社会心理学者のバーンとネルソンが、1965年に自分と他人の態度の類似性と好意の関係を調べた結果、態度の類似性が高い相手に強い好意が向けられるという結果が得られた。(類似性の法則)
前述の「マッチング」とは、相手の姿勢、呼吸、表情やまばたきの速さなどに、自分のそれを合わせる(マッチさせる)ことを言う。 ※他にも、話す声のトーンやテンポ、音量、相手が使う言葉(叙述語)、相手の五感(モダリティ)、体験、情報のサイズなどがある。
つまりマッチングは、バーンたちの言う「態度の類似性」を意図的に作り出し、まさに女の子に「好き」という気持ちを起こさせるテクニックだ。
このマッチングのテクニックとして「ミラーリング」というものがある。最近では営業心理学やビジネス書などで取り上げられているけっこう有名なテクニックだから、キミも知っているかもしれない。
![ミラーリング・キス](https://stat.ameba.jp/user_images/20130225/03/lovestrategist/21/2c/j/o0600040012433694111.jpg?caw=800)
photo by dbrekke
目の前の女の子が右手で髪をかき上げたら、キミは左手で髪をかき上げる。左に身体を傾けて椅子に腰かけ直したら、キミは右に傾けて椅子に座る…といった感じだ。
ミラーリングとは、読んで字のごとく、まさに「鏡写し」するように相手の姿勢やしぐさを、さりげなく真似るというものだ。
このミラーリングの話をすると、よく、
「相手が、真似ていることに気づいたら不快なんじゃないか?」
と言う人がいるけど…そんなレベルで使っていたら、相手の気分を害するのは当たり前だ。
キミだって、目の前にいる相手が、キミの姿勢やしぐさをあからさまに真似ていたら「なんだコイツ?」とイラつくだろう。
他のテクニックにも言えることだけど、女の子に気づかれたら意味がない。
不信感を持った彼女は、当然ガードを硬くしてしまう。だから、ここで重要なのは、あくまでも「さりげなく」ということだ。
最初は半テンポずらして脚を組み直したり、相手が髪をかき上げたら、額に少し触れるとか、動きを小さくして相手を真似するんだ。
さらに、もっと使いやすいミラーリングとして「クロスオーバー・ミラーリング」というテクニックがある。
たとえば、
・女の子が脚を組み替えたら、キミはさりげなく指を交差させる。
・彼女が髪の毛をかき上げたら、キミは自分の腕に触れてなぞる。
・呼吸のリズムに合わせて、頷いて身体をほんの少し前後に揺らす。
・彼女がグラスを持ってストローで氷を回したら、ライターを持って手の中で回す。
…など。
女の子の無意識の動きのリズムに合わせて、自分の身体の別の部位でリズムを刻んだり、相手とは異なる行動でマッチングするような感じだ。
実際にやってみると分かるが、さりげなく真似るのは、最初は難しく感じるかもしれない。
けれども、まずは友だちなどで試しながら、自然にできるようになるまで練習すると、思いのほか簡単で、且つパワフルな効果があることに気づくはずだ。
女の子が、知らず知らずのうちにキミを「似たもの同士」だと認め、なんとなく好意を持つ…そんなことが起こるんだから、試してみる価値があるとは思わないか?