本日、丸善で買ってきたのがこちら。

 

 

中公新書の『吾妻鏡』

 

 

 

 

『吾妻鏡』の現代語訳は4巻まで(奥州合戦)揃えてありますが、実際問題義経がいなくなった後は結構どうでもよくなってしまっているため。

 

なお、吾妻鏡研究本は前に買っていたものがあるのですが、

 

 

あまり読むことなくしばし放置しておりました。

 

なお、両方ともキラキラしているのは、例によってお手製ブックカバーを付けたためです。

 

 

義経の側近中の側近である弁慶、『吾妻鏡』に出ているから実在だ、とする説もあるのですが、

正直のところ義経の時代から数十年もあとに書かれたものであり、どこまで信憑性があるのかは疑問です。

 

とはいえ、伝説は伝説として、面白い。

今回購入した本では、『吾妻鏡』『平家物語』の虚構のことも詳細に検証していて、非常に興味深いものがあります。

これからじっくりと読んでいきたいと思います。

 

 

しかし、義経だけでは終わらない。

悲劇の貴公子、二代将軍頼家のことも。

 

 

 

こちらは前に図書館で借りてきて読んだ本でしたが、悪評高き頼家を再評価する内容。

今回買った本の中にも頼家の復権を目指すところがありました。

義経物語を読むと梶原景時が悪党ですが、今度は頼家を軸にすると梶原が非常に頼もしい。

 

ともあれ、吾妻鏡は北条氏に都合よく書かれた書であり、これをもとに義経、範頼、頼家などを評価するのは非常に危険です。

 

このところ冒険の本ばかり読んでいましたが、久しぶりに日本史も楽しいんだぜ。