レンドルの指導の元、一皮むけて生まれ変わったマレーですが
トレーニングでも特にサーブに力を入れたそう。
今日のマレーのファーストサーブ率は驚きの71%。
このうち勝率はなんと85%(40本中34ポイント獲得)。
マレーのサーブは決まりさえすれば、おそらく一番の武器なので
こうなったらジョコヴィッチがどんなにリターンの達人でも
手も足も出ません。
といっても、ひょろひょろのセカンドサーブはまだまだ
どうにかしないといけませんが…(笑
ジョコヴィッチのファーストサーブの確率は68%でしたが、
セカンドサーブになるとマレーは積極的に攻め込みました。
さて1セット目はマレーが2度ブレーク、6-2で取ります。
2セット目もいきなりジョコヴィッチのサーブをブレークし、
3-0とリード。
でもまさかのまさかで、このままスムースに行くわけがないと
思っていたら、やっぱりマレー、自爆攻撃開始!
ファーストサーブが決まらなくなり、セカンドサーブを
思いっきり叩き返され、あれれっという間にスコアは5-5に。
ここでジョコヴィッチにセットを手渡したら、はたまた
全豪オープンの死闘の繰り返しになりかねない…あわわ。
でもマレーは次のサービスゲームでは落ち着きを取り戻し
スコアは6-5とリード。
スコアは6-5とリード。
昨日のバーディッチ戦同様ここぞという時に踏ん張り…
ジョコヴィッチから4度目のブレークを奪い取って
見事に7-5で勝利!
これで去年の全豪オープンのあとのスランプの苦い思い出は
マレーから完全に消え去りました(涙
この試合のあと、マレーはこう語っています。
「もちろん世界ナンバーワンに勝つのは素晴らしい気分だよ。
前回(全豪オープン)は史上最高の選手の一人である
ノバクをもう少しで倒すところまで行ったから
今日もそのつもりで挑んだんだ。
試合最後の方では、もう少しでそのチャンスを失うところ
だったけどね」
ジョコヴィッチは、マレーが今日は自分よりも上だったことを
認めた上で、彼の次のゴールはマスターズ1000のための
準備に取り掛かることだと語りました。
さて去年はドバイ3回目の優勝を含め、43試合連勝記録を出した
ジョコヴィッチですが、今年は10連勝でストップ。
世界No1になってから様々なイベントに出なければならず
忙しいジョコヴィッチですが、それがテニスの邪魔になってる?
この質問に対し、ジョコヴィッチはこう答えました。
「ナンバーワンになってからコート外での活動も多くなったけど
僕のチームがスケジュールをきっちりとコントロールしてるよ。
もちろんいろんな誘惑もあれば楽しみたいこともあるけど、
それが普通であって、テニスだけに100%かけた人生を
送るのではなく、若いうちに人生を楽しんで、いろんな経験を
積むのも大事だからね」
でもジョコヴィッチがスポーツ界のアカデミー賞ともいえる
『ローレウス・ワールド・スポーツアワード』を受賞したり
スキー休暇を楽しんでいる間、マレーは集中トレーニング。
今回はその結果がものを言ったともいえます。
フェデラーやナダルも長い間ナンバーワンの座にいながら
コートの中と外のバランスを保ってきましたが、
ジョコヴィッチも彼らから学ぶことがまだ沢山あるでしょう。
こればかりは実際にナンバーワンになるまで
分からないことですよね。
===
さて今日の残りの準決勝、フェデラー対デルポトロ。
予想していたとおり、今回はフェデラーの独断場ではありません。
デルポトロはサービスを譲らず、お互いにブレークが取れないまま
1セット目からタイブレイクにもつれ込みます。
QFでツォンガとのタイブレークで7-1を取ったデルポトロですが
フェデラー相手にはどうも緊張しているのが明らか。
フェデラーに軍パイを譲り5-7で1セット目を失います。
さて接戦は続き、2セット目もタイブレークにもつれ込みます。
再度デルポトロがフェデラーのサーブを崩し6-2のリード。
このままいけば3セット目に入るか…と思われたのですが
フェデラーは落ち着いたプレイで体制を持ち直し、
最後は8-6でフェデラーの勝利!
すごいカムバック!!!!
すごいカムバック!!!!
と、い。う。こ。と。で。
明日のドバイ決勝はマレー対フェデラーですよ~。
ロンドン現地時間の3時まではおそらく何も手につかない私。