こんにちは、シングルマンションのラムラックスです。
今日はシングルマンションとは似ても似つかない邸宅の写真です。
目黒にあります、東京都庭園美術館、アールデコで有名な「朝香宮邸」です。
宮内省 内匠寮 [ たくみりょう ] 工務課が設計、昭和８年築です。
写真は大客室となりの次室にあるアンリ・ラパン作の香水塔です。
写真では判りづらいですが、左上から右下にかけて、ヒビが入っているのがわかりますか？
これは、吉田茂が首相だったときにこの邸宅に住んでいて、
何かに怒ってステッキを打ち付けたためにできたヒビだそうです。
何があったのかわかりませんが首相ともあろう人がねぇ・・モノに当たらないでほしいものです。
大客室の扉です。
このアールデコのエッチング・ガラスは有名ですね。
細部を見ると笑ってしまいそうなモチーフでも、こうしてみると素晴らしく美しいです。
暖房器具のグリルです。
邸宅内のあちこちにあるグリルは部屋ごとに異なるテーマをもっていて、全て違うデザインになっています。
ちなみに、大食堂のグリルのモチーフは「魚」でした。
姫宮寝室前にある照明器具です。
一般家庭でも玄関や吹き抜けにあったらカラフルな色で楽しそうです。
これらの写真は、撮影ＯＫの公開日に撮ったものです。
ふだんは写真が撮れませんし、香水塔の廻りにも入れません。
３階部分にあります白黒の床がモダンな感じのウィンターガーデンも公開しておらず、
この日はウィンターガーデンも見ることができ、邸宅を堪能できた一日でした。
おまけ写真・・南北線白金台駅近く、もと国立公衆衛生院の建物です。
設計は内田祥三、昭和１５年築です。
東大安田講堂も内田祥三設計です。やっぱり似てますね。
塔のあたりが城壁のようです。現在は使われておらず、窓の向こうは真っ暗です。
日本建築学会から保存要望が出ているとのこと、これから活用されるといいですね。