぞが分かっていき、思わずくすくす笑ってしまう。
主要人物は５人。
一体誰が一番損をして、誰が一番得をしたのか？
得をしたのはあの人で、あの人は損をして、あの人なんかは現状維持かな？
なんてラストは面白かった。
是非、だまされたと思って見てほしい（＾＾）
お勧め度 ★★★★☆
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