1月★読書メモ | ゆったり♪まったり♪

1月★読書メモ

今年は沢山本を読むぞ!

極夜 カーモス (集英社文庫)/集英社


フィンランドのミステリー小説

安定の暗さと安定の凄惨さ  北欧小説はほんとに陰湿で閉塞感に溢れていて

いわゆる北欧のイメージがどんどん崩れていきます

この小説は 格別に暗かったなー  面白くてあっという間に読んでしまいましたが!

主人公は現地の警察官なのですが 奥さんはアメリカから来た女性でまだ現地になじんでおらず

それまで北欧に抱いていたイメージと現実の差などを 怒りを込めて語るのですが

その視線が読者の視線にかぶるのが面白かったです


ナターシャ (新潮クレスト・ブックス)/新潮社

切なくて、でも最後にはじーんと 特に祖父のお話は良かったな



  ★★★★



秘密 上/ケイト・モートン
秘密 下/ケイト・モートン

ほほーなるほど! そうだと思っていた人がそうではなくて

そうだと思ってた人が実はそうだった ← 意味不明な感想

秘密というタイトルだけあって 謎解きが面白くてあっという間に読んでしまいました

後半に入ってからオチは読めてしまったけれど ラストは良かった

切ないけれどもなかなか爽やか  大戦下のイギリスが舞台になっていて

コニーウィリスの 『オールクリア』 にも出てきた地名が沢山出てくるのが楽しかったです

毎年一度は読み返しているコニーウィリス 早速 『犬は勘定に入れません』 が読みたくなってきました



  ★★★★


殺し屋ケラーの帰郷 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)/二見書房

殺し屋稼業を引退したはずのケラーが帰ってきた!

ケラーは切手が趣味なのですが (殺し屋稼業を)お休みしてる間に趣味に磨きがかかってました

たかが切手なんだよ!! と自問自答するケラーに大爆笑

電車の中でかなーりニヤニヤしながら読んでしまった

オークションで購入できなくて良かったような、いや、でもやっぱり欲しかったと

ぶつぶつ言ってる姿もおかしかったなー 私も何かと物を集めてしまうたちなので

その気持ち分かるなあ、とうなずきながら読んでました

それにしてもいわゆるコレクターの人が集めている切手があまりに高額で驚き

復帰した本業の方も楽しかったな おおう!というラストもとても良かったな

 ★★★★

死影 (ヴィレッジブックス)/ソニーマガジンズ

うーん 面白かったけど後味悪いわ~と思ったら 死影はまだ序章に過ぎなかったのです

並行して進む二つの事件 その二つがようやくつながるも

最後はきつかったです よくあるといえば、良くある設定なんですが

なんだろ 最後に出てくるキーとなる人物と主人公との関係性が何というか・・・ えげつなくて

三部作の一作目だけど 残り二冊はどうしようか (読まなくてもいいかなあ)