社会化って何?
おはようございます。
Lovin' Dogsのランパです。
皆さま、犬の「社会化」という言葉をお聞きになったことがありますか?
最近は、色々な本やネットなどでも取り上げられていることが多いので、
聞いたことのある方も多いと思います。
とても大事なことなので、特にこれから仔犬を初めて犬を飼う方、
飼い始めて間もない方には、少しでも早く知っておいて頂きたいと思います。
また、既に飼われている方にも、今後の関わり方の根底となる重要な
ことですので、お付き合い頂ければと思います。
社会化とは簡単に言うと、仔犬が色々な刺激(見知らぬもの)を
見たり、聞いたり、嗅いだり、かじったり、触ったり、と
様々なことを経験して、怖いものではないと認識することです。
(興奮しすぎないことも含みます)
抱っこされたり、身体を触られたり、ブラッシングされたりなども
色々な刺激の中に含まれます。
色々な刺激とは、
(1)あらゆる犬 : 大きさ、性別、年齢、元気一杯・おとなしいなど
(2)あらゆる人 : 男性、女性、子供、お年寄り、様々な服装の人、
大人数、杖をつく人、車いすの人、走っている人など
(3)あらゆる物 : 室外:車、オートバイ、自転車、電柱、ゴミ箱、くつ、
様々な路面(コンクリ、砂利、土、金網など)
室内:マット、タオル、ブラシ、ドライヤー、洋服、
首輪(カラー)、リード、鑑札、注射済票
洗濯機、掃除機、エアコン、テレビなど
(4)あらゆる音 : 上記(1)~(3)の音、大声、走り回る靴音、突然の音、
花火、雷、雨、風など
(5)あらゆる匂い : 上記(1)~(3)の匂い、料理、シャンプー、香水など
(6)身体に対して : 抱っこ、手で・ブラシで・タオルなどで触られる、
優しく・少し乱暴に、ゆっくり・すばやく触られるなど
:
人間社会の中で生きていく上で、犬が今後経験するであろう全てです。
色々な刺激を経験することで犬に自信が付き、初めて出会う刺激に
対する順応性がとても高まります。
※なぜ社会化がとても大事なことなのでしょうか?
1つには、外が怖くて散歩が出来なかったり、他の犬や人が怖くて吠えたり
パニックになったり、触られることが怖くて抱っこやブラッシングなどの
お手入れが出来ないなど、
犬の問題行動といわれることの多くが、社会化不足が原因
となっているからです。
もう1つには、「社会化」がとてもスムーズに進む「社会化期」という、
短い特別な期間があるからです。
この時期を過ぎると、今まで経験していないものに対して警戒心が生じます。
すると怖いという気持ちが強くなり、その結果、慣れることが非常に難しくなり、
また慣れるのにとても時間が掛るようになります。
たとえば、社会化期であれば「1時間」で慣れることが出来たものが、
社会化期を過ぎてからだと「1ヶ月」掛ることも珍しくありません。
ただし、
社会化期が過ぎてからでも、手間と時間を掛けさえすれば、社会化の
やり直しは十分可能ですし、
逆に、仔犬の頃に十分社会化を行っていても、
その後も続けなければ後戻りしてしまうこともあります。
次回は、社会化期と社会化を行っていく上での注意点について、
お話したいと思います。
**************************************************
タグ:社会化(1)