僕たちに許された二重殺(ダブルプレイ)39 | 最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

最後の哲学者~SPA-kの不毛なる挑戦

このブログは、私SPA-kが傾倒するギリシャ哲学によって、人生観と歴史観を独断で斬って行く哲学日誌です。
あなたの今日が価値ある一日でありますように

(のの香、真っ赤になりながら)「早乙女さん、ファンクラブだなんて私は一言も…。」

(早乙女、意地悪な笑顔で)「あら、試合中に『協力』を持ちかけてきたのは藤田さんでしょう?」

(東瀬の心の声)「協力!?やっぱりこの二人、私の知らない所で手を組んでたんだ!
お互いの想い人をゲットするまでの不戦条約?BL反対同盟なら私も参加したいけど、早乙女のことだから、まさか先に私を潰しに来るってことは…。」

(のの香)「違いますよ!私はこのまま勝ち進むと、本当に甲子園が見えて来ますから、私達で公式に応援団を結成するのはどうですか?って言っただけです!
ですよね、中ノ瀬先輩?」

(中ノ瀬)「ええ、甲子園が決まってからバタバタ練習するより、早めに結成して練習を重ねた方がいいかと思いまして。
私は吹奏楽部で早乙女さんはダンス部。
お互いの部活に呼びかけるには丁度いいかと思いまして。」

(一安心した様子ののの香)「はい、私は手芸部ですからミクちゃん達と衣装デザインとか協力出来たら…。」

(金城)「何だ、じゃあ、藤田さんは衣装作るだけでチアの格好はしないのかぁ?残念だな~。」

(『残念』に過剰反応する東瀬の心)「こ、こいつマジか…?
何かさっきからわざとのの香に期待持たせるようなことばかり言って…。
段々腹が立ってきた…。」

(再び赤面するのの香)「そんな!私、体育2だから、チアガールなんて激しいの無理です…。裏方で頑張りますから、わ、私のチアガール姿なんて金城くんも見たくないでしょう?」

(金城、あっさりと)「うん、確かに東瀬のチアの方が見たいけどね!」

「……。」

「……。」

(立ち上がる東瀬)「もう限界!こんな男野放しにしてたら、のの香みたいな女が溢れ返るわ!」

(ニヨニヨと笑う早乙女)「そうね、金城ファンクラブ代表が被害者の会代表になりそうね、東瀬さん止めないわ!
こういう男は早く刺した方がいいわ。
だから玉野君の方が誠実って言ったでしょ…。」

(ポロポロと溢れる涙をこらえながら東瀬を取り押さえるのの香)「美由紀ちゃんやめて!いいんです、金城くんのそんな所も私、わかってますから!」

(冷たい視線の早乙女)「いいのー?ここで貴女が早まった行動したら、気持ちバレバレなんですけどー。」

(痛い所を衝かれ焦る東瀬)「違うわよ!私は慎太郎の…。」

(二人で)『マネージャー&幼なじみという安全圏に逃げないで』続