お酒をやめた(平成30年を振り返って ④) | 埼玉川越の心理カウンセラー・心理カウンセリングサービスの○

埼玉川越の心理カウンセラー・心理カウンセリングサービスの○

埼玉の川越駅前で相談ルームを持ち、メンタルヘルス,心理カウンセリング,元気サポートのサービスを提供しているカウンセラーが日々の活動のなかで感じたことを気ままに綴っています。埼玉は川越を拠点に、さいたま市などでうろちょろ、東京は銀座,渋谷,新宿,池袋などでちょろちょろしています。

昨年の5月頃からお酒を飲まないことを始めました。

理由はお酒を飲んだ日の翌朝がだるく、疲れが取れにくくなったことからでした。

 

3年ほど前から節酒を心掛け、お付き合いの場だけ程よく飲み、他では飲まないことにチャレンジしてきましたが自分には無理でした。

 

昨年5月以降はしばらく飲まないで、その後、お付き合いの場で軽くお酒を口にするということを何度か試してみましたが、結局、飲めばその後また飲みたくなって、数日続けて飲んでしまったり、飲まないためにエネルギーを費やしたりする日々がありました。

 

師走に入り、忘年会がいくつかあり、ここは飲んで来年また落ち着いたところでチャレンジするかどうか迷いました。でも、ここで普通に飲めば、翌年の師走もまた同じような状況になっていることが目に浮かんだため、成人となって以来初の「酒を飲まない年末年始」にチャレンジすることとしました。お付き合い上の不安もありましたが、結果は特に問題もなく、ノンアルコールで楽しい年末年始を過ごすことができました。

 

一連の流れの中で感じたことを備忘録としてまとめてみました。

 

お酒をやめたことによるメリット、デメリット

     メリット

・朝の気分や体調がよくなった。

(慣れてしまうとそれが普通になってわからなくなるが、断食明けの朝とその夜に缶ビール350mlを2本飲んだ翌朝の体調は劇的に違った。酒を飲んでいた時は朝、だるいのが当たり前だったが、それが大分改善された。)

 

・夜中、寝ているときに胃酸等が逆流してくることがなくなった。

 (特に食べ過ぎ、飲み過ぎたときに起こっていた)

 

・朝の空気がおいしく感じられるようになった。

(匂いに敏感になった。子供の頃、感じていた空気の爽やかさが懐かしく思い出された。)

 

・酒を飲んだ後のだるさ、かったるさがなくなった。

 (当然、飲みすぎての辛すぎる二日酔いとも無縁になった。)

 

・友人と飲んでいるときにちょっと熱くなって言い合いをするようなことがなくなった。

(以前は酔っぱらった友人に自分の考えや行動を否定されるようなことを言われたとき、自分の考えをわかってもらおうと強く言い返すようなことがまれにあったが、そんな状況になっても、特に反論はせず、さらりと流せるようになった。元々、自分は酒を飲んでも変わらないタイプで、自分からケンカを売るようなことは一切なかった。(はず))

 

・酒を飲みたい気持ちを抑えるためのエネルギーが減った。

 (飲みが続いているときや、大いに飲んだ翌日は夕方くらいからは胸のあたりがざわざわし始めて、飲みたい思いをコントロールしなくてはいけなかった。お酒とオサラバした後でもTVや誰かの話などで、一瞬、「飲んでもいいのでは?」という思いが浮かび、欲求が刺激されることがあるが、放っておくとすぐに消えてしまう。)

 

・飲みの席も十分に楽しめる

 (お酒を飲んでテンションが最高潮に上がった状態を100としたら、酒なしではさすがにそこまでは行けないものの、80くらいは余裕でいけ、十分楽しい。自分の場合、酒を飲むと一時100に上がっても、その後だるくなって80→60→40・・・と下がってしまいがちだったため、トータルでみたらずっと80でいけるノンアルコールのほうが場をさらに楽しめることがわかった。)

 

・ノンアルコールは思いのほか美味しく、場の雰囲気からか十分に酔える

(好きな銘柄はサントリーオールフリーとアサヒゼロ。アルコールが入っていなくてもこれらで十分楽しめ、飲んだ気になる。不思議と居酒屋などでは酔っぱらう感じがある。これは場の雰囲気に加え、酒を飲んでいる人の呼気からアルコールの影響を受けているような気もしている。)

 

・酒を飲みたいのに飲めないことを残念に思うことがなくなった

(普通にお酒を飲んでいるときは車の運転があったり、その後の予定などで酔っ払ってはいけない状況だったりした際、飲めないことをとても残念に思いがちだった。でも、酒を飲まないことが当たり前になると、飲酒の有無で物足りなくなったり、つまらなくなったりすることがなくなった。)

 

 

     デメリット

 

・酒を飲んでほろ酔い時のホワーとした感覚、緊張がほどけるような感覚、たいして面白くもないことでゲラゲラと笑うようなことはなくなった。

(いつも素面であり、普通の状態が続くようになったので、酒を飲んでの一時の普通では味わえない高揚感みたいなものはなくなった。)

 

・ノンアルコールで一緒に飲食することを「つまらない」、「残念」に感じる人もいる

(やはり、一緒のテンションでいけないところがあるので、なんだかしらける、と感じる人もいる。)

 

・二次会、三次会では酒を飲んでいる人とのギャップが大きくなりがちな気がする

(一次会は酒を飲んでいたときよりも楽しめるような気もしているが、二次会、三次会となると、酔いが回った人との違いが大きくなって、ちょっと居心地が悪くなるようなときがあった。ここは場数を踏んで慣れていけばいいか。)

 

・冬の寒い日の熱燗や刺身と飲む日本酒などが懐かしく感じ、もうそれが味わえないことにちょっと残念な気持ちになる。(これも時が経てばタバコを手放した時のように遠い記憶となって気にならなくなるような気はしている。)・・・

 

全体的には酒を手放して正解だったと感じています。

本当はお付き合いのときだけ程よく飲んで、あとはお酒のことは考えないようなことができたらいいのですが、私には無理だということがこの数年の取り組みから、特に昨年、集中して試してみて、はっきりとわかりました。

 

過去を振り返っても、元々、タバコなど、いろいろとのめり込みやすいタイプのため、お酒とバランスよく付き合うのが難しいです。これまで生きてきた中で、すでにお酒は十分楽しみ、味わってきたように感じるので、この先は酒なしの人生を味わうようにしたいと思います。

 

自分の場合、お酒を手放すのは本当に苦労したタバコに比べて非常に楽でした。お酒の席で隣の人が美味しそうにワインやビールを飲んでいても、特に心が揺れ動くようなことはありませんでした。(タバコの場合には同じような状況では心の中は大波で、誘惑に簡単に負けていました。)

 

今後の課題はお酒に代わるリフレッシュを多く見つけ、しっかりと取り組んでいくこと。お酒を飲んだ時のほわーとする解放感の代わりには運動や呼吸法がいいような気がしています。

 

飲みの席での人との交流はノンアルコール歴がまだ浅いので、試行錯誤しながらこれまで以上に良いコミュニケーションがはかっていけるようになることが目標です。

 

飲み会や飲みの席は自分はノンアルコールになっても決して嫌いではありませんので、どうか引き続き変わらぬお誘いをいただけたらありがたいです。